ケチャップ文字で「バカ」…妻が旦那とケンカした翌日に作った”炭水化物”の復讐弁当、裏側に隠された想いとは？

ケチャップ文字で怒りを表した“復讐弁当”（画像提供：@bento_2koさん）

　白米にケチャップで「バカ」、素パスタの上に怒りマークを書いた旦那への嫌がらせ弁当。この投稿をしたBENTO NICO（@bento_2ko）さんは、旦那さんに昼と夜2つのお弁当を毎度作っている。写真は夫婦ゲンカをした日に作った弁当で、米とパスタの炭水化物オンリー弁当に思えるが、実は詰める様子を見ていくと、中には野菜やお肉などおかずになるメニューが入っている仕掛けになっている。TikTokでは「夫婦喧嘩をしても弁当作るの尊敬」「ボトンボトンと料理を入れるところにも怒りを感じる」と反響コメントが寄せられた。弁当で旦那さんに“復讐”、はたして成功したのか？　投稿者に話を聞いた。

【動画カット】「バカ」の裏側にあるものとは…？ 白米＆素パスタの“復讐弁当”ができるまで

■過去の経験を踏まえ作った“復讐弁当”「前のものより鮮明に怒りを伝えられた」

――投稿の反響についてどう感じていらっしゃいますか。

「このときはたくさんのコメントをいただきました。ご自身の夫婦ゲンカエピソードや『私だったらこうする』というお話をしてくださる方も多く、読んでいてとても楽しかったのを覚えています。この動画で親近感を持っていただけたようで、怪我の功名かなと感じました」

――ケンカのきっかけは動画編集についていろいろ言われたことが発端とのことですね。

「これまで動画の撮影や編集について夫に相談することはありませんでした。しかし、ある動画について、どうしても他者の意見が欲しくなり夫に意見を聞くことにしました。そのとき、求めていた以上にあれこれと言われ思わずイラっとしてしまって。『編集どころか、編集アプリさえダウンロードしたことないのに！』と、つい怒ってしまいました」

――このお弁当のポイントがこだわりについてお聞きしたいです。どういった時に思いつきましたか？　またお弁当の嫌がらせポイントなどがあれば教えてください。

「実は過去に一度、復讐弁当を作ったことがありました。デザインはそのときのものをそのまま使いました。以前のものは、ご飯の上に海苔で『呪』『怒』と書いたのですが、これが本当に下手くそで。『作るの大変だったんじゃない…？』と夫に労われてしまうほどでした（笑）。今回は過去の失敗を踏まえ、苦手な海苔文字をケチャップに変更して回避しました。前のものより鮮明に怒りが伝えられたのではと思います」

■復讐弁当を食べた夫からの電話　拍子抜けした一言

――肝心の旦那さまの反応はいかがでしたか？

「自分なりに怒りをぶつけたつもりだったのですが、温厚な夫には全く効果がありませんでした。夫は毎日、昼休みに電話をくれます。この日も夫はいつものように穏やかな口調で『ケチャップがかかったところ美味しかったよ！』と一言。さらに『いつもお弁当ありがとう』とも言われて、返す言葉がなくなってしまいました。『どんなお弁当でも作ってもらえて嬉しい』というのが彼のスタンスのようです」

――素敵ですね！　普段の旦那さんはどんな方ですか。

「お弁当の反応を見てもわかるように、夫は本当に温厚でやさしい人です。怒ることもほぼありません。ケンカといっても、いつも私が1人でプリプリしていることがほとんどです。夫婦関係が良好なのも夫のやさしさのおかげ。夫には感謝しかありません。

　夫は常々『僕は君の1番の味方で、1番のファンだからね』と言ってくれます。私より私を信じてくれる人です。私も夫にとって同じ存在でありたいですし、これからもお互いに信頼し支え合える関係でありたいと願っています」

――これまでのお弁当で一番印象的なお弁当がありますか？

「特に印象に残っているのは、おひなさまに作ったお弁当です。このときはお昼のお弁当用に茶巾寿司とあられを塗したエビ団子を作りました。お弁当作りでは、季節や旬を取り入れることを大切にしています。『もう〇〇が美味しい時期か』『もうすぐ季節行事なんだな』など、会社にいてもお弁当から四季を感じられたら、少しは心にゆとりが生まれるような気がしています。おそらく、夫はそんなこと全く気にせずに食べていると思うのですが、食事の時間だけは楽しんでほしいという妻の願いを込めた、思い出深いお弁当です」