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予算2000円で6品…離れて暮らす父に娘が作った”仕送りゴハン”動画が674万回再生、今まで受けた愛を「全力で返す」

ORICON NEWS / 2024年7月29日 16時0分

予算2000円で6品の仕送りゴハンを届けた(画像提供:Hanaの暮らしさん)

 ハンバーグにナポリタン、青椒肉絲、麻婆茄子、ひじきの炊いたん、デザートのガトーショコラ。野菜たっぷりで健康的、種類も豊富な手作りおかずを1人暮らしの父のために作る“仕送りゴハン”動画が674万回再生され話題になっている。投稿者のHanaさんが久しぶりに再会した父に普段食べているものを聞くと、「スーパーのお惣菜、コンビニ弁当たまに外食。でもやっぱり飽きるわ~」との答えが。「手作りの味が食べたい」という父のリクエストに答え仕送りゴハンを送ったという。思い出の仕送りレシピや離れて暮らす父との関係性について、Hanaさんに話を聞いた。

【動画カット】674万回再生された”父への仕送りゴハン”の全貌、材料費は1861円なのに、量すごっ…!



■娘が送った仕送りゴハン、「届くのまだかな?」予想を上回る父の反応

――お父さまに仕送りゴハンを作ろうと思ったきっかけやそのエピソードを教えてください。

「1人で住む父が最近、人生で初めて新幹線に乗り東京に遊びに来てくれました。そのとき父に 『いつも何食べているの?』と聞いたら、『スーパーのお惣菜とか、コンビニ弁当、後は時々外食…でもやっぱ飽きるわ〜』と。私の家族は両親が離婚しているので、父は今1人暮らしをしているのですが、お料理が苦手な父が1人でしっかりと自炊ができている訳もなく…。『手作りの味とか食べたいって思わない?』と聞くと、『すっごく思うよ』とも言っていました。私としては、大好きな父に長生きしてほしいし、何より病気をしてほしくないという気持ちが大きくて。ずっと元気に遊びに出かけたりしたいという思いがあったので、 “父を喜ばせる(健康にする)ために、仕送りゴハンを作ろう!“と、思ったのがきっかけでした」

――お父さんへの仕送りゴハンはどのくらいの頻度で送っていて、ゴハンを送るまでにどのようなやりとりがあるのでしょうか?

「仕送りゴハン自体、実は今回が初めてでした。送る前に『手作りご飯で食べたいものある?』と聞いて、父のリクエストを含んだメニューを送るようにしています。お店で食べても美味しいのは、外で食べてねって感じなのですが、例えば、ひじきの炊いたんとかはなかなかお店では食べられないし、自分であえて選ばないだろうなと思い、山盛り作って冷凍で送りました」

――仕送りレシピでとくに思い入れの深いレシピはありますか?

「青椒肉絲です。父が毎回、中華屋さんにいくたびに 『父ちゃんの好きなやつ』と何十回も私に教えてくれていたので、それはマストで入れておかなきゃ!と思い、入れておきました」

――仕送りゴハンを送ったあとのお父さまのご反応はいかがでしたか?

「父は私が誕生日プレゼントをあげても『いいよ、お金使わなくて』と、昔から言う人でした。子ども的には素直に喜んでよ!と、思っていたのですが大人になってから、『お金を自分(父)に使わなくていいよ』と言う意味だったのだなと感じています。でも今回は、そんな父が珍しく素直に嬉しそうにしていてわざわざ電話をかけてきて、『XX日に届くって言ってたけど、まだかな?』と聞いてきたり、受け取った後すぐにまた電話が来て『きたわ!!』と言っていたり。食べた物に対しても1つごとに感想を送ってくれました」

■仕送りゴハンは父への全力の恩返し「1mmも後悔がないくらいの愛で両親の心をいっぱいにしたい」

――動画では「素敵な関係性」「親孝行!」などのコメントも多くみられました。寄せられた反響コメントについてどのような感想をもちましたか?

「私は少しでも多くの人が親との限られた時間を大切にしようと感じてくれたらいいなと思っています。子どもの頃は寝ても覚めても顔を合わせていた両親ですが、大人になると住む場所も生活も変わり、私だと年に会えるのは多くても5回くらいです。でも、自分が年を重ねていくように、親も年をとっていくのが現実です。今は元気だから『またすぐ話せる』『いつでも会える』と思いがちだけれど、いつか必ずさよならを言う日はやってきます。 そのときに1mmも後悔がないくらいの愛で両親の心をいっぱいにしたいです。そうすることが元気に生きていく力にもなるし、私自身が自立して生きていく力にもなるなと思っています」

――Hanaさんにとってお父さまはどんな存在ですか?

「永遠の親友って感じです。父は多趣味で好奇心が旺盛。幼い頃から一緒にゲームをしたり、本屋に入り浸ったり、夏には毎日プールで泳ぎ、ラーメン屋にいく、日曜の朝には吉野家にいくのがルーティンでした。そんな些細な思い出を今でもよく思い出しています。でも、両親が別々の道を選んで生きていくことを決めたとき、私は15.6歳で、その時は実は1年以上、父と連絡をとっていなかった時期もありました。電話もメールも何もなし。正直、みんなが想像するような幸せ一色の家族ではなかったかもしれません。でも、それでよかったと思います」

――ご連絡を取っていなかったお父さまと再び連絡を取るまで、気持ちの変化があったのですか?

「子どもにとって親は完璧な存在に見えるけれど、親は子を育てていく過程の中で親となってゆくもので、彼らにも克服したい過去があったり、自分の悩みがあったり。家族の形が変わり、距離が生まれたことで、それを修復するために相手をよく知ろうとするようになりました。それらを心で感じられることができるようになったから、父や母に対する愛が生まれたのだと思います」

――1日3食、1週間分の料理を2000円で作り、レシピ本『1週間2000円ひとり暮らしごはん』(ナツメ社)を出版するまで活躍しているHanaさんの様子を、お父さんはどのように見ていらっしゃいますか?

「父は未だに『なんだか恥ずかしくて、コンテンツを見られない!』と言っています。本の出版もその他のことも全て報告はしているのですが、いつも『へ~!!それってすごいの???』と。素直にSNSがわからなさすぎて私に聞いてきます。でも、そのままで居てほしいです」

――あらためて、親御さんに料理を作るというのはどのような気持ちですか?

「今までかけてきてもらってきた愛情、彼らの時間、お金…その全てを私は今から全力で返していきたいと思っています。なので、料理は愛情、時間やお金は一緒に旅行に行ったりして返していきたいなと思います」

――離れて暮らすお父さまと今後どのような関係性を築いていきたいですか?

「何歳になっても一緒にコンサートに行ったり、お洋服を見に行ったりしたいです。体が元気なうちに、父が死ぬまでに見てみたいと言っているスペインのイビサ島の夕日も見せてあげたいですね。小さい頃の思い出はたくさん父に作ってもらったので、父のこれからの思い出を私が作っていけるといいなと思います」

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