【RIZIN】朝倉未来、動画でも引退を明言「派手に散りましたね」将来的な可能性にも言及

朝倉未来 （C）ORICON NewS inc.

　きのう28日に行われた『超RIZIN.3』のメインイベントで、平本蓮に敗れた朝倉未来が一夜明けた29日、自身のYouTubeに動画を投稿し、改めて引退を明言した。

【試合後インタビュー動画】平本蓮、朝倉未来に”引退撤回”を要求「格闘技界にいてほしい」

　平本に負けたら引退を宣言していた朝倉は、試合翌日に会場やPPVで試合を見た人たちに感謝を伝えると、「期待に添えず、すいません。いやぁ、派手に散りましたね。本当に。清々しい気持ちというか、本当に悔しいんですけど、派手にいったなって感じです」と振り返った。

　そして、「一旦、格闘技を引退させていただきます。本当に長い間お世話になりました」と試合前の宣言通り、引退を報告。「思い返せば、YouTubeは5年ちょい、RIZINは弟合わせて7年目くらい。RIZINに出始めたときは総合格闘技の知名度があまりにもなくて、こんなに危険なスポーツをしているのに、もっと知ってもらいたいと思ってYouTubeを始めた」と振り返り、YouTube視聴者に感謝を伝えた。

　ジムの若手の練習相手も務めていくことを明言し、「いつかまた『戦いたい』と思って出るかもしれないので、一旦の引退とさせていただきます」と、将来的な復帰の可能性に含みをもたせた。

　動画では、これまでの格闘技人生を自ら思い返しながら、格闘技というスポーツへの感謝もじっくりと語った。

　朝倉はこの日、自身のインスタグラムに花道を入場する写真をアップし「沢山の応援ありがとうございました　4万人の景色見れて良かった！」とRIZIN過去最大規模となった前日の大会を振り返りながら、「格闘技が好きなので練習は続けるし、いろんな選手のサポートをしたり、格闘技界に貢献していけたらと思う」と格闘技に携わることは続けながらも、「自分が戦うのは一旦終わりにします」と報告していた。

　満員の4万8117人の観客、そしてPPVで日本中のファンが見守るなか、現在の日本格闘技界で最も注目を集める朝倉未来と平本蓮による、長年の因縁に決着をつける大一番は、平本蓮が強烈なパンチの連打で勝利。試合のキャッチコピー「愛で殺せ。」のように、長年にわたり追い続けた憧れの朝倉未来を愛のパンチで平本がリングに沈めた。

　試合後に平本は「朝倉未来、ありがとう。そして引退しないでください。朝倉未来がいたから情熱を持ってやってこれたし、自分も見つめ直せたし。マジで何も言えることないです」と戦前の「負けたら引退」を撤回するように求めた。

　試合後インタビューでも平本は「朝倉未来は日本の格闘技界にいてほしいので、引退は撤回してほしい。俺も引退をかけるっていうのを撤回したので、あなたも引退を撤回してください」と呼びかけた。

　また、RIZINの榊原信行CEOも「RIZINがこの立ち位置に来ているのは、朝倉未来に感謝しかない。未来がいなければ、この4万8000人の風景は作れなかった。その感謝も含めて、ここまでRIZINを高めてきた同志として、まずはフィジカルのオーバーホールをして、新たに一歩踏み出してくれる背中を押せたらいいかなと思っています」と朝倉に思いを伝えていた。