夢枕獏、安倍晴明＆源博雅のバディ誕生秘話 『陰陽師0』オーディオコメンタリーで明かす

映画『陰陽師0』場面写真（C）2024映画「陰陽師0」製作委員会

　“安倍晴明生誕1100年”記念アニバーサリー作品、映画『陰陽師 0』が本日（31日）より先行デジタル販売がスタート。9月4日よりデジタルレンタルとBlu-ray&DVDの発売・レンタルが開始となる。

【動画】安倍晴明（山崎賢人）×源博雅（染谷将太）最高のバディ編

　本作は、小説「陰陽師」シリーズの夢枕獏氏の全面協力のもと、佐藤嗣麻子監督のオリジナルストーリーで“学生時代”の安倍晴明を描いた。若き清明役で山崎賢人（※崎＝たつさき）が主演。晴明の良き理解者となる源博雅役に染谷将太、ほか、奈緒、安藤政信、村上虹郎、板垣李光人、國村隼、北村一輝、小林薫らが出演している。

　Blu-ray とDVD のプレミアム・エディションに収録される佐藤監督と原作者の夢枕氏によるオーディオコメンタリーの一部が公開され、夢枕氏が晴明＆博雅のバディ誕生秘話を明かしていることがわかった。

　公開されたオーディオコメンタリーでは、「晴明が葉っぱをピッとやる冒頭の印象的なシーンの衣装は、真面目に制作したんですよね？」と佐藤監督に尋ねる夢枕氏。「はい。真面目に作ってますよ（笑）。平安時代の頃は、貴族しかシルクの装束が着れなく、陰陽師は地位が低いのですが…」と、衣装へのこだわりを語る。

　「本来なら、晴明と博雅は、立場的に絶対会えないですよね？話すことも出来なかったはず」と指摘する夢枕氏に、「そう！そう！」と盛り上がる2人。さらに、「聞きたかったんですが、どうして博雅だったんですか？」と佐藤監督が質問。これに、夢枕氏は「晴明にバディが必要だと思って、『今昔物語』を読んで適任者が博雅だったんです」と、晴明の良き理解者として、博雅を企てた理由を明かしていく。

　話題は、最高の見せ場であるクライマックスシーンの1つで、晴明と博雅が火竜から逃れるシーンに。「ヘリコプターで風を起こしたくて使用していたら、 “空撮もできるじゃん”」と迫力あるアクション・シーンに、ヘリコプターが一役買ったことも監督が証明した。

　そして、博雅が火竜の攻撃でパニックを起こしたとき、「お前は絶対死なない！」と晴明が博雅を守るシーンがお気に入りだという監督は、「獏さん的には、
どうですか？」と質問を投げかけると、「“俺を信じろ”と晴明が何度も言うから、信頼感のあるバディだよね。ホロっときました」と感動したと話していた。