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『葬送のフリーレン』当初はギャグ作品予定だった サンデー編集長が裏話「勇者魔王もの」

ORICON NEWS / 2024年7月31日 18時39分

漫画『葬送のフリーレン』のイラスト (C)山田鐘人・アベツカサ/小学館

 今、最も勢いのある漫画を決める第48回『講談社漫画賞』の贈呈式が7月31日、都内のホテルで開催された。

【写真】えっ、言っていいの? 葬送のフリーレン裏話を暴露したサンデー編集長

 日本の漫画の質的向上をはかり、その発展に寄与するため毎年、もっとも優れた作品を発表した作家を顕彰している『講談社漫画賞』。今年の受賞作品は、少年部門が『葬送のフリーレン』(原作:山田鐘人 作画:アベツカサ 小学館「週刊少年サンデー」)、少女部門が『きみの横顔を見ていた』(著:いちのへ瑠美(いちのへ るみ) 掲載誌:別冊フレンド)、総合部門が『メダリスト』(著:つるまいかだ 掲載誌:アフタヌーン)となった。

 贈呈式では『葬送のフリーレン』を連載している『週刊少年サンデー』編集長の大嶋一範氏は「『葬送のフリーレン』の企画が編集部へ提出されたのは2019年のことでした。すでに2本の連載作品を経験された山田先生の原作は、当初の担当との打ち合わせでは、『勇者魔王もののギャグで行きましょう!』というものだったそうです」と説明。



 続けて、「しかし、あがってきたネームはみなさんがご覧になっている、長命の魔法使いのエルフが、人間の勇者との死別を経て、両種族の生きる時間軸の違いに気づき、人間を知る旅に出るというストーリーとなって、感情を揺さぶる第1話でした。アベ先生もネームを熟読し、『とても美しい物語だな』と感じになったそうです」と現在の形に変化したと伝えた。

 『葬送のフリーレン』は、2020年4月より『週刊少年サンデー』にて連載中で、魔王を倒した勇者一行のその後を描く“後日譚ファンタジー”。魔法使いのエルフ・フリーレンが、勇者亡き後の世界で、新しい仲間達と共に新たな冒険を繰り広げるストーリーとなっている。

 “魔王討伐後”という斬新な時系列で展開する、胸に刺さるドラマやセリフ、魔法や剣による戦い、思わず笑ってしまうユーモアなど、キャラクターたちが織り成す物語が多くの読者を獲得。「マンガ大賞2021」で大賞を受賞した人気作品で、コミックスは累計2200万部を突破し、テレビアニメが2023年9月~2024年3月にかけて放送された。

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