ご飯が進まない2歳児、現役保育士ママが『魔法の歌』を歌うと…プロの裏技に42万再生「参考になる」「すごい！」

ご飯がすすまない２歳児、ママが歌ったのは…？　

　イヤイヤ期の食べムラ、偏食に悩むパパママも少なくない。そんな中、4人の男の子を育てる保育士歴10年目のママがSNSに投稿した『自然に食べたくなる魔法のうた』に反響があり、「今日、すぐにやってみます」「参考になる」「すごい！不思議と口があきました！」などの声が寄せられている。投稿者のママに、動画で紹介しているテクニックと、偏食や少食の子どもへの対応について話しを聞いた。

【画像】食べない子も不思議と食べる…現役保育士ママが使う『魔法の歌』

■歌によって楽しくなり、子どものやる気がアップ！　親のイライラ軽減作用も

――子どもが『自然に食べたくなる魔法のうた』の動画が反響です。普段、どのような状況になったときに、この歌を活用しているのかお聞かせください。

「苦手な食べ物があってイヤイヤ状態になっている時や、遊び食べになって食事がなかなか進まない時など、子どもにご飯を食べて欲しいと思ったときに、この歌を歌ってあげています」

――なぜこの歌を歌うと、子どもが食べる気になるのでしょうか…？

「歌詞につられてお口を開けてくれるのが大きなポイントですが、子どもは歌によって楽しい気持ちになり、褒められることでやる気がアップします。自信にもなりますし、また褒めて貰いたくて食べるようになるんです。また、歌を歌うことで親側も『なんで食べてくれないの！』と思ったり、イライラしたりする気持ちが軽くなるので、落ち着いて対応できると思います」

――なるほど。子どもだけでなく、ママやパパへの良い効果も期待できるのですね。

「なので、私は食事以外でも替え歌にして声掛けをしたりしています（笑）」

――4兄弟を育てるママとして、これまで経験された、お子さまの食に関するお悩みを教えてください。

「当たり前ですが、やっぱり野菜などの好き嫌いは4人みんなにありますね。また、食べたくないと怒った子どもにお皿を投げられたりして、こちらがイライラしてしまうこともあります」

――対策などは何かされていますか？

「好き嫌いがあっても、大人になれば食べられるようになると思いますし、今は小学校でも嫌いな食べ物でも残して良いよと言われますよね。ですが、我が家では『一口は頑張って食べてみよう』というルールにしています。一口だけなら、やる気次第で食べられると思いますし、作った人への感謝の気持ちを忘れず、たくさんの食材に触れて欲しと思っているんです」

――とても素晴らしい取り組みだと思います。

「もちろん、朝などはこっちもバタバタしちゃうので、夜ご飯など時間に余裕のある時にしていることですが‘（笑）。家族のコミュニケーションにもなりますし、褒められることで子どもに自信がついたらいいなぁと思って、楽しみながら取り組んでいます。自信がつく事で、子どもたちも自分から歌って食べています」

■偏食っ子に大事なのは楽しい食事環境　ハードルを下げ「食べたら凄い」のマインドで

――現役保育士10年目というママの視点から、偏食・少食の子どもに対して、できればして欲しくないと思う対応についてお聞かせください。

「ご飯を食べないからと怒ったり、口に無理やり入れたりすることはやめて欲しいと思います。少食や偏食が多い子は食べることへの関心が低かったりもするので、そうした行動によってもっと食事が嫌いになってしまいます。トラウマになってしまうこともあるので、なるべく楽しい食事環境を用意することが大事かなと思います。一緒に野菜を育ててみたり、一緒にクッキングしたりするのも効果がありますよ〜！」

――子どもの偏食・少食に悩むご家庭は多く、自分を責めてしまうママやパパも少なくありません。

「せっかくご飯を作っても残されると悲しいですし、なんで食べてくれないのとイライラしちゃう気持ちは痛いほどわかります。子どもが食べてくれないときには、楽しい食事環境を作りながら、食べることへのハードルを少し下げてあげると良いと思います。まずは舐めるだけ、口から出しても口にすればOKとして、たくさんの食材に触れさせていけば、子どももトライしやすくなりますよね。そして、たくさん褒めることで『食事を頑張ったらママが褒めてくれる』と感じ、少しずつ自信に繋がっていくと思います」

――全て食べさせなきゃ、というマインドを変えることが大事なのですね。

「『食べないのが当たり前、食べたら凄いこと』という発想で取り組むと、気が楽になるかな？　と思います。私は保育の現場で、たくさんの偏食の子と向き合ってきましたが、みんなこの方法で食べられるようになりました。食べないからと諦めるのではなく、少しずつチャレンジしてみて欲しいなと思います」