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中尾有伽&研ナオコがW主演 “人の身体”を洗い続けるソープ嬢の二重生活を描く

ORICON NEWS / 2024年8月6日 15時22分

映画『うぉっしゅ』2025年GW公開決定

 認知症の祖母と、突然その介護をすることになったソープ嬢の交流と葛藤、そして結びつきをコミカルに描き出す映画『うぉっしゅ』が来年(2025年)GWに劇場公開されることが発表された(配給:NAKACHIKA PICTURES)。

【画像】映画『うぉっしゅ』上下のビジュアル1枚ずつ

 ソープ店で働く主人公・加那を演じるのは、映画『暁闇』(2018年)、『窓辺にて』(22年)や、テレビドラマ『エルピス-希望、あるいは災い-』(22年、フジテレビ)などに出演してきた俳優・モデルの中尾有伽(27)。認知症が進み、加那の名前すら覚えていない祖母・紀江を研ナオコ(71)が演じる。

 加那の元にある日、母から電話がくる。「1週間だけ、おばあちゃんの介護してくれない?」。仕事のことを隠していた加那はそれを誤魔化そうとした末、実家とソープ店を行き来して“人の身体”を洗い続ける二重生活〈ダブルワーク〉をすることとなってしまう。



 祖母の介護に奮闘する加那。会うたびに“初対面”を繰り返してゆく2人だが、「どうせ忘れる」相手に対し加那は仕事のことを自由に打ち明けられることに気付き、徐々に心を近付けていく。すると祖母の知らなかったこれまでの人生と孤独が垣間見え、加那は自分自身のことを見つめ直し始める、ヒューマンドラマだ。

 ほかに、嶋佐和也(ニューヨーク)、中川ゆかり(40)、高木直子(※高=はしごだか)、磯西真喜、TikTokerとしても活動している重松文、クリエーターチーム「こねこフィルム」が作った「年齢確認」シリーズでの演技で注目の赤間麻里子が出演する。

 メガホンを撮ったのは、2023年に『安楽死のススメ』で監督デビューを果たした岡崎育之介(※崎=たつさき)。 「介護」「孤独」というセンシティブで深刻になりがちなテーマを軽やかに描き出した本作で、2024年の大阪アジアン映画祭インディ・フォーラム部門への入選を果たした。

 企画段階から参加し、脚本や役柄について監督とディスカッションを重ねてきた中尾は、「出来上がった映画を初めて観たとき『クレヨンしんちゃん』みたいだなと思いました。主人公に自分を重ねてもいいし、友情、恋愛、家族の視点もあって、幅広く届くものになっている。皆さんそれぞれの心には、どんなポイントが刺さるのか、私も楽しみにしています」とコメントしている。

■研ナオコ(祖母・紀江役)のコメント

 今回、岡崎監督からオファーをいただいて、監督の経験と人柄を知り、お話を聞いていくうちに「私に対して妥協するなら出ません」と言う答えになりました。久しぶりに心に通じる何かを感じたからです。私はいつもと変わらず一緒なんですけどね。完成した作品を初めてスクリーンで観た時は撮影現場での事をいろいろ思いだしました。現場ではお互い納得のいくところまで話し合い、撮影に挑みました。勿論現場の雰囲気作りも大事ですからね。観ていただいた方に何か一つでも心に引っかかるものがあったらうれしいです。

■岡崎育之介(監督・脚本・企画・編集)のコメント

 新しい芸能界を作りたいと思っています。日本の作品は暗すぎる。みんなそんなものばかり見たいのか?もうそんな時代じゃなくていい。だから、僕が時代を始めます。後に語られる“明るかった時代、令和”を、この映画『うぉっしゅ』から始めます。ジメッとしたテーマこそ「明るくポップなエンタメ作品」に。研ナオコさんのキャラクターさながら映像も音楽もカラフルで、肩に力を入れず笑って泣いて、楽しく観られないと意味がない。そして映画館の帰り道に、ちょっぴり難しいことも考えてみる。「洗うこと・忘れられること」ソープ嬢が認知症のおばあちゃんの介護をする。血のつながった2人が“初対面”を繰り返す家族の物語。大切な人は、いつまであなたを覚えていられるでしょうか。

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