“恋愛体質”休井美郷が語る過去の恋愛事情「私は本当に結婚がしたかった」 昨年“子宮頸がん一歩手前”公表【バチェラー連載Vol.6】

休井美郷 （C）ORICON NewS inc.

　Prime Video の恋愛リアリティ番組『バチェラー・ジャパン』のシーズン4に参加した休井美郷。配信直後からツヤツヤの肌と “あざとかわいい”仕草が注目を集め、TV、雑誌で特集が組まれることも。瞬く間に活躍の場を広げ、現在はアパレルブランドのプロデュースを手がける。

【写真】デコルテあらわ！美しさを放つ休井美郷

　『バチェラー・ジャパン』シリーズ参加者の「今」について追求する本連載の第6弾となる今回は、休井が『バチェラー・ジャパン』参加後に体験したシンデレラストーリーから、「高度異形成」を患ったときの心境までを、たっぷり語ってもらった。

　『バチェラー・ジャパン』シーズン4の配信から一晩で世間の注目を勝ち取った休井は、そこから努力を重ね新たな夢を掴むまでの道のりを丁寧に話してくれた。結婚がしたかった『バチェラー・ジャパン』参加時から、仕事に夢中になる時期を経て、病気との対峙、今後のことなど、休井氏ならではの視点で語られる言葉に強く心を揺さぶられる。

■『バチェラー』参加でSNSのフォロワーが2000人から12万人に

――改めて『バチェラー・ジャパン』シーズン4での経験はいかがでしたか。

休井美郷（以下、休井）： 参加から3年くらい経ちますが、自分の人生の中であの3ヶ月はすごく大きい思い出です。思い返しても宝物みたいな日々だったと思います。

――特に印象に残っていることは？

休井：全てが非日常という中で、黄さんとのペンキのデートが特に印象に残っています。恋愛はもちろん、女の子同士の交流で一生の友達ができたことも忘れられません。

――『バチェラー・ジャパン』参加後、休井さんが携わるパン屋さんが行列になったり、アパレルブランドを立ち上げたりしましたね。やはり出演前後での環境の変化は大きいですか？

休井：人生が180度変わりました。私はもともとアイドルをやっていましたが、26歳で辞めています。それから4年たって、『バチェラー・ジャパン』には一般人として参加しました。そしたら2000人ぐらいしかいなかったSNSのフォロワーが、配信が始まった2週間で12万人に。もうその時点で「人生変わったな」と思いましたね。でもこうなると、脳みそが追いついていかないんです。最初は大きな変化についていけずに大変でしたが、芸能界で頑張っていた頃に叶わなかった夢もいっぱい叶うようになりました。

――急に10万人以上もフォロワーが増えたときはどんな気持ちでした？

休井：いやもう、本当に脳みそ追いつかなくて。まさかこんなことになるとは思ってもいませんでした。私は本気で結婚したいと思って『バチェラー・ジャパン』に参加していたんです。もう芸能をやるつもりはなかったので、事務所にも入っていませんでした。ですが初回放送を友達とみんなで見て、次の日の朝起きたらSNSのフォロワーが4万人も増えていて。「本当に自分のアカウントかな」みたいな感じでしたね。

――当時の休井さんには、「肌がキレイ」とか、「あざといところがかわいい」という声が多かったと思います。

休井：それこそメイクやスキンケアなどを見てもらえるとは思ってもいませんでした。私はもともと面倒くさがりで、ケアはパックだけで済ませていましたし、メイクにもこだわりはありません。だから、美容で注目してもらったときには、すごく困ってしまいましたね。雑誌の仕事では美容について聞かれることが多かったのですが、答えられることは何もないし、こだわりを持って使っているメイク道具もないし…。そこから雑誌を買い漁って、今流行っているものをとにかく勉強しました。そしたらだんだん美容が好きになっていって、自ら美容のことを発信できるようにもなりましたね。

■発信するつもりなかった“子宮頸がん一歩手前”をあえて発表した理由

――昨年、「高度異形成」（子宮頸がんの一歩手前の状態）を公表されましたね。病気については、どんな思いで発信していましたか。

休井：最初は発信するつもりはなかったんです。私は本当に結婚がしたかったので、発信することによって恋愛しづらくなると思ったものですから。でもあるとき、病室にあるカレンダーに青いマークがいっぱい付いていて、それが子宮頸がんの手術日だと知ってびっくりしました。印のない日は1ヶ月に1、2回しかありません。こんなに多くの人が辛い思いをして手術のために病院を訪れるのだと初めて知りました。私のフォロワーさんはほとんどが女性なので、私が発信することで気持ちが楽になる人がいるのではないかと思い発信を決めました。

――休井さんの発信を聞いた方の中には、同じ病気を経験した方もいたのでは？

休井：たくさん、いらっしゃいました。今までで一番DMが届いたと思います。私も初めてのことだったので、手術に対しての不安がありましたが、術後の過ごし方を教えてくれた方もいたし、交流できてよかったなと思います。

――これからも検査についての発信は続けるのでしょうか。

休井：していきたいですね。病気が見つかったら辛いけれど、「高度異形成」で見つかるか、「軽度異形成」で見つかるかで、気持ちの持ちようが全然違うと思うので、早めに検診に行ってほしいなと思います。

■休井美郷は恋愛第一で依存体質、『バチェラー・ジャパン』後に付き合った人の存在も

――Xではパン講師のキャリアについての質問も寄せられていましたね。今後のキャリアについて考えていることがあれば教えてください。

休井：できれば今でもパン教室をやりたいという気持ちはあるんです。けれど、違う仕事の方が忙しくてなかなか…。私は、3歳から26歳までアイドルになることが夢でした。それがどう頑張ってもどう足掻いても売れなくて。じゃあ、他に何の仕事ができるんだろうと考えてパン教室をはじめたんですね。ですから、自分の中で一番やりたいことはアイドルなわけです。それもあって、パン講師をやっている時よりも、今の仕事をしている時の方が私はやっぱり楽しくて。ずっとやりたかったことをやっているので、パン講師は二の次になってしまっている状態です。

――これからさらに挑戦したいことがあれば教えてください。

休井：これはずっと言っているのですが、自分が今までどう生きてきたのかを本に書きたいですね。芸能界のことも含めて色々な経験をしたと思っているので、それを本にすることで若い子たちに勇気を与えたいです。30歳になることがちょっと怖いと思っている女の子は多いと思うんです。でも30歳になってから夢が叶うこともあるので、まだまだ楽しみがいっぱいだということを伝えたいです。あと、私みたいに25、6歳ぐらいの時は、もがいている子が多いと思うんですよね。年齢も年齢で、このまま芸能を頑張っていていいのかなとか、手に職を付けないといけないのかなとか。だから一回諦めることも大事だよって言いたいです。頑張り続けないで一回休んで違うことをしても私のように戻ってこれることもありますからね。そんなことを伝えたくて本が書きたいです。

――ぜひとも読んでみたいですね。ところで、本気で結婚したかったと話していましたが、今も恋愛はしているんですか？

休井：私はもともと恋愛体質なので好きな人はずっといます。もちろん『バチェラー・ジャパン』の旅から帰ってきてから付き合った人もいますし、今も気になる人はいます。

――仕事と恋愛の優先度で悩んだことは？

休井：忙しくさせてもらうまでは本当に恋愛第一でとても依存体質でした。『バチェラー・ジャパン』から帰ってきて仕事がすごく楽しくなってからは恋愛が二の次になりましたね。LINEの返事がこなくても、全然気にならなくなっちゃいました。逆に私が冷たすぎちゃって（笑）。

――今ちょうど『バチェロレッテ・ジャパン』シーズン3が配信されていますが（取材時）。

休井：さっきもマネージャーさんと一緒に話をしていました。今までとは違った新しい『バチェロレッテ・ジャパン』になった気がします。武井亜樹さんは周りに流されず、白黒はっきりしていますよね。自分のペースで進めていらっしゃるのがすごいなって。意思の強さは女性として尊敬する部分もありつつ、個人的な意見としては、もう少しみんな恋愛モードになってほしかったなと思います。

――最後に読者の方に向けて、休井さんの今後の活動をお願いします。

休井：私がやっているアパレルブランドの「qumerry.（キュメリ）」が8月17日で2周年になります。ちょうどその日にイベントを実施することになりました。キュメリはネット販売なので、今まで直接手に触れてもらう機会がありませんでしたが、それが初めて叶うのですごく楽しみにしています。いろんな女の子に来てほしいですね。

あとは病気のことで、検診に行くということにもっともっと意識を向けてほしいと思っています。20代の子たちといえば、これからいろいろ頑張っていきたい年齢ですよね。だから自分の夢のため、幸せになるために、まずは検診に行ってみようと思ってほしいです。ただ単に「病気があるかもしれないから検診に行く」というだけじゃ足が重いじゃないですか。そうでなくて「自分の幸せのため、将来のため」と思えば、少し前向きに行こうという気持ちになれると思うんです。そういうふうに考え方を変えて、検診に行ってみてほしいなと思います。
（取材・文：Nana Numoto）