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”笑えなくなった”シンママがハワイ移住 50軒電話して5回追い出され…厳しい住まい探しの果てにつかんだ幸せ

ORICON NEWS / 2024年8月14日 7時10分

ハワイ在住歴13年のYURIさん(画像提供:YURI)

 世界有数のリゾート地“常夏の楽園”ハワイ。いつか、ハワイに永住したいと夢見る人も多いのではないか。とはいえ、実際ハワイに移住したあとは、どのようなことが待ち受けているのだろうか。順調満帆に生活できるのか? 13年前にシングルマザーでハワイに移住し、現在ワイキキで4軒のバケーションレンタル(貸別荘)を運営しているYURIさんに、ハワイ移住で待ち受けていた試練から、今の幸せまで、彼女が奮闘してきた13年の話を聞いた。

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■幼稚園児を連れて離婚し“うつ”に…シンママの厳しさに疲れ「第二の人生を」

 YURIさんはシングルマザーだった38歳のときに、知り合いもいないまま、7歳の子どもを連れてハワイへ移住。苦労と努力を重ね、ワイキキで起業し、現在は「ハワイで暮らすようにステイ」をコンセプトに、バケーションレンタル(貸別荘)の『ALOHA MY HOME』や、留学・ホームステイの『Aloha My Experience』を運営している。13年間のハワイ生活で、19歳年下男性との再婚、45歳での高齢出産。2人の子育てに、ビジネス…“憧れの地”で奮闘してきた。



――YURIさんが、ハワイへの移住を決めたきっかけを教えてください。

「29歳で結婚して、35歳で幼稚園児の息子を連れて離婚しました。当時はまだシングルマザーに対する世間の目が厳しく、親の圧力も強くて、とにかく日本から離れた所で第二の人生をスタートさせたいと思ったことがきっかけでした。以前から海外で子育てをしたい、という憧れがあったのも後押しとなりました」

――数ある移住先の中からハワイを選んだのはなぜですか?

「離婚前に様々なことが重なり、うつで笑えなくなってしまった私を心配した友人が、フラを勧めてくれました。もともとハワイが好きだった私は、フラを通じてハワイへの思いが一気に膨らんでいきました。ハワイには親戚も知人もいませんでしたが、20代後半にサンフランシスコに語学留学していたこともあり、海外にはちょこちょこ行き慣れていたので、思い切って踏み出しました」

■現地でのいじめ、住居探しでは50軒電話し5回追い出され…

――移住してすぐはいかがでしたか?

「とにかく大変でした。子連れでは難しいといわれるJ1ビザを取得することができたのですが、お給料が少なかったので、すごく切り詰めた生活でした。さらに嫌がらせや、いじめもありました。また、アメリカは12歳以下の子どもは一人で留守番などができないため、預け先を見つけながら、慣れない外国での仕事と子育ての両立はものすごく大変でした。最初の頃のことを思い出すと、一緒に頑張ってくれた息子のお陰だなぁと、今でも涙が出ます」

――中でも苦労したことは何ですか?

「住居問題でしょうか。まず、移住当初の住居探しは、低収入・クレジットヒストリーがないことなどから、50軒くらい電話をしてやっと見つけることができました。その後、移住してから6回の引っ越し、11年で5回家を追い出されているんです。というのも、アメリカはオーナーから『売るから出て行って』と言われたら、45日以内に引越さなければいけません。何の前触れもなく突然言われるので、もう大変。それで、今はようやく一軒家を購入するに至りました」

■あのときに踏ん張って乗り越えたから、ハワイにOKをもらえたのかなと思います

――苦労も多かった中、子どもを育て、ビジネスも立ち上げ、成功されました。その秘訣はなんだったと思いますか?

「強いハワイ愛とスーパーポジティブなマインド、そして行動力でしょうか。移住当初、大変なことがいっぱいありました。振り返ると、私はいろいろな試練を与えられて、ハワイに残れるか残れないかの、ふるいにかけられていたのではないかと思うんです。

ちょっとスピリチュアルっぽい話になってしまいますが、ハワイでは島に呼ばれる・呼ばれた人が、ハワイで暮らせると思っている人が非常に多いんです。たしかにまわりを見ていても、お金はあるし、仕事も成功しているのに、いろいろな理由があって日本に帰らなければならなくなった人が、たくさんいました。なので、私がここまでこられたのは、あのときに踏ん張って乗り越えたから、この島にOKをもらえたのかなと思ったりもしています」

――ハワイで暮らしていて、幸せを感じるのはどんなときですか?

「たくさんある、小さな幸せをいつも感じています。例えば、窓から見える青い空、あちこちに咲いているプルメリアのお花、風に揺れるヤシの木など、日常の何気ない光景を見るだけでも『ここに来れて良かったな、幸せだな』と何年住んでいても思います。日本でフラと出会い、立ち直り、 ハワイで再スタートが切れました。日本という枠から飛び出し、自分を見つめなおし、ハワイに恩返しをしたい、という気持ち。そして『暗いトンネルの先には、明るい未来があった』と感じれることが、ハワイに来て本当に幸せだと感じています」

(文:河上いつ子)

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