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海外映画祭経て国内公開決定『ココでのはなし』悩みを抱える人たちが居場所を見つけていく物語

ORICON NEWS / 2024年8月14日 10時1分

映画『ココでのはなし』ポスタービジュアル (C)2023 BPPS Inc.

 18歳から独学で映画制作の道に入り、現在31歳の新鋭こささりょうま監督の長編デビュー作となる映画『ココでのはなし』が、11月8日より東京のシネスイッチ銀座、新宿シネマカリテほか全国で順次公開される。ワルシャワ国際映画祭でのワールドプレミア上映を皮切りに、インディーズ映画では異例となる10以上の映画祭で上映され、日本での凱旋公開にこぎつけた。

【動画】映画『ココでのはなし』予告編

 2021年東京オリンピック開催直後、都会の喧騒に佇むゲストハウス“ココ”を舞台に、住み込みバイトの戸塚詩子(うたこ)と“ココ”に集う人々の交流と愛おしい日々を綴った物語。

 詩子役で主演を務めるのは、山本奈衣瑠。2022年公開の映画『猫は逃げた』(監督:今泉力哉)で主演に抜てきされ、今年は『走れない人の走り方』 (監督:スーユチュン)、『SUPER HAPPY FOREVER』(監督:五十嵐耕平)、『夜のまにまに』(監督:磯部鉄平)などで主演・メインキャストとして参加した作品の公開が続く。



 脇を固めるのは、1957年に舞台『アンネの日記:でデビュー以降、舞台・映画・ドラマなど第一線で活躍し続ける吉行和子を筆頭に、俳優として活躍するだけでなく、今年、日本・フィリピン合作映画『DitO』で監督デビューも果たした結城貴史、『MONDAYS』(監督:竹林亮)、『Cloud クラウド』(監督:黒沢清)などに出演する三河悠冴、映像や舞台を中心に活動する生越千晴、多芸多才で愛されるモト冬樹など。

 解禁となった予告編では、前半、都会の喧騒に佇むゲストハウス“ココ”に住み込みで働く詩子(山本)が、元旅人でオーナーの博文(結城)と、SNSにハマりライフハック動画を配信する泉さん(吉行)とともに慎ましくも満ち足りた生活を送っている様子が紹介される。

 そして、詩子の「これは”ココ”で出会った皆の話。日々に少しだけ疲れてしまった人の話だ」というモノローグとともに、バイト先が潰れてしまい目標もなくくすぶっている青年、存(読み:たもつ/三河)、声優の夢をあきらめ就職しようとするも、両親から帰国を促されている中国人のシャオルー(生越)など、ゲストハウスに訪れる人々の背景が映し出される。

 笑顔でお客さんを迎える詩子にも、父親(モト)との確執でわけあって田舎を飛び出してきた過去があり…。そんな悩みを抱える若者たちに泉さんが語りかける言葉に、ぎゅっと胸をつかまれる。「皆、なんか焦ってない?若いのなんて人生のうちの一瞬よ」と。

 予告編で使用されている主題歌「36.5」は、東京府中発のギターロックバンド・koboreによる書き下ろし曲。日々懸命に生きる人々に寄り添うメッセージソングで、作詞を手がけた佐藤赳(Vo/Gt)は、「人それぞれに存在する体温、温もりを出来るだけ背伸びをしないように表現しました」とコメントを寄せている。

 また、本作の撮影が行われたのは、ゲストハウスの聖地として知られ、日本のみならず世界中から宿泊者を迎える実在のゲストハウス「toco.」。映画の世界観を引き立てる、築100年超の日本母屋を残した景観を予告編からも垣間見ることができる。

■山本奈衣瑠(戸塚詩子役)のコメント
 みんなじゃなくて良いから、そこにいるあなたに届けたい。と、この作品が完成した時に思いました。撮影から約3年、本公開に至るまで言語が違うさまざまな国を映画祭で巡りました。時間をかけてゆっくりこの作品でしたかった事を経てやっと全国の皆さんにお届けする事が出来ます。環境もルーツも違うたくさんの方々に触れてもらった「ココでのはなし」にぜひ皆さんにも触れていただきたいです。

■吉行和子(泉さん役)のコメント
 こささ監督を中心に、若い人たちの仲間に入れて貰えて、とても楽しい撮影現場でした。「おひとりさま」問題が取り上げられている現在ですが、こういう人生が送れたらいいな、と思える私の役でした。役の上とはいえ、新しい体験もできて新鮮でした。いろんな年代の方に観ていただきたい映画です。

■こささりょうま監督のコメント
 いろいろな国へ旅をしてきた『ココでのはなし』がついに日本で公開されます。この映画は、これまで多くの素晴らしい出会いをくれました。次は、皆さんに出会えるということですね。心が浮き立ちます。忙しない毎日の中で、ホッと一息できる映画です。皆さんと一緒に、この映画の旅を楽しみたいと思っています。

・第39回ワルシャワ国際映画祭 1-2コンペティション部門 正式出品
・第11回アンタキヤ国際映画祭 審査員特別賞/最優秀監督賞/最優秀女優賞/最優秀編集賞 受賞
・第38回フォートローダーデール国際映画祭 World Cinema Feature部門 正式出品
・第4回ハリック・ゴールデンホーン国際映画祭 コンペティション部門 最優秀女優賞/最優秀撮影賞 受賞
・第14回セント・オーガスティン映画祭 コンペティション部門 正式出品
・第3回ドバイ国際映画祭コンペティション部門 正式出品
・第36回サンフランシスコ・インディペンデント映画祭 コンペティション部門 正式出品
・第24回ニッポン・コネクション コンペティション部門 正式出品
・第1回ホーチミン・シティ国際映画祭 1st,2ndコンペティション部門 正式招待
・第27回ハワイ国際映画祭 スプリングショーケース正式招待
・第16回オースティン・アジアン・アメリカン映画祭 審査員特別賞 受賞

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