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『100カメ×福島第一原発』撮影交渉2年4ヶ月、映像素材1000時間以上 若林正恭「こんなリアルに(作業現場を)見たテレビ、他にないな」

ORICON NEWS / 2024年8月15日 13時12分

19日放送のNHK『100カメ×福島第一原発』(C)NHK

 お笑いコンビのオードリーがMCを務める19日放送のNHKのドキュメンタリー『100カメ』(後10:00~10:45)では、東京電力福島第一原子力発電所を100台の固定カメラで観察する。撮影交渉から2年4ヶ月、映像素材1000時間以上、誰も見たことのない緊迫のドキュメントに、若林正恭は「こんなリアルに(作業現場を)見たテレビ、他にないな」とコメントした。

【写真】福島第一原発の様子を見て感想を語るオードリー

 同番組は、気になる場所に100台の固定カメラを設置して人々の生態を観察するドキュメンタリー。あの事故から13年、今回の舞台の福島第一原発は毎日およそ4000人が廃炉作業にあたっている。今なお高い放射線量のなかで闘うのは、とび工、クレーン操縦士など、全国から集まった腕利きの職人たち。被ばくを極力抑えるため、スピーディーに、かつ安全に作業を進めようと神経をとがらせる極限状態の現場を観察していく。



 取材したのは、1号機で進む廃炉作業。放射線量の高い建屋付近の現場や、作業員のヘルメットにカメラを取り付けた。次々と訪れる難題を切り抜ける職人技や連係プレー、被ばく量を少しでも減らすための「遠隔作業」「作業分担」といったこの現場ならではの工夫など、固定カメラによって限界まで近づけたからこそ撮影できた、廃炉作業の記録となる。

 今回は作業員の詰所・休憩所にもカメラを設置。固定カメラだからこそ捉えられた、さりげない、けれど決定的な瞬間。「家族を地元に残しての単身赴任なので、子どもとの時間を作りにくい…」「常に全面マスクをつけての作業なので、夏場は肌荒れ、ニキビがつらい…」。カメラの存在を忘れて作業員が思わずこぼす本音から、知られざる悩みや素顔が垣間見える。

 撮影交渉を始めたのは2022年4月。原発構内に持ち込むものは、カメラ固定用のネジ1本、充電用のケーブル1本にいたるまで全て事前の申請が必要で、撮影当日には持ち込む機材に申請内容との相違がないか確認も必須であった。撮影にあたっては機材が放射性物質で汚染されるリスクがあるため、作業現場に出るカメラはビニール袋やラップで覆う工夫を実施。そして、特に放射線量の高い作業現場には取材クルーがカメラの設置に行けないため、作業員にカメラを託す必要もあった。

 ヘルメットに取り付けるカメラも含め、できるだけ作業の邪魔にならないよう、取り付け方や設置場所について作業員と事前に話し合いを重ね、撮影を敢行。撮影のあとには、機材が放射性物質に汚染されていないか、ネジやケーブルも含め1つ1つ全て検査を受けた。

 VTRを見た若林は「たまに福島とかでロケがあったりすると、今どうなってんのかなって思ってた。知ることができる範囲が限られてるし。これからすごい気にしちゃうね、このニュース」と感想を語り、春日俊彰も「日本全国からプロフェッショナルが集まってやっているんだね。日本の未来を背負っている方々だよね」と話した。

 制作担当の小林涼太ディレクターは「福島で5年間暮らした経験から、『今この瞬間に福島第一原発では、どんな人たちがどんな作業をしているのか知りたい』という思いで番組を企画しました。事故から13年経った今の現場の“体温”や “息遣い”が伝わればと思っています」とコメントを寄せた。

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