Aぇ! group、デビューツアー終幕「Aぇ時間をありがとう」 飛躍誓う「誰も見たことない景色を」【ライブレポート】

『Aぇ! group Debut Tour 〜世界で1番AぇLIVE〜』より

　5人組グループ・Aぇ! group（正門良規、末澤誠也、草間リチャード敬太、小島健、佐野晶哉）が18日、デビュー後初となるアリーナツアー『Aぇ! group Debut Tour 〜世界で1番AぇLIVE〜』のファイナル公演を開催。ファンとデビューの喜びを共有し、更なる飛躍を誓った。

【ライブ写真】セカンドシングルを披露！互いの方に手を置くAぇ! group

　同ツアーは、オリコン上半期ランキング2024「アーティスト別セールス 新人」で1位を獲得したデビューシングル「《A》BEGINNING」を引っ提げて開催。自身最大となる全国8都市32公演で37万人を動員（16日予定の2公演は、台風7号接近の影響により中止）した。副題『〜世界で1番AぇLIVE〜』は、最初のデビューツアーだからこそ、自らハードルを上げるタイトルにして、1回1回の公演が「世界で1番AぇLIVEだった！」と思ってもらえるようにという思いを込めて小島が考案した。

　OVERTURE後のライブ1曲目は、グループとして初めてのオリジナルソング「Firebird」。ステージ中央のLEDが開き、特効（火花）の演出などでド派手に登場。末澤の「アツくしてやるよ！」の言葉通り、アツいオープニングとなった。3曲目の「Aッ!!!!!!」では「すき～！だいすき～！Aぇ! groupがだいすきだ！」とコール＆レスポンスによって“Aッ!!!!!!倒的な愛”を爆発。時折、イヤモニを外して観客からの愛も全身で受け止めていた。7曲目「Party-Aholic」では、上品ながらもしっとりとした色香ただよう表現を、メンバーそれぞれが披露。客席からは、悲鳴に近い叫びが漏れる場面もあった。

　続く「Aぇ!LAND」から始まるコーナーでは楽曲のテーマに合わせ、”夢のテーマパーク”をイメージしたステージいっぱいに広がるにぎやかなLED装飾とメンバーカラーの煌びやかな衣装の身にまとったメンバーが、Aぇ! groupらしさあふれる世界に招待。双子のパンダ、パンクなパンダが登場したほか、”けんちゃん”やショーマスターのような草間が椅子取りゲームを楽しんだ。29歳の末澤は「三十路少年」を披露しつつ、バービージャンプを軽快にやり遂げ、底力を見せた。

　さらに、YouTubeで生まれた企画が2年越しに実現した。YouTube大喜利企画で爆笑をさらった「記念すべきAぇ! group10枚目のシングルタイトルは？」のお題に対して小島が答えた「佐野晶哉ソロ曲『愛してるって言わNight』（作詞：小島　作曲：佐野）」をツアーのために制作。佐野Nightが、美声を響かせた。

　「トラベAぇルコーナー」では、ツアーで周った8都市（北海道、宮城、東京、静岡、福岡、愛知、福井、大阪）のご当地のイメージにぴったりな関西の先輩グループの曲を厳選し、一緒に楽しく旅をしているようなステージに。25曲目「しあわせもん。」では、地上から高さ8メートルあるリフターに乗って熱唱。会場を幸せそうなほほ笑みで見わたし、デビューの喜びをかみしめているよう。26曲目にはデビュー曲「《A》BEGINNING」を炎や火薬など豪華な演出で披露。30曲目には、デビュー前から歌い続けてきたバンド曲「PRIDE」をすべての力を出し切るような熱を込めてパフォーマンスした。

　本編ラストの「ボクブルース」を前にあいさつをしたメンバーたち。佐野は「Aぇ! groupデビューしたぞ！」と改めて喜びをかみしめ、「Aぇ! groupのこっから長いぞ！誰も先輩方も見たことない景色を見に行くからさ」と宣言。小島は「改めてみんなの大切さがわかりました。これからもAぇ! groupでいろんな景色を皆と一緒に見たいと思います。これからも楽しいことをやっていきましょう」と呼びかけた。

　観客とのノリの良いコール＆レスポンスを楽しんだ草間は「ちゃんとノッてくれるのもうれしいです。この雰囲気を作ってくれる皆が大好きです」と思いを伝え、ベースでのソロパートについて「そんなレベルじゃないからやりたくないってずっと言っていたの」と告白。「でも『このタイミングでやるからこそ意味がある』と言われて、ベースソロを入れて、気づいたら『リチャー』って（観客が）言ってくれるようになって、自信満々に弾けるようになったよ！。みんなのおかげで自信がもてたよ！もっとうまくなるからな、期待しておけ！」と更なるレベルアップを誓った。

　正門は「世界で一番Aぇ時間をありがとうございました。本当にデビューできて良かったと心から思っています、皆さんのおかげでデビューを勝ち取ることができています」と改めて感謝。「どんな物語が待ってるかわからないですが、酸いも甘いもこのメンバーとなら、今日遊びに来てくれた皆さん、ツアーに来てくれた皆さん、チケットを求めてくださった皆さん全員となら、どこまでも行ける気がします。末永くよろしくお願いいたします」と呼びかけた。

　末澤は「デビューツアー終わっちゃいますね」としみじみ。「たくさんの人に愛されてるんだと改めて実感させてもらって、みんなに支えてもらっているなと感じたツアーでした。なんかまたやろうね、楽しいこと。面白路いことを5人でできるようにスキルアップして大きくなったAぇ! groupを見せられるように頑張るので、その時まで少し待っていてください」と約束した。

　アンコールでは、10月9日にリリースされるセカンドシングル「Gotta Be」を初披露。ダブルアンコールでは、デビューシングル「《A》BEGINNING」を再びパフォーマンスし、名残り惜しそうにステージを後にした。全35曲を披露し、バラエティー豊かな楽曲構成、個性が詰まったダンスパフォーマンス、熱量MAXのバンド演奏など、多彩な5人だからこそ表現できるエンターテインメントライブとなった。