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簡秀吉「普段の僕自身は完璧な男なので…」 役柄説明で明かすも会場に笑い

ORICON NEWS / 2024年8月19日 19時38分

映画『威風堂々~奨学金って言い方やめてもらっていいですか?~』(30日公開)の完成披露舞台あいさつに登壇した簡秀吉 (C)映画「威風堂々」製作委員会

 俳優の池田朱那、吉田凜音、簡秀吉、田淵累生、小野匠が17日、都内で行われた映画『威風堂々~奨学金って言い方やめてもらっていいですか?~』(30日公開)の完成披露舞台あいさつに登壇した。

【写真】池田朱那や吉田凜音も参加した映画『威風堂々』の完成披露

 本作は、大学生たちが奨学金制度やパパ活問題に直面するリアルを描く青春映画。奨学金を借りて大学に進学する道を歩む唯野空役の池田は「奨学金という身近な問題を扱っているので、演じる上では皆さんに共感してもらえることが課題でした。なるべく等身大の女の子でいようと思いました」と狙いを紹介。シリアスなテーマを描いた作品ではあるが、コミカルなシーンもあるという。池田は「レストランのシーンでかわいい洋服にチェンジする際に、監督から『ブルース・リーで出てきて』と言われた。そのシーンの前にお兄ちゃんに20万円を借りるというシリアスな場面があったので、まさかその後にコミカルなシーンになるとは思わず…。この映画大丈夫かな?と思った」とぶっちゃけ。撮影は昨年の夏に行われたが「冬の設定のシーンではコートを着たまま走って汗をかいた。そこから体が冷えて寒くなってしまい『コートをください!』となりました」と苦労を明かした。



 九頭竜レイ役の吉田は「男勝りな性格で先輩として唯野空にいろいろと教え込む役柄。声のトーンを意識しましたが、普段はもう少しかわいい声です」と照れ笑い。典型的ダメ男・蛭間拓人を演じた簡は「普段の僕自身は完璧な男なので…」と笑わせつつ「友人たちにダメ男の特徴を聞きながら、作品にとっての良いアクセントになればいいなと。最低な男ですが演じていて楽しかったです」と手応えを得ていた。

 奨学金をクラウドファンディングで返済するツワモノ・水江聡太役の田淵は「監督から『チェ・ゲバラのように』と言われたときは難しいオーダーだなと思った。今死ぬならば今何ができるのか?という意思を芯に持ちながら演じました」と回想。一方、空の兄・唯野ユウ役の小野が「だいぶ人間味のない冷たいお兄ちゃん。ドギマギしながら演じました」と恐縮すると、妹・池田は「私が心理学が好きだと伝えたら、心理学の本の一部をわざわざコピーして渡してくれました」と優しい人柄に感謝していた。

 また、作品の内容にちなんで「気合が入る一曲」をそれぞれ発表。池田は「NiziUさんの『Step and a step』は落ち込んでいる時によく聴きます」とし、吉田は「中島みゆきさんの『ファイト!』。背中を押されます」と語った。簡は「僕は吉田凜音さんの『文句BOO』が一番いい」と話した。一方、アニメ『メジャー』に影響されて「アニメのシーンからインスピレーションを受けてトイレで聴いている」と田淵がアントニン・ドヴォルザークの『新世界より』をチョイスすると、小野も「僕も小学生の頃に親戚のおばさんにもらった『新世界より』を勉強の時に聴いていた。まさかここでドヴォルザークがつながるとは…」と偶然の一致に驚いていた。

 最後になるせゆうせい監督は「これまで社会性を含んだエンターテインメントを作り続けてきましたが、コロナ禍で奨学金の問題やトー横キッズの問題に関心を抱きました。劇場公開は8月30日からスタートするので拡散してください」とヒット祈願。池田は「クラウドファンディングにもたくさんご協力いただき、本当にうれしいです。身近にいるさまざまな世代の方々に作品を勧めてもらえたらうれしいです」と観客に呼び掛けていた。

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