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劇団四季、下村青さんを追悼「圧倒的な存在感と個性、輝きを放つ唯一無二の俳優でした」

ORICON NEWS / 2024年8月20日 12時21分

劇団四季の追悼コメント

 劇団四季で活躍した俳優の下村青(しもむら・あお)さんが15日に死去したことについて、同劇団が20日、公式サイトを更新し、追悼コメントをつづった。

 コメントで「【お悔やみ】俳優・下村 青さん」とし、「去る8月15日、俳優の下村青(旧名・下村尊則)さんが逝去されました。享年60歳でした」と報告。

 続けて「下村さんは、1984年、劇団四季入団。『コーラスライン』アンサンブルで初舞台を踏み、その後、2008年に退団されるまで、『キャッツ』マンゴジェリー/ラム・タム・タガー、『夢から醒めた夢』夢の配達人、『ユタと不思議な仲間たち』ヒノデロ、『ジーザス・クライスト=スーパースター』ヘロデ王、『ドリーミング』夜の女王、『美女と野獣』ルミエール、『エビータ』マガルディ/ペロン、『ライオンキング』スカー、『スルース(探偵)』ミロ・ティンドル、『ハムレット』ハムレット、『アンドロマック』ピリュス、『壁抜け男』デュティユル、『ミュージカル異国の丘』九重秀隆ほか、ミュージカルからストレートプレイ(台詞劇)まで多数の舞台に出演。数々の大役を演じるとともに、初演キャストとして抜擢された作品も数多く、キャラクターの礎を築かれました」と、これまでの経歴をたたえた。



 その後について「退団後も『ライオンキング』『スルース(探偵)』『夢から醒めた夢』など、客演として四季の舞台に立たれ、2014年『ジーザス・クライスト=スーパースター』[エルサレム・バージョン]が劇団四季での最後の出演となりました」と説明。

 「また、2015年以降、浅利演出事務所主催の舞台において、『夢から醒めた夢』デビル、『ユタと不思議な仲間たち』ペドロなどの新役に挑戦。今年10月に開幕を控えていた『ユタと不思議な仲間たち』においてもペドロ役での出演が予定されていました」と伝えた。

 下村さんの活動について改めて「一つひとつの作品に惜しみない愛情と情熱を傾け、確かな演技力と艶やかで力強い歌唱、美しい所作や身のこなしで観る者を惹きつけ、圧倒的な存在感と個性、輝きを放つ唯一無二の俳優でした」と振り返り、「在りし日のご活躍を偲びつつ、心よりお悔やみ申し上げます」とつづった。

 下村さんは1964年1月19日生まれ、青森県三戸町出身。小学生時代からバトントワリングの選手として活躍し、世界選手権3位、1983年全米オープンバトン優勝。1984年に劇団四季入団。初舞台の「コーラスライン」や「キャッツ」「エビータ」などでは複数の役を演じた。2007年に退団すると、近年では市川猿之助が手がけたスーパー歌舞伎セカンド「ワンピース」「新版オグリ」や、猿之助主宰の演劇プロジェクト「猿之助と愉快な仲間たち」にも出演していた。旧芸名は下村尊則。

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