桐谷健太、週刊誌の芸能記者役でテレ東連ドラ初主演 誉田哲也氏『Qrosの女』実写化

ドラマプレミア23『Qros(キュロス)の女』主演の桐谷健太

　俳優の桐谷健太が、10月7日からスタートのテレビ東京ドラマプレミア23『Qros（キュロス）の女』（毎週月曜　後11：06）で同局連ドラ初主演することが決定した。週刊誌記者としてスクープを追いかける主人公・栗山孝治を演じる。

　『アクセス』にて第4回ホラーサスペンス大賞特別賞を受賞した誉田哲也氏が新境地に挑みつづった、「芸能界」と「週刊誌」を舞台にした長編小説をもとに、話題のCM美女の正体を巡って、芸能界、週刊誌業界だけでなく一般人までも巻き込んだミステリーとサスペンスが入り混じる物語を連続ドラマ化する。

　情報があふれる昨今では、「テレビよりもネットの情報が早い」、というのは当たり前。そんななか「ここにしかない情報」という付加価値をつけて、売り上げを伸ばし続けている媒体がある。それは、週刊誌。週刊キンダイの記者・栗山孝治は、「世の中が求めるネタを提供しているだけだ」と言いながらあらゆる芸能人の“真実”を暴き、部数を上げていく。

　ゴシップ記事により失脚する著名人、そしてそれをあざ笑う大衆。誰もが誰かの人生を監視しエンタメとして消費していく日常を、栗山は冷めた目で眺めていた。しかし、ある謎の女性「Qrosの女」との出会いをキッカケに、思いもよらぬ事件に巻き込まれていき…。錯綜するネット情報と悪意。スキャンダルはびこる芸能界を暴露するゴシップエンターテインメントが誕生する。

　今作で描かれるのは、スクープを追いかける記者。スクープを撮られまいと逃げる、各界の著名人。どんな方法で、そして誰が情報をリークしているのか。そこから垣間見えてくるスクープの裏側や出版社、記者の実情とは。そして、話題のCM美女「Qrosの女」を巡って大衆の欲望が加速していくなか、栗山は記者の存在意義、プライド、情熱と向き合い直すことになっていく。真実を暴くことが果たして善なのか。栗山が下す決断とは。

　桐谷が演じる「週刊キンダイ」所属の芸能記者・栗山は、情報が錯綜する週刊誌業界に身を置き続けスクープを連発する敏腕記者。実はあるトラウマを抱えている…といった役どころ。撮影にあたり「この人物を演じていく上で、自分の中でも何が変化していくのかが興味深いです」と前向きに明かす。

　「今や情報は、衣食住、と並ぶほど我々の内側や外側に根づき、それぞれが持って生まれた『本当の自分』があったことを忘れる、ということさえ忘れるくらいに大きく、そして細部にまで入り込みました。ただそれは悲しい一面だけではなく、光が射し込むような素晴らしい面もあるということです。この物語の主人公が、飛び込んだ情報の大渦の中、もがきながらも何を選び、生きていくのか、そこを魅力的に表現できればと感じています」と意気込む。

　原作者の誉田氏は「確かに『厳しい真実』を突き付ける物語は必要ですが、たまには真逆の『優しい嘘』の物語があっても、いいんじゃない？そんな気持ちで、この作品を書きました。魅力的なキャストがそろいました。原作同様、ドラマも楽しんでいただけたら幸いです」とコメントを寄せている。