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睾丸が壊死? 12歳少年を襲った緊急事態、泌尿器科医が思春期男子と親へ注意喚起

ORICON NEWS / 2024年8月22日 7時30分

なかなか聞けない思春期男子の睾丸の痛み、どうする?

 泌尿器科医である、ほうけ医師さん(@phimo_surgeon/以下、ほうけ医師)の注意喚起が、808.9万表示、2.1万いいねと大きな反響を得た。その内容は「思春期男子の睾丸の痛み」。人には相談しにくいデリケートなトピックに「知らなかった」「すごくありがたい情報」と多くのコメントが集まった。あらためて、ほうけ医師に話を聞いた。

【画像】痛みを感じたらすぐ受診を、ほうけ医師に聞いた「精巣捻転チェックリスト」

■親にも伝えづらい性器の痛み「家庭で性の話題をタブーにしないで」

 ほうけ医師が投稿したのは、泌尿器科外来を受診した12歳の男の子のケース。数日前から睾丸に痛みを感じていたが我慢をしてしまい、外来を訪れた際は歩くのもやっとそうだ。エコーを当てると、睾丸内は全く血流のない状態で「精巣捻転」を起こしていた。緊急手術が必要であり、睾丸の壊死の可能性や摘出の必要性の高さを説明。少年は「マジかよ!!」と叫び、母親は呆然としていたという。



――この投稿は、男性だけでなく、男の子を育てるお母さんなどからたくさんの反響やコメントが寄せられましたね。

【ほうけ医師】「役に立った!」というコメントや、「息子に伝えます!」というコメントを多くいただき、“精巣捻転”で苦しむ子どもを少しでも減らせた可能性があること、大変嬉しく思います。また、男の子だけでなく将来母親になる女の子にも伝えるべき、というコメントにはたしかにその通りだと思わされました。

――痛みを感じたら早急な処置が必要なものになりますが、精巣捻転で外来を訪れる子どもは多いですか?

【ほうけ医師】多い、という程ではないのですが、大学病院では月に1~2回は精巣の痛みを訴えた思春期の男子が救急外来を受診します。もちろん、精巣捻転ではなく精巣垂捻転と呼ばれるものや、精巣上体炎であることも多いのですが、月に1件程度は精巣固定術を行っているイメージです。

――「子どもにすぐ伝えます」といった親御さんからのコメントも寄せられていました。精巣捻転はじめ、本人が言いづらい症状のものを、親はどう察知すればいいのでしょうか。親としてできることがもしあれば教えてください。

【ほうけ医師】親として出来ることは、性に関する話題をタブーにしないことだと思います。日本はどうしても家庭内でそういった相談がしづらく、精巣捻転といった深刻な病気も発見が遅れるリスクがあります。開けっぴろげに話す必要はありませんが、「こういう症状があればすぐに言って」みたいなノートを作っておき、その中に精巣捻転といったものを加えておくのもいいかもしれません。

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