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吉本興業・岡本社長、元プラマイ兼光を心配 マイホーム衝動買いで「切実やろう…」ジブラルタ生命と“金融教育”でタッグ

ORICON NEWS / 2024年8月28日 9時0分

吉本興業・岡本昭彦社長 (C)ORICON NewS inc.

 吉本興業とジブラルタ生命保険が今年4月から「金融教育」をテーマに協業し、「すまいるマネープロジェクト」(略称:わらきん)を展開。その一つとして、BSよしもとの番組『開校!笑金スクール』を8月31日に放送する。お笑いコンビ・フットボールアワーがMCを務め、吉本興業の所属タレントらが出演。実際に起こりうる金融トラブルや金融商品の選び方など、若い世代が直面しそうなテーマを紹介する。両社のトップに、プロジェクトの狙いを聞いた。

【写真】自他ともに認めるそっくりさん! A.B.C-Z河合とフット後藤2S

■フットボールアワー、MC起用の理由は「安全・安心」

――番組(8月31日放送)は、フットボールアワーさんがMCを務め、CRAZY COCOさんが進行、元プラス・マイナスの兼光タカシさん、マテンロウのアントニーさん、エルフ、チャンス大城さんと、バラエティーに富んだ豪華メンバーが出演します。



【吉本興業/岡本昭彦社長(以下、岡本)】金融教育という硬いイメージに対して、エンタメ要素を通じて楽しく正しく、より広く伝えていくことが我々の役割です。フットボールアワーの起用は、硬軟さまざまなジャンルの番組でMCを務め、最近双子が誕生してますます責任が重くなった後藤(輝基)くんと、独身というまったく逆の立場の岩尾(望)くんのコンビなら、それぞれの立場を踏まえ、金融について楽しく学びながら発信してくれると期待しました。

――ゲストの兼光さんは当時の相方・岩橋良昌さんの舌禍騒動中の今年2月にマイホーム購入という皮肉なタイミングでも話題を集めていましたが。

【岡本】21年間組んでいた相方から突然解散を告げられて、マイホームも購入して…。家族もいて、不安定なこういう仕事ですから大変でしょう。(資産運用について)切実だと思います。そんな彼の境遇を番組に反映してもらって、得た知識を自分にも生かしてもらえたらと思います。

――金融テーマと聞くと難しそうな印象がありますが、芸人のトークスキルは腕の見せ所ですね。

【ジブラルタ生命保険/添田毅司社長(以下、添田)】日本で吉本興業さんを知らない方はまずいませんよね。芸人さんやタレントさんの “楽しく伝える力”をお借りして、お金について楽しく学べる機会を増やして、最終的には皆さんの行動を変えて日本が元気になる。そんなゴールを目指しています。

■“異色”芸人、東大卒&元国税職員の「さんきゅう倉田」も参加

――そもそも同プロジェクトのきっかけは、社員同士の交流があったからだと聞きました。ジブラルタ生命保険から企画を持ちかけたそうですね。

【添田】そうですね。当社は2007年から長年にわたり、金融教育のセミナー等を展開してきました。しかし昨今の少子高齢化、社会保障不安の高まりに加えて2022年からの成人年齢の引き下げなどを受けて、金融リテラシーの重要性が若年化してきたと感じています。さらに、まだお金のことについて学ぶ重要性が理解できていない子どもたちも多いのではないでしょうか。お金の知識を学ぶ前に、まずはお金に関して興味、関心を持ってもらう必要があると考え、そのアプローチとして、吉本興業さんのお笑いとエンタメの力をお借りすることにしました。

――ジブラルタ生命は学校と縁が深いとうかがいました。その辺りも金融教育と親和性があるのですか。

【添田】当社は学校の教職員向けの共済事業を約70年にわたって引き受けています。そうした歴史もあることから、学校とは非常に縁が深いです。また、昨今の金融教育への関心の高まりを受けて、2023年度から高校生向け、2024年度から中学生向けの金融教育コンテンツを教育現場に提供してきたという実績があります。全国に92の支社と700を超える営業所もありますから、本プロジェクトを機に、吉本興業さんと一緒に金融教育の波を全国に広げたいと思っています。

――吉本興業も、金融庁と組んだ新NISAの普及イベントなど、金融にまつわる企画に携わってきました。親和性はありそうですね。

【岡本】はい。実は「さんきゅう倉田」という所属芸人がいまして、元国税職員でファイナンシャルプランナーの資格を持ち、現在、現役の東大生です。何でうちにいるのか…という気もしますが(笑)。ほかにも金融の知識がある芸人が多数所属していますから、芸人を起用したセミナー等も展開していきたいですね。

――今回のプロジェクトで、倉田さん監修の中学生向け教材も制作するそうですが。

【岡本】彼は金融に関する著書も多く、先日は小学生向けに税金と社会保障を解説する本を出版したばかり。楽しく読み進められるよう、漫画の連載もしている(カラテカの)矢部太郎が挿絵を担当したユニークな内容です。『上手にお金を使うために』という項目では、『必要なもの(ニーズ)と、欲しいもの(ウォンツ)をちゃんと考えて買いましょう』とあり、大人も楽しめる内容なんです。これを読んで、私は“ウォンツ”の衝動買いばかりしているなぁと…反省しています」

■「稼げるようになった」芸人のお金の意識に変化

――日本人は他国と比べて「金融リテラシーが低い」とよく聞きます。金融現場の立場から見て添田社長、いかがですか。

【添田】そうだと思います。日本は数十年に及ぶ長いデフレ期間があり、そのために米国などの主要先進国と比較すると「預貯金重視」で投資意識が低い人が多い印象です。日本は個人金融資産の50%以上が預貯金。一方、米国は16%で投資が主体というデータもあります。そんな中、2022年から高校生の授業でも金融教育が必修となり、さらにこの1~2年の物価上昇や株式上昇なども相まって、人々の金融への関心は確実に高まっている印象です。ただ、まだ関心が高まっている段階であり、正しい考え方を学んで、ご自身の行動が変わるというところまでは至っていない方が多いのが現状のように感じています。

――新NISA制度が開始したこともあり、急速に関心が高まってきているようです。

【添田】この流れの中で、人々の金融リテラシーを引き上げていくことに、弊社が少しでも貢献したいという思いです。しかし、民間の生命保険会社1社でできることや影響力は限られています。このタイミングで吉本興業さんの力を借りて、金融教育を全年齢層まで広げていきたいですね。

――まずは子どもたちに向けて。

【添田】そうですね。金融について、そもそも学ぶ必要性にまだまだ気付いていないケースが多い子どもたちから、取り組みを広めていきたいです。その次のステップとして、新社会人など成人層へ広めていきたいです。学ばなければいけない内容の優先順位も、世代によって異なりますからね。子どもなら「正しい消費生活」などをテーマに、昨今のネット販売や課金問題などに触れる。社会人なら「正しい金融商品の選び方」というテーマ、リスクとリターンの関係の理解など。最終的には全年齢層まで広げていき、全世代の方々が安心して日々を過ごせる。そんな未来の実現に向けて、この『わらきん』の取り組みが一助になればうれしく思います。

【岡本】ぜひ芸人に向けた教育もしてほしいですね(笑)。

――岡本社長が吉本興業に入社された時期と比べて、芸人さんのお金の意識も変わっていますか?

【岡本】そうですね。私が入社した頃は、破天荒なお金の使い方をする芸人がいたイメージですが、お金の使い方ということではなく、そもそも破天荒な人が多かったんです(笑)。そうした先輩方のお力があってこそですが、芸人が仕事で高収入を得るようになってきて、芸人という職業へのファンや視聴者の皆さんの“目線”が変わってきている感じはあります。あとはやはり、世代が変わっていく中で、家族を大事にする、将来のことも考える、漫才で頑張って稼ぐということも考える芸人が増えて、お金の使い方や考え方は、随分変わってきたんじゃないかなと思います。

――今回のプロジェクトは、一緒に参加する芸人にとっても意義のある仕事になりそうですね。

【岡本】本当にいい機会だと思います。彼らが金融について学び、その姿を通して、視聴者が学ぶという流れもいいですよね。本プロジェクトのコンテンツは、ただ芸人が出演するだけではなく、多様な能力と発信力を持つタレントと、当社のコンテンツ制作力を活かして、より楽しくより伝わりやすい吉本ならではのものを目指します。そして将来、プロジェクトを通じて金融のことを学んだ子どもたちが将来の日本の形をつくっていく、そんなことをジブラルタ生命さんと一緒にできることに感謝をしたいと思います。

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