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菅田将暉、宮藤官九郎脚本に初出演 “移住”がテーマの『サンセット・サンライズ』映画化

ORICON NEWS / 2024年8月26日 4時0分

主演・菅田将暉、脚本・宮藤官九郎、監督・岸善幸、映画『サンセット・サンライズ』2025年1月公開決定(C)2024「サンセット・サンライズ」製作委員会

 主演・菅田将暉、監督・岸善幸、脚本・宮藤官九郎のタッグによる映画『サンセット・サンライズ』が、来年(2025年)1月に全国公開されることが発表された(配給:ワーナー・ブラザース映画)。“移住”をテーマにした楡周平の同名小説(講談社)が原作。宮藤の脚本作品に初出演した菅田は、「上がってきた脚本は悲しみの先に笑顔を作ろうとする人たちの物語でした」と言い、「僕自身たくさん笑い、ほんの少し泣きました」と撮影を振り返っている。

【画像】別作品でまったく別人の顔を見せる菅田将暉

 書いたドラマは必ず注目を集めるといえるほど、期待と信頼を一身に浴びる宮藤が脚本化に取り組んだ本作は、都会から移住したサラリーマンと宮城県・南三陸で生きる住民との交流や、人々の力強さや温かさをユーモアたっぷりに描いたヒューマン・コメディ。



 新型コロナウイルスのパンデミックで世界中がロックダウンに追い込まれた2020年。リモートワークを機に東京の大企業に勤める釣り好きの晋作(菅田)は、4LDK・家賃6万円の神物件に一目惚れ。何より海が近くて大好きな釣りが楽しめる三陸の町で気楽な“お試し移住”をスタートさせる。

 宮城県出身の宮藤は「そういえば自分の地元を正面から描いたことはまだなかった」とし、「子どもの頃は父親と南三陸で魚釣りをして遊んだりしてて、自分の好きな分野の話だし、舞台も方言も知っている土地と言葉だし、僕自身も地元に住んでテレワークで仕事できないかなと考えたことがあったので、他人事とは思えない物語でした」と話す。コロナ禍の日本、過疎化に悩む地方、震災などの社会問題も巧みに取り入れながら豊かなエンターテインメントに昇華させた。

 山形県出身の岸監督は、宮藤とともに原作の東北人の描写に笑い合ったと言い、「自分にとっては初めてのコメディ作品ですが、宮藤さんならではの笑いを大切に演出することを心がけました」と話している。

■岸監督とは7年ぶりタッグ

 『あゝ、荒野』(2017年)を撮った後、岸監督と「次は笑える作品がいいよね」と話していたと言う菅田は、「たくさん涙を流したからか自然と笑顔を求めていたように思う」と述懐。7年ぶりとなった岸組は「目標通り撮影現場は笑顔でいっぱいでした」と明かしている。

 本作で菅田が演じた晋作は、自分に正直に生きるエネルギーで人の心を動かし、つないでいくキャラクター。岸監督は、「晋作という人物の優しさや繊細さ、感情の振れ幅は見事で、現場ではただただ笑い転げていました。菅田さんの表現領域が広がっていくような瞬間があって、それを目の当たりにできたことが本当にうれしかったです」と菅田の成長に太鼓判。

 宮藤は、これまで自身の脚本作品では“食”をあまり描いてこなかったことを踏まえて「(郷土料理のどんこ汁を)菅田君が本当にうれしそうに食べているのが僕の映画じゃないみたいですごく好きです」とコメントしている。

 あわわせて解禁された、第1弾ビジュアルは、釣り好きの晋作が今まさに“なにか”を釣り上げた瞬間を切り取ったカット。「新しい生き方、釣れちゃった!?」というコピーで、“お試し移住”した先で思いもよらない人生が待ち受けている希望を感じさせるビジュアルとなっている。

■菅田将暉(主演)のコメント(全文)

 岸善幸監督と『あゝ、荒野』を撮り終わった後、次は笑える作品が良いよねと話していました。たくさん涙を流したからか自然と笑顔を求めていたように思います。そんな中、脚本に宮藤官九郎さんが加わると聞きました。上がってきた脚本は悲しみの先に笑顔を作ろうとする人たちの物語でした。

 岸さんの生活力と宮藤さんのセンス、お二人の想いが温かい願いとなってこの作品は生まれたんだと思います。たくさんの方に届き、少しでも笑顔になってもらえたら幸いです。ちなみに目標通り撮影現場は笑顔でいっぱいでした。僕自身たくさん笑い、ほんの少し泣きました。映画『サンセット・サンライズ』よろしくお願いします。

■岸善幸(監督)のコメント(全文)

 宮藤さんに初めてお会いしたとき、原作の東北人キャラについて笑い合うことができ、この作品を宮藤さんの脚本でつくってみたいと思いました。自分にとっては初めてのコメディ作品ですが、宮藤さんならではの笑いを大切に演出することを心がけました。

 菅田さんとは7年ぶりの作品になりました。俳優としてどんどん新しい役に挑戦を続けていて、久しぶりにあった彼はとても大きな俳優になっていました。一つだけ、変わらないなあと思えたのは、役に向き合う姿勢です。晋作という人物の優しさや繊細さ、感情の振れ幅は見事で、現場ではただただ笑い転げていました。菅田さんの表現領域が広がっていくような瞬間があって、それを目の当たりにできたことが本当にうれしかったです。

 悲しみを癒すのに時間の流れというものがあるとしたら、もう一つ、悲しみを癒せるのは、人との出会いかもしれません。菅田さん演じる晋作を見ていてそう思えました。この映画を観る皆さんにもそれを感じてもらえたら幸せです。

■宮藤官九郎(脚本)のコメント(全文)

 僕は宮城県出身なのに、そういえば自分の地元を正面から描いたことはまだなかったんです。子どもの頃は父親と南三陸で魚釣りをして遊んだりしてて、コロナ禍の趣味として、また釣りを始めていたこともあって、自分の好きな分野の話だし、舞台も方言も知っている土地と言葉だし、僕自身も地元に住んでテレワークで仕事できないかなと考えたことがあったので、他人事とは思えない物語でした。

 震災の話になると、僕は疎外感を味わうというか、なんかこう切なくなるんですよね。ずっとモヤモヤしてたんだけど、それに対する答えを現時点で言葉にするならこういう感じかなとしっくりきたんです。それが僕の一番言いたかったことかなと思います。

 自分の書いた映画で、こんなに食べるものが出てくるのは初めてなんです。東北って本来は食が一つの大きな売りなのに、正直今までピンときていなかったんですよね。どんこ汁をうまいうまいと言って晋作が食べるのは、自分で書いていても新鮮だったし、菅田君が本当にうれしそうに食べているのが僕の映画じゃないみたいですごく好きです。

■佐藤順子(企画・プロデュース)のコメント

 コロナ後に2年振りに田舎に里帰りした時に、たった2年でガラッと変わってしまった町を見て、地方はどうなってしまうのか?と不安な気持ちになりました。空き家問題や地方と都会の交流で生まれる物語をこのチームで作ることにこだわりました。少しでも観客の皆さまに明るく新鮮な気持ちになってもらいたいと。本作の中に詰まった作り手の想いを皆さんに届けられたらうれしいです。

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