上白石萌音、映画『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』で自身初の“悪役”に挑戦 天海祐希とにらみ合う場面も

映画『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』（12月13日公開）に上白石萌音が出演 （C）2024映画「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」製作委員会

　俳優の上白石萌音が、映画『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』（12月13日公開）に出演することが発表された。謎の駄菓子屋「たたりめ堂」の店主で、天海祐希が演じる「銭天堂」店主の紅子をライバル視している少女・よどみ役。相手の心の隙につけこみ、良よからぬことを企んで人々を惑わせるキャラクターで、自身初の“悪役”に挑んだ。

【画像】たたりめ堂を訪れた紅子とよどみがにらみ合う場面

　本作は人気児童小説シリーズ『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』（作：廣嶋玲子氏、絵：jyajya氏／偕成社）を天海主演、中田秀夫監督により実写映画化。老若男女、幸運な人だけがたどり着ける不思議な駄菓子屋“銭天堂”を舞台に、願いがかなう「ふしぎ駄菓子」を買った人々の顛末（てんまつ）を描く。

　上白石萌音は、2011年の俳優デビュー以来、映画・ドラマ・舞台等で活躍。舞台版『千と千尋の千と千尋の神隠し』の千尋役の一人として先日、英・ロンドン公演の大千秋楽を迎え、大きな話題となった。同舞台では「第30回読売演劇大賞」最優秀女優賞を受賞。16年には歌手デビューを果たし、その類稀なる才能で日本のエンターテイメント界に欠かせない存在として飛躍し続けている。

　デビュー以降、さまざまな役を演じてきた上白石が今作で演じるよどみは、原作でも人気の高いキャラクターで、「人々の悪意」を集めて作った駄菓子を、自身の店「たたりめ堂」で売り、客から悪意を吸い取りエネルギーにしている少女。真っ赤な彼岸花が描かれた黒い着物に、濃い青色のおかっぱ頭という奇抜なビジュアルにも注目だ。

　見た目が少女で、中身は邪悪な存在のよどみ役を演じるにあたり、上白石は「お話をいただいた時はまさかと驚きましたが、原作とよどみへの愛がどんどん膨らみ、とてもわくわくしました。こだわり抜かれたヘアメイクとお衣裳に本当に力をもらいました。おかげさまで演じるのが楽しかったです！どんな世代の方にも楽しんでいただける作品です！たたりめ堂でお待ちしています」とコメントを寄せている。

　キャスティングをした今安玲子プロデューサーは「これまで見たことのない上白石萌音さんを見たい、そして天海さんが演じる紅子との掛け合いをぜひ見たい、そんな思いからオファーさせていただきました。上白石さんのイメージとはかけ離れた役どころでしたが、本読みの第一声から声色も仕草もダークなよどみそのもので引き込まれました。上白石さんの持ち前の可憐さと純真さが相まって愛すべきキャラクターとしてスクリーンに存在してくれています」と自信たっぷりにコメントしている。

　よどみのキャラクタービジュアルは、揺らめく悪意に包まれた「たたりめ堂」の暖簾の前で、怪しげな駄菓子を差し出し、“良からぬ企み”で訪れる客を不幸の道へと誘うかのような、ゾクッとダークな仕上がり。邪気に満ちた表情を見せる上白石の怪演に期待が高まる。

　あわせて解禁となった場面写真は、「銭天堂」とは正反対な、薄暗く憂いのある店内で、紅子とよどみがにらみを利かせ合う貴重なシーン。よどみの手には、何やら禍禍しい黒い玉が…。紅子はなぜ、「たたりめ堂」に出向いたのか。

　「たたりめ堂」を訪れるのは紅子だけではない。不敵な笑みを浮かべるよどみから、駄菓子を勧められている思いつめた表情の少年の姿も。少年が「たたりめ堂」を訪ねた理由とは？そして、どんな運命が待っているのか…？本作の“闇“の一面がうかがえる一枚となっている。

■上白石萌音のコメント

たたりめ堂の店主、よどみを演じさせていただきます。
お話をいただいた時はまさかと驚きましたが、原作とよどみへの愛がどんどん膨らみ、とてもわくわくしました。
監督はじめスタッフ・キャストの皆さんにたくさんヒントをいただき、また、こだわり抜かれたヘアメイクとお衣裳に本当に力をもらいました。
おかげさまで演じるのが楽しかったです！
そして天海さんとご一緒することを密かにずっと目標にしていたので、とてもうれしかったです。困っているとそっと手を差し伸べてくださる、その視野の広さと思慮深さに感動してばかりで、ますます憧れが深まりました。
どんな世代の方にも楽しんでいただける作品です！たたりめ堂でお待ちしています。