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「障害児の息子を守るため」、事実無根の誹謗中傷に苦しんだ5年間…訴訟に踏み出した理由

ORICON NEWS / 2024年8月30日 16時10分

5年間ネットの誹謗中傷と戦ったmoroさんのマンガが話題

 2001年に施行されたプロバイダ責任制限法が、2022年に改正されSNSで誹謗中傷した人物を速やかに特定できるような流れができている。とはいえ、誹謗中傷がなくなったとはいえず、いまだ様々な問題をはらんでいる。1件のメッセージをきっかけにネットでの炎上と5年間戦ってきたmoroさん。自身の経験を漫画にしSNS等で発信している彼女に話を聞いた。

【漫画】法廷で彼女を待ち受けていたのは…まさかの!?誹謗中傷犯の素顔

■息子の虚偽情報がネットで拡散…法廷で戦うことを決意

 moroさんは、自閉スペクトラム症の息子さんについてブログで発信していた。ブログに届いた1件のメッセージをきっかけに、彼女へのネットでの誹謗中傷がスタート。最初は、旦那さんにも「相手にしても泥仕合になる」「無視するしかない」と言われたこともあり、気にしていなかった。しかし、息子さんへの虚偽情報が書き込まれたことで、息子さんを守るために対処しなくては…と思い立ったという。



 だんだんと炎上がエスカレートしていき、息子さんの学校が特定され、学校・教育委員会まで巻き込むまで発展。法廷で誹謗中傷犯と戦うことを決心したという。

――訴訟を起こそうと考えた時に、どこに相談しどのように進められたんでしょうか。

【moroさん】訴訟なので、法律のプロである弁護士に相談しました。何件か無料相談等を利用し、特にインターネットでの誹謗中傷対策に精通している所を探しました。幸いにも「ここならお任せできる」と思える弁護士事務所と巡り逢えましたので、そこにお願いして進めていただきました。

――訴訟に踏み切るのは、勇気のいることだったのでは。

【moroさん】当時はまだ、ネットでの人権侵害について今ほど問題視されていなく、世間の反応も「だったら誹謗中傷をわざわざ見に行かなきゃいい」「有名税」「ムキになるな」というものでした。なので「どうせ訴えを起こしても相手にされない」と諦めていた部分が多かったです。第一歩を踏み出すのにはすごく勇気が入りました。

■顔の見えない犯人と戦い続けた5年間、今思うこととは

 弁護士に相談し、発信者情報開示請求を行なったmoroさん。その後、虚偽情報を書き込む人物を特定し、民事訴訟を提起した。同時に、警察に被害届を提出し、事件として立件され、加害者は書類送検された。

――終わりの見えない、過激な攻撃と戦い続けた5年間をあらためて振り返ってみて感じることがあれば教えてください。

【moroさん】5年間、本当につらかったです。誰かを貶めるためなら“架空の人間”になりすましてでも、攻撃する人間がいるのだと知りました。

――この間にご自身が知識を得たことで、「今ならこういう戦い方があったかも」という想いがあれば聞かせてください。

【moroさん】中傷が始まった当初のうちから、隅々まで証拠を集めておけばよかったと思います。もしかしたら違う角度から、早く相手を特定し対処できたかもしれないな、と。所詮インターネットなのだから、と諦めていた部分があったので…。

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