【パリ五輪】最も注目度が高かった競技は、様々な名場面を生んだ「柔道」が1位に

（左から）阿部一二三、阿部詩 （C）ORICON NewS inc.

　怒涛のメダルラッシュに日本中が湧いたパリ五輪。日本は金20個、銀12個、銅13個の計45個のメダルを獲得し、アメリカ、中国に次いで3位と躍進、海外開催の五輪としては、過去最多のメダル獲得数となった。そんな今大会への満足度や注目した競技について、意識調査をもとに振り返ってみよう。

【ランキング表】柔道、卓球、バレーボール…様々な名場面が誕生「パリ五輪」注目度が高かった競技は？

■「パリ五輪」62.6％が「よかった」「まあよかった」と回答

　今回オリコン・モニターリサーチにて、10～60代の男女1000名にインターネット調査を実施。「パリ五輪全体としての満足度は？」という質問に対し、【よかった】（19.3％）、【まあよかった】（43.3％）と答えた人の合計は62.6％となり、大半の人が五輪に満足した結果だったようだ。

　「よかった」と回答した人の主なコメントは、「球技は悔しい思いをいっぱいしましたが、全体としてたくさんの感動をもらいました。4年に1度と考えた時、人生で20回位しか観ることが出来ない貴重な大会なんだなと思い、毎日一日中、閉会式が終わるまで観ました」（東京都／20代／男性）、「いろいろな問題はあったようですが、競技に向き合う選手の方々の努力が垣間見えたり、選手同士のコミュニケーションやリスペクトが見えてとても好印象でした」（愛知県／40代／女性）、「知らないスポーツの面白さを知ることができたり、頑張っている人や楽しんでいる人からいい刺激をもらったから」（岡山県／50代／男性）との声が寄せられた。

　アーチェリー、陸上競技、近代五種など7競技で合計19の世界新記録が生まれた今大会。柔道、サッカーなど一部の競技での“誤審問題”も取り沙汰されたが、選手たちの熱いパフォーマンスは世界中の人々の注目を集めた。

■注目度が高かった競技1位は「柔道」、新競技「ブレイキン」もTOP10入り

　そして、「注目度が高かった競技」についても調査。1位は【柔道】、2位は【卓球】、3位【体操競技】と続いた。今大会で新競技として追加された【ブレイキン（ブレイクダンス）】も7位と注目を集めた。

　１位の【柔道】は、阿部詩選手がまさかの敗戦を喫して号泣したシーンも印象的だったが、それを受けた阿部一二三選手が「兄としてやるしかない」という思いで奮闘して金メダルを獲得。前回の東京大会に続いて2連覇となり、阿部兄妹の強い絆を感じさせた。

　「（印象的だったのは）阿部詩選手の初戦敗退です。彼女がこれまでの3年間どのような思いで練習に励んできたのかが伝わってきて、見ていて辛かった。柔道はメダルをとって当たり前のような重圧がある中で、ケガに悩まされて大変だったと思う」（佐賀県／40代／女性）、「審判に不満は募ったが、選手たちのまっすぐな瞳に感動した」（千葉県/60代/女性）、「妹の阿部詩選手が敗退した後に登場した阿部一二三選手の強さに感銘を受けた」（福岡県/40代/男性）など、ユーザーからも阿部兄妹および柔道についてのコメントが多数。国技として熱い思いを持ちながら 選手たちの勇姿を見守っていたようだ。

　また7位の【ブレイキン】には、新競技という注目度も相まって、多くのコメントが寄せられた。特に金メダルを獲得したBガールAMI（湯浅亜実）選手をはじめ、Shigekix（半井重幸）選手、Hiro10（大能寛飛）選手などのパフォーマンスに注目が集まったようだ。

　印象的なシーンについても「ブレイキンの女子2人が準々決勝まで残っており、優勝までした方がいるところが印象的だった」（東京都／20代／男性）、「ブレイキンで予選敗退が決まった上で競技をしなくてはならなかったHiro10選手が、勝ち上がった先の試合でやるはずだったであろう技を詰め込んで競技し、拍手喝采を浴びていたシーン」（香川県／30代／女性）などがあげられた。

　加えて「若い子の活躍が素晴らしかった！ そして会場全体で勝ち負けに関係なく暖かくみんなを応援していたのに感動した」(京都府／60代／女性)と、若いアスリートたちの活躍に感動した人が多数。早くも次なる2028年のロサンゼルス大会に期待を膨らませた人も多いことだろう。

【調査概要】
調査時期：2024年8月15日（木）～22日（木）
調査対象：計1000名（自社アンケートパネル【オリコン・モニターリサーチ】会員10代、20代、30代、40代、50代、60代の男女）
調査地域：全国
調査方法：インターネット調査
調査機関：オリコン・モニターリサーチ