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松本若菜、木曜劇場『わたしの宝物』で“托卵妻”に変貌 夫婦のタブー描く愛憎劇で初のフジ主演

ORICON NEWS / 2024年8月30日 5時0分

10月スタートのフジテレビ木曜劇場『わたしの宝物』より (C)フジテレビ

 俳優の松本若菜(40)が10月スタートのフジテレビ木曜劇場『わたしの宝物』で主演を務めることが30日、発表された。今作は、踏み越えてはいけない一線で葛藤する女性を描いた『昼顔』、『あなして』の流れを汲(く)む、夫婦のタブーを扱ったドラマの第3弾。松本は現在放送中のTBS系ドラマ『西園寺さんは家事をしない』で主演を務めており、今作で2クール連続民放連ドラ主演となる。今作がフジテレビ系連続ドラマ初主演を飾る松本が「托卵(たくらん)」という禁断の決断を下す悪女を演じる。

【写真】透明感あふれる!純白ドレス姿の松本若菜

 同作は夫以外の男性との子どもを、夫との子と偽って産んで育てる「托卵」を題材に、“大切な宝物”を守るために悪女になることを決意した一人の女性とその夫、そして彼女が愛した彼、3人のもつれあう感情を完全オリジナル脚本で描く。“昼顔妻”を描いた『昼顔~平日午後3時の恋人たち~』(2014年7月期)と、“セックスレス”をテーマにした『あなたがしてくれなくても』(2023年4月期)を手がけた三竿玲子氏がプロデューサーを務め、脚本は同じく『あなして』を担当した市川貴幸氏が務める。



 松本が演じるのは専業主婦の神崎美羽(かんざき・みわ)。かつては大企業に勤めバリバリ働いていたものの、「子どもが欲しい」と苦渋の決断をし、仕事を辞めて家庭に入った女性だ。しかし、多忙な日々の中で夫・神崎宏樹(かんざき・ひろき)との愛はすでに冷め切っており、妊活をするどころかモラハラまがいの厳しい言葉を受けるように。外では“理想の夫”を演じて、家では辛く当たる宏樹に耐えながら、美羽はかごの中の鳥のように毎日を送っていた。

 そんな時、かつて密(ひそ)かに思い続けていた幼なじみ・冬月稜(ふゆつき・りょう)と偶然再会する。彼は、美羽が苦しい時に必ず助けてくれるヒーローのような存在で、最愛の人でもあった。「彼が救いにきてくれた…」。そう感じた美羽は再び冬月に思いを募らせていく。最初は心のつながりだけで十分と思っていた美羽だったが、宏樹のある行動がきっかけでついに冬月と一夜を共にしてしまい、彼の子どもを宿す。

 仕事を辞めた美羽には離婚してシングルマザーになる道は残されておらず、もし宏樹が真実を知れば、子どもがどうなるかわからない。「この子だけは、必ず私が幸せにする」。追い詰められた美羽は、愛する人の残してくれた宝物を守るために、悪女になる決断をする。冬月との子どもを、宏樹の子どもであると偽り、彼に育てさせるのだ。しかし、この「托卵」という禁断の決断が、美羽、宏樹、冬月、3人の運命を激しく狂わせていく。

 そして、情報解禁に合わせて本作のイメージビジュアルも公開。愛と罪の狭間(はざま)でもがき苦しむ美羽の姿を、白と黒、そしてタイトルにあしらわれた毒々しい赤色で象徴的に表現したビジュアルとなっている。さらに、美羽の両隣には、2人の男性の姿が。本作において重要な役どころとなる夫・宏樹と幼なじみの冬月を演じるキャストも近日公開予定だ。

■松本若菜コメント

――今作のオファーを受けた時の思いをお聞かせください。

今作の主人公・美羽のような、等身大の女性を演じられることに喜びを感じました。その中でも、女性としての悩みと言いますか、もしも自分の知り合いに美羽のような女性がいたら、私はなんて言えるのか、どういうふうに接することができるのか。そう考えた時に、もしかしたら私は背中を押してあげられないかもしれないと思いました。ですが、その女性は一体どんなものを背負って生きていくんだろうとか、誰か助けてくれるのだろうかということを思った時に、その女性像の厚みというものが私の中でどんどん膨らんでいって、美羽という女性を演じることは、私にとっても挑戦だと思うようになり、ぜひともやらせていただきたいとオファーを受けさせていただきました。

――台本を読んだ感想をお聞かせください。

あっという間に読み終わりました。美羽と夫の宏樹は、理想的な夫婦と周りには見えているけれど、お互いが抱えているストレスだったり、日常の不満だったり、そういうものが家庭でぶつかって、すれ違っていきます。そんな時に幼なじみだった冬月さんと出会い、そこから美羽の人生が変わっていく…というお話なのですが、第1話から本当に展開がめまぐるしいんです。人生で何かが起こる時って、いろいろなパズルのピースが偶然ぴったり重なり起きたりするよなって思って、何かこの話が人ごとには思えないし、もしかしたら自分にも降りかかってくることかもしれないと思いました。第1話は怒濤(どとう)のように過ぎるのですが、その1話の中で美羽という女性、そして周りの人間たちの関係性がうまく重なり合ったら、とんでもないドラマができてしまうのではないかと思っています。

――今作でフジテレビ系連続ドラマ初主演となります。

フジテレビさんには、ここ数年でもいろいろな作品に出させていただいています。視聴者の皆さんには、『やんごとなき一族』が私のことを知っていただくきっかけになったドラマだという方もいるかと思うのですが、今回のチームは、その時のスタッフさんも多くいらっしゃって、また声をかけていただいたということがすごくうれしかったですし、私の女優人生としてもかなりの挑戦となる、この美羽を演じる機会を作っていただいたということにとても感謝しています。

――主人公・美羽を演じるにあたって、心がけようとしていることをお聞かせください。

悲劇のヒロインには見えないようにしたいと思っています。美羽に起こった出来事は、もしかしたら誰にでも起こりえることなのかもしれないですし、“実はそういうことってあるんだよね”と、私も周りから聞いて、“ドラマだけの世界じゃないんだ!”と驚きました。実は知られていないだけで、実際にも起こっているということを考えた時に、この作品をただのフィクションとして楽しむこともできますが、もしかしたら、ラブストーリーの先に、ちょっと怖い身近に潜む人間の業や欲といったものを感じることができる、奥深いドラマになるのではないかと思っています。

――ドラマを楽しみにしている視聴者へメッセージをお願いします。

あなたの宝物は何ですか?このドラマを通して、私は1つの宝物を守り抜きたいと思っています。最後までそれを見届けていただけたらうれしいです。ぜひご覧ください。

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