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ティム・バートン監督5年ぶりの長編映画とともに「第81回ベネチア国際映画祭」開幕

ORICON NEWS / 2024年8月30日 10時29分

「第81回ベネチア国際映画祭」のレッドカーペットに映画『ビートルジュース ビートルジュース』スタッフ・キャストが登場

 ことしで81回目を迎えるベネチア国際映画祭が、現地時間今月28日に開幕。オープニング作品としてティム・バートン監督の5年ぶりの長編映画『ビートルジュース ビートルジュース』が上映された。上映後は、スタンディングオベーションで映画祭の幕開けを華々しく飾った。ハリウッドのストライキの影響でスター俳優が不在だった昨年と打って変わって、映画スターたちを一目見ようと多くのファンが集まった。

【動画】映画『ビートルジュース ビートルジュース』吹替版予告編

 会場には、ティム・バートン監督、主要キャストのマイケル・キートン、ウィノナ・ライダー、キャサリン・オハラ、ジャスティン・セロー、モニカ・ベルッチ、ジェナ・オルテガ、ウィレム・デフォーほからが勢ぞろい。



 同映画祭での上映がワールドプレミアとなった本作は、『チャーリーとチョコレート工場』、『アリス・イン・ワンダーランド』などの監督として知られるようになる前、その名を世に知らしめる原点のひとつとも言える『ビートルジュース』(1988年)の35年後を描いたホラーコメディ。

 スクリーンから飛び出す勢いで暴れ回る、“人間怖がらせ屋”のビートルジュースに思わず笑い声があふれ、ダークでファンタジックなティム・バートワールド全開の作品に観客もすっかり魅了された様子だった。

■ティム・バートン監督「作っていて非常に楽しかった」

 公式上映前には、記者会見が行われた。会場まで水上ボートでアクセスするのが恒例。監督たちは川岸からの歓声に手を振り、桟橋に到着後は、ファンと一緒に写真を撮ったり、サインをしたり、ベネチア映画祭らしい光景が見られた。

 記者会見でティム・バートン監督は「『ビートルジュース』はとても好きな作品ですが、なぜ前作があれほど成功したのか正直よくわかっていません。ただ他の作品とは違う、とても個人的な思い入れがある作品でもあり、こうやってまたマイケルやキャサリン、ウィノナと一緒に作品を作り、ジェナ、モニカ、ウィレム、ジャスティンという新たなメンバーがこの作品に参加してくれて、さらに自分にとって特別な作品となりました」と語った。

 また、「自分にとって映画作りというものは、心に従ってやりたいことをやるべきであると考えていて、それがこういう作品を作ることなのだと思います。この作品はとてもエネルギッシュで、作っていて非常に楽しかったです。だからこの作品が好きなのです」と語り、本作は情熱の化身であるとアピールしていた。

 前作に続き“ビートルジュース”という伝説的なキャラクターを演じたマイケル・キートンは「この作品は何かにインスパイアされたものではなく、非常にオリジナリティにあふれています。そんな唯一無二の作品に携われることは、私にとって大変光栄なことでした。さらに、この作品に参加しているキャストも本当に素晴らしく、現場では常に笑いが絶えませんでした。創作過程も非常に充実していて、懐かしのメンバーでまたみんなで一つのものを作り上げる喜びを改めて感じました」と、撮影時を振り返った。

 前作の出演時は16歳で、本作では娘を持つ母親になったリディアを演じたウィノナ・ライダーは、「私が一番好きなマイケル・キートンの目をまた見ることができました。またみんなと一緒にできて嬉しかったですし、撮影も楽しかったです。夢が叶ったみたいでした。ティムが大好きだし、ものすごく信頼しています。また色々なことを試しましたが、とても守られているように感じましたし、同時にとても自由でした。前作の時のエネルギーにまた包まれることができてうれしかったです。人生で一番特別な体験の一つになりました」と、再演の喜びを語っていた。

■『ウェンズデー』のジェナ・オルテガも来場

 リディアの1人娘で、ハロウィンの夜に死後の世界に囚われてしまう本作のヒロイン・アストリッド役には、Netflixシリーズ『ウェンズデー』でティム・バートン監督とタッグを組んだジェナ・オルテガが起用された。

 前作からの続投キャストに囲まれた中での撮影について、オルテガは「1作目の大ファンでしたし、尊敬するキャストに囲まれながら本作に出演できて本当に光栄でした。撮影に入ったばかりの時はこんなに大物の先輩たちの中に入り込んだので、迷惑などかけないよう隅にいるようにしましたが、以前から信頼していたティム監督がとても居心地よくさせてくれました」とコメント。

 さらに、「リディア・ディーツの娘役という事で同じキャラと思われがちだけど、かつてのウィノナの役柄を上書きはせずに、似ている所があるだけ、という見え方になるように演じました。親子そろって自己主張も意固地なところもある、自分自身の事をよくわかっているけれど、怒りは別の場所から来ている。アストリッドの方が少しトラウマや世の中への憤りを感じているキャラクターです」とアストリッドのキャラクターを説明した。

 会場の記者から、「本作は痛快で、バートン監督がハッピーなフィーリングを観客に届けたいと思っているのを痛感しました」という意見が出ると、マイケル・キートンはうなずきながら拍手をし、ティム・バートン監督もうれしそうに、「自分にとってこれはとてもパーソナルな作品で、キャラクターたちは他人と思えないし、再び好きな題材に、好きな人たちとともに戻って取り組むのは、とてもエキサイティングだった。それになじみの俳優たちも新しく加わった人たちも、みんながいろいろなアイデアを出して貢献してくれたのが、本当に素晴らしかった」と話していた。

レッドカーペット写真(左から)ジェレミー・クライナー(プロデューサー)、アーサー・コンティ、ジャスティン・セロー、ジェナ・オルテガ、ウィノナ・ライダー、ティム・バートン監督、モニカ・ベルッチ、マイケル・キートン、ウィレム・デフォー、キャサリン・オハラ、セス・グレアム=スミス(脚本)

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