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空音央監督『HAPPYEND』ベネチア国際映画祭で上映間近 本予告映像解禁

ORICON NEWS / 2024年8月30日 13時36分

監督・脚本:空音央、映画『HAPPYEND』(10月4日公開)(C)Music Research Club LLC

 イタリア現地時間28日に開幕した世界3大映画祭の1つ、「第81回ベネチア国際映画祭」のオリゾンティ部門に正式出品された空音央(そら・ねお)監督の『HAPPYEND』の予告編が解禁となった。

【動画】映画『HAPPYEND』90秒本予告映像

 ベネチア国際映画祭のオリゾンティ部門は、革新的な作品を集めた部門で、賞の対象となるコンペティション部門でもある。ベネチアの後、トロント国際映画祭、ニューヨーク映画祭、釜山国際映画祭への招待が決定している、海外からも注目されている作品だ。

 空監督は、昨年亡くなった音楽家、坂本龍一さんの息子で、昨年の同映画祭では、コンサートドキュメンタリー映画『Ryuichi Sakamoto | Opus』がアウト・オブ・コンペティション部門で上映された。今年の『HAPPYEND』は、空監督の長編劇映画デビュー作となる。



 物語の舞台は、XX年後のとある都市。主人公は幼なじみの2人の高校生で、生徒を監視するAIシステムが高校に導入されたことをきっかけに、社会への関心や向き合い方に2人の間で隔たりが生まれ、次第にすれ違っていく。普遍的でありながらも、これまでに見たことのない切り口で”友情の危うさ”が描いた青春映画だ。

 主人公のユウタとコウを演じる栗原颯人と日高由起刀も、この作品で映画デビューを果たした。予告映像は、印象的なテクノサウンドが響くクラブシーンから始まる。主人公の2人は大好きな音楽に身をゆだね、ふざけながらいつもの仲間たちと楽しく過ごす。いつまでも終わらないように思える幸せな時間が流れるが、学校の中庭に黄色い車がそびえ立った場面から、少しずつ不穏な空気が漂い始める。

 コウに「普通の日本人とはデモグラフィックが違う」と言い放つ校長(佐野史郎)、AI監視システム、何かに弾圧される人々、ガタガタと揺れる学校。フィクションのはずなのに身近に感じざるを得ない未来の描写が、観る者の心をザワつかせる。

 「音楽以外のことも考えねぇの?」「お前のいう大事なことって何?」と、ついに2人は衝突し、これまで一緒に見ていた景色が少しずつずれ始めてきたことを予感させる。そして、「世界は変わっていくんだよ」というテキストとともにふざけあう後ろ姿が映し出される。果たして2人の選び取る未来は“HAPPYEND”なのだろうか。

 最後は、『ドライブ・マイ・カー』『悪は存在しない』の濱口竜介監督のコメントで締めくくられる。「見終えた後もずっと『HAPPYEND』の登場人物たちが自分の中を生きている。遥かな未来への予感を抱かせる、空音央と若者たちの出発点。」と若き才能たちへ賞賛の声を寄せている。

 本作は、10月4日より、東京の新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ渋谷ほかで全国公開。

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