【RIZIN】平本蓮は会見で何を語るのか… “ドーピング疑惑”これまでの経緯を振り返る【時系列で整理】

平本蓮　撮影／池本史彦 （C）ORICON NewS inc.

　格闘家で「RIZIN LMS王者」の平本蓮が、きょう2日に都内で弁護士2名とともに会見を行う。7月28日の『超RIZIN.3』メインイベントの朝倉未来戦における“ドーピング疑惑”について自ら説明を行う予定だが、ここに至るまでどのような経緯があったのか、トピックスを時系列で振り返る。

【動画】榊原信行CEO、疑惑の“ドーピング問題”に言及「朝倉未来も平本蓮も両選手検体を採取してます」【RIZIN】

・7月14日　平本が体調不良でファンイベントを当日欠席
『超RIZIN.3』の2週間前に平本が登壇する限定ファンイベントが開催。多くのファンが会場に集まったが、イベント開始のタイミングで平本が体調不良により欠席することが発表される。平本は電話でファンに謝罪し、イベントはゲストの篠塚辰樹と梅野源治のトークで進行された。

その後、X（旧ツイッター）の某アカウントがイベント当日の朝に「平本が神奈川の海の家で過ごしていた」と盗撮写真とともに投稿。平本も翌日に「試合前の大事な時期に大切な家族と過ごしていた。体調は悪くない」とインスタライブで発信した。

・7月下旬　平本および家族のプライベートを暴露する投稿が連投
平本だけでなく平本の妻について、プライベートを暴露する投稿がXのあるアカウントから連投される。平本は「事実無根のデマであり、これは試合が終わったらしっかり対応する」と反論。その後、このアカウントが自作自演であることが指摘され、この話題はすぐに収束。

・7月28日　『超RIZIN.3』平本が朝倉未来に1ラウンドKO勝利
RIZIN過去最大規模の大会のメインイベントで、平本が朝倉に強烈なパンチの連打を浴びせ、1ラウンドKO勝利。この試合のために作られた「RIZIN LMS（LAST MAN STANDING）」ベルトを獲得する。敗れた朝倉は試合前の宣言通り、格闘家からの引退を宣言した。

・8月18日　堀江貴文が“匂わせ”発言「とんでもない話をミゾから聞いた」
堀江貴文が三崎優太との動画で「朝倉未来vs.平本蓮、とんでもない話をミゾ（BreakingDown共同経営者の溝口勇児）から聞いてしまったんだよね」と発言。このシーンが切り取られたXの投稿に溝口氏も「巷で小耳に挟んだ程度の話なので何もなければいいけど」と反応したため、SNSで一気に“平本ドーピング疑惑”が広まる。

・8月20日　「復活の日本」が平本の音声を公開
Xアカウント「復活の日本」が、平本と関係者の通話音声を公開。注射の打ち方や薬品名などのやり取りがあることから、一気に“平本ドーピング疑惑”が信ぴょう性方まかったとして、ネット上で拡散する。平本のドーピング使用を事実として糾弾する意見のほか、通話相手の声が加工されていたことから「AI合成」説なども飛び交う。

平本と昨年大みそかに対戦したYA-MANや、平本と共闘してきた安保瑠輝也など現役ファイターや、PRIDEやRIZINで活躍してきた桜井マッハ速人など格闘技関係者などもSNSで意見を表明した。

・8月21日　RIZIN会見で榊原信行CEOが検査体制について説明
9月29日開催の『RIZIN.48』のカード発表会見の冒頭で、RIZIN榊原信行CEOがドーピング疑惑について言及。「RIZINはタイトルマッチやグランプリは厳正なるドーピング検査を行っており、今回も平本選手と朝倉未来選手の尿検体をアメリカに空輸して、検査を依頼しています」と検査体制を説明し、「来週に出てくる。その結果を待って、どのような対応になるのか、皆さんに公表させていただきたいです」と呼びかけた。

・8月下旬　平本への厳しい声が高まる
「復活の日本」が公開した音声動画、また平本がこの試合に向けて取り組んだトレーニングで筋肉量が増えていることなどを根拠として、ネット上では“平本＝ドーピング使用”という風潮が高まる。特に朝倉未来ファンやBreakingDown関係者からは厳しい声が次々とあがるが、平本と対戦した朝倉未来本人や朝倉のジム関係者などは、この話題を全く話題に取り上げなかった。

・8月27日　シバターが平本の通話相手を「赤沢幸典」と明言
RIZINに2度参戦し、平本と親交のあるYouTuberのシバターが「真偽は不明だが関係者からの情報提供」と前置きしたうえで、「平本と通話していたのは格闘家の赤沢幸典。平本の過去の交際相手が関係者を通じて赤沢に金銭を渡して、ドーピングに関わっているような動画に仕向けた」と告発した。

・8月28日　赤沢がドーピング疑惑についてSNSで長文を投稿
シバターに名指しされた赤沢が翌日、自身のXで3000文字を超える長文を投稿。シバターの告発は「僕の名前以外は虚言ばかり拡散」と指摘し、自身の立場から騒動の顛末を説明した。もともと平本と練習仲間だった赤沢は、自分もドーピングをやっていた過去を告白したうえで、朝倉戦に向けて心理的重圧が大きかった平本から「RIZINの尿検査で陽性が出ないドーピングの方法を教えてほしい」と依頼され、それに応じてドーピングを提供したと打ち明けた。

試合後に「自分が犯した過ちの重大さに気づき、食事も喉が通らなくなるくらい苦しく」なったことから、「音声証拠を撮り、平本と僕の共通の知人や記者に渡すことにしました。この時に一切のお金のやり取りはありません」と告白。その結果、「平本が相談したまわりの怖い人たちからは相当な圧力をかけられました」と明かし、「平本の周辺の方達から、この先さらにひどい暴行や脅迫を受けるのではないかと怖くてしかたありません」と恐怖を訴えた。

翌日には、平本から代金が振り込まれたともとれる自分の銀行口座の取引画面の写真をアップし、「この画像を私が偽造した場合は刑事告訴されるような内容です。そんなリスクを取ってまで捏造しようと思ってるはずがないことは良識のある方であればご理解いただけると思います」と呼びかけた。

・8月31日　榊原CEOが新声明「来週後半までには記者会見を必ず実施」
RIZIN榊原CEOが、自身のSNSで「ドーピングの検査結果を踏まえて、来週後半までには記者会見を必ず実施します。時間がかかっていますが、今暫くお待ち下さい」と報告。

・9月1日　平本が翌日に会見を行うことを発表
平本が2日夕方に都内で弁護士2名とともに緊急記者会見を開くことを発表。また、6日ぶりに自身のXを更新し「今世間でお騒がせしてる件について明日記者会見で話します！よろしくお願いします！」と自らファンに呼びかけた。