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TBSラジオ、CM素材の無断差し替えの調査結果を報告 組織的関与は確認されず

ORICON NEWS / 2024年9月4日 9時16分

TBSラジオ、CM素材の無断差し替えの調査結果を報告 (C)ORICON NewS inc.

 TBSラジオは4日、CM素材の無断差し替えが行われていたことが判明したことを受けて実施していた社内調査、第三者を入れた委員会の調査結果を発表した。組織的関与はないとした上で、関係者を懲戒処分とし、役員体制を見直すことを発表した。


 同局は「調査の結果、6月19日に公表した広告主1社のCM素材無断差し替えに加え、同広告主と別の広告主1社、計2社の生CMの無断差し替えが確認されました。どちらの広告主のCMも、同じ営業担当者と同じ広告会社が担当しており、当該営業担当者は考査からCM表現に意見があったことを受けてCM素材を差し替えた(既公表)ほか、2022年11月から2024年6月にかけて、考査の見解をもとに生CMの原稿に変更を加え、広告会社・広告主に報告しないまま放送していました」と報告した。



 続けて、「放送確認書の偽造は、6月19日に公表した以外にはありませんでした。他の営業担当者による不正は確認されず、上長からの指示などの組織的関与も確認されませんでした」と伝えた。その上で、「今回判明した不正行為は、広告主の正当な利益を損ね、かつ放送局と広告主の信頼関係を著しく毀損するものであり、当社として重く受けとめております。広告主様 ならびに関係者の皆様に改めて深くお詫び申し上げます」と謝罪した。

 同局は6月、「当社の営業担当者が、2022年4月から2024年6月中旬にかけて、広告主より納品された複数種類のCM素材のうち、当初一部の素材の表現がCM考査において、放送には検討を要するとの意見が出された事から、独断でCM素材の進行表を書き換え、既にCM考査を通過した同広告主の別のCM素材が放送されるよう手配していました」と報告していた。

■報告文

CM無断差し替えについての調査結果のご報告とお詫び

2024年6月19日に公表したTBSラジオ営業担当社員によるCMの無断差し替えについて、TBSラジオではコンプライアンス室による社内調査を、またTBSホールディングスでは第三者を入れた委員会による調査を行ってまいりました。この度、両調査の最終結果が出ましたので、ご報告いたします。

調査の結果、6月19日に公表した広告主1社のCM素材無断差し替えに加え、同広告主と別の広告主1社、計2社の生CMの無断差し替えが確認されました。どちらの広告主のCMも、同じ営業担当者と同じ広告会社が担当しており、当該営業担当者は考査からCM表現に意見があったことを受けてCM素材を差し替えた(既公表)ほか、2022年11月から2024年6月にかけて、考査の見解をもとに生CMの原稿に変更
を加え、広告会社・広告主に報告しないまま放送していました。

広告主名や、CMの本数等につきましては、広告主様のご意向により、公表は差し控えさせて頂きます。

放送確認書の偽造は、6月19日に公表した以外にはありませんでした。

他の営業担当者による不正は確認されず、上長からの指示などの組織的関与も確認されませんでした。

今回判明した不正行為は、広告主の正当な利益を損ね、かつ放送局と広告主の信頼関係を著しく毀損するものであり、当社として重く受けとめております。広告主様 ならびに関係者の皆様に改めて深くお詫び申し上げます。

本件不正に関し、当社では社内規定に基づき関係者に対する懲戒処分を実施するとともに、経営責任を明確にするため、役員体制を見直すことといたしました。

CMの無断差し替え及び放送確認書偽造に対する再発防止策については、弁護士による提言等に基づき具体策を策定、取り組みを開始しました。営業担当者による不正の余地をなくすため、CM進行表、放送確認書の業務に営業担当者を関与させない体制づくりを徹底するとともに、社員教育の見直しなどを実施してまいります。

これら再発防止策により、CM放送プロセスにおけるガバナンス強化、コンプライアンスの徹底をはかり、信頼回復に努めてまいります。

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