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歴代ジョーカーを一挙紹介 ホアキン・フェニックス、ヒース・レジャー、ジャック・ニコルソン名優たちからアニメまで

ORICON NEWS / 2024年9月4日 12時0分

(上段左から)『ジョーカー』、『ダークナイト』(下段左から)『スーサイド・スクワッド』『バットマン』

 イタリアで開催中の「第81回ベネチア国際映画祭」コンペティション部門でワールドプレミアを控える映画『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』(通称:ジョーカー2)。同映画祭で最高賞・金獅子賞を受賞した映画『ジョーカー』(2019年)の続編で、連続受賞に注目が集まっている。

【画像】新作『ジョーカー2』でガリガリになるまで役づくりしたホアキン

 DCコミックスの『バットマン』に初登場したスーパーヴィラン・ジョーカーは、ホアキン・フェニックスをはじめ、ヒース・レジャー、ジャック・ニコルソンら名優たちが徹底した役づくりで演じ、世代を超えて人々を魅了してきたキャラクターでもある。歴代ジョーカーを一挙紹介する。

■ホアキン・フェニックス:『ジョーカー』



 コメディアンを夢に見て、「笑いのある人生は素晴らしい」と信じ、都会の片隅でピエロメイクの大道芸人をしながらドン底から抜け出そうともがく心優しい孤独な男アーサーが、理不尽だらけの世の中で、悪のカリスマ・ジョーカーへと変貌を遂げるまでを描いた作品。

 体重を23キロも落とすなど、規格外の体づくりだけではなく、撮影後に家に帰ってからも役が抜けないほど徹底した役づくりを行いジョーカーへの理解を深めていた。そんなホアキンが生み出した理解不能な犯罪者でありながら、多くの観客を共感させる衝撃のキャラクターは世界を震撼させた。

 ベネチア国際映画祭で最高賞・金獅子賞を受賞したのを皮切りに、世界規模の社会現象を巻き起こし、世界興行収入1500億円(10億ドル)を超える空前の大ヒットとなった。

 「第92回アカデミー賞」では、作品賞、監督賞、脚色賞を含む最多11部門にノミネートされ、ジョーカー役のホアキン・フェニックスが主演男優賞の栄冠を手にした。

■ヒース・レジャー:『ダークナイト』(2008年)

 ホアキンジョーカーに並ぶ人気と高い評価を受けているのが、『ダークナイト』でヒース・レジャーが演じたジョーカーだ。世界の秩序を壊すことを信条に掲げるジョーカーは幾度となくバットマンと対峙し、スーパーパワーを持たずしても世界に混乱をもたらしていく。

 そんなジョーカーを演じるためにヒース・レジャーは6週間ホテルに一人で閉じこもり、ジョーカーとして日記をつけたり、精神異常者のマインドを理解するために専門書を読みこむなどの徹底的な役作りを行っていた。

 狂気的でありながらも、観客をひきつけるカリスマ性を兼ね備えた彼の怪演は世界的に評価をうけ、「第81回アカデミー賞」で助演男優賞を受賞した。

■ジャレット・レト: 『スーサイド・スクワッド』(2016年)

 全員終身刑クラスの極悪人で作られたチームが減刑のために、成功率ほぼ0%のデス・ミッションに挑む本作。ジョーカーに恋する元精神科医 ハーレイ・クインや、ウィル・スミス演じる最強のヒットマン、デッドショットなど個性豊かなキャラクターが登場する中で、ひと際観客の目を引いたのが、ジャレッド・レト演じるジョーカーだ。

 入念な役づくりを行うことで知られるジャレッドは精神病患者と面会したり、共演者に銃弾などをプレゼントする狂気的なサプライズを行うことで本作でもジョーカーへの理解を深めていた。

 緑色のオールバック、白い肌に彫り込まれたタトゥーや、口元を輝かせる銀歯など狂気的ながらセクシーさを感じさせるジョーカーは一見の価値ありだ。

■ジャック・ニコルソン:『バットマン』(1989年)

  『アリス・イン・ワンダーランド』(2010年)で知られるティム・バートン監督が手がけ、『シャイニング』(1980年)で知られる名優ジャック・ニコルソンがジョーカー役で登場する『バットマン』では、ジャック演じるマフィア幹部ネイピアがバットマンとの戦闘で化学薬品が入ったタンクに落ちたことで全身の肌が白く変色し、笑顔の表情がこびりついたジョーカーへと変貌を遂げる。

 音楽に合わせてダンスを披露するコミカルさと、大量殺人を計画する残虐性を兼ね備え、不気味に映し出される笑顔はまさに“狂気”そのもの。観る者を恐怖に陥れる強烈なキャラクターは、原作に最も近いジョーカーとも言われおりハリウッド屈指の名優による怪演を堪能することができる。

■アニメ版ジョーカーにも注目

 実写作品だけではなく数々のアニメーション作品でも登場してきたジョーカー。レゴブロックの世界を舞台にした『レゴ バットマン ザ・ムービー』(17年)では、俺様主義でわがままなヒーローとして描かれるバットマンと、そんな彼に“最強の敵”と認めてもらうために奔走するジョーカーの対決が描かれる。アニメ作品ならではのコミカルで可愛らしいジョーカーの一面も楽しめる。

 『ニンジャバットマン』(18年)は、犯罪都市ゴッサムシティの犯罪者たちが、戦国時代の日本にタイムスリップするという異色のストーリー。歴史改編を目論む最狂の愉快犯ジョーカーは、この世界でもバットマンと相対することに。日本発のアニメ作品らしい色彩豊かで細部まで作り上げた映像により、新たなジョーカーの一面が楽しめる。続編となる『ニンジャバットマン対ヤクザリーグ』の製作も決定している。

 『異世界スーサイド・スクワッド』(24年)は、ドラゴンが飛び交う魔法の世界“異世界=ISEKAI”を舞台にハーレイ・クインやジョーカーの活躍を描いたTVアニメシリーズ。常軌を逸した思考で、混沌と狂気をもたらすジョーカーと、ハーレイ・クインの間で織りなされる恋模様も描かれている。

『ジョーカー』
TM & (C)DC. Joker(C)2019 Warner Bros. Entertainment Inc., Village Roadshow Films (BVI) Limited and BRON Creative USA, Corp. All rights reserved.

『スーサイド・スクワッド』
SUICIDE SQUAD and all related characters and elements are trademarks of and (C) DC Comics.
(C) 2016 Warner Bros. Entertainment Inc. and Ratpac-Dune Entertainment LLC.

『ダークナイト』
BATMAN and all related characters and elements are trademarks of and (C) DC Comics.
(C) 2008 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.

『バットマン』
BATMAN and all related elements are the property of DC Comics TM & (C) 1989.
(C) 1989 Warner Bros. Entertainment Inc. TM & (C) 1998 DC Comics. All rights reserved.

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