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悪質ブリーダーに多頭飼育崩壊…、知らなかった保護猫の世界「救うためには『お金、人、場所』が必要」

ORICON NEWS / 2024年9月9日 8時10分

写真右:今も保護猫あずかりさんの元で暮らす“のらねこ母さん”(@hogoneko_osaka)

 SNSで保護猫を預かるボランティアをしている“保護猫あずかり”さん(@hogoneko_osaka)。保護猫団体からの依頼で、飼い主が見つかるまでの間、猫を預かるボランティアをしている。だいたい数ヵ月程度で引き取り手と出会えることが多いそうだが、中には様々な事情から1年以上も飼い主が見つからない猫もいるという。“保護猫あずかり”さんへ、保護ボランティアを始めたきっかけから、活動の課題、その想いを聞いた。

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■それまで知らなかった“保護猫の現実”に「見方が変わった」

 “保護猫あずかり”さんが保護猫ボランティアを始めたのは、お子さんたちが「犬や猫を飼いたい」と言い出したことがきっかけだったそう。しかし、「最後まで責任を持って看取りまで」という自信がなかったため、動物と暮らすことは、あきらめかけていたという。



 そんな時、保護猫を一時的に預かるボランティアがあるということを知り、「これなら私たち家族でもできるんじゃないか? 猫を助けることにも繋がるし、自分たちも猫と触れ合えるから双方にとって良いのではないか?」と考え、応募した。

 “保護猫あずかり”さんは「保護活動が始まってからは、これまで見えていなかった世界を知ることができました」と振り返る。その“見えていなかった世界”とは…。

「多頭飼育崩壊からレスキューされるたくさんの猫。悪質ブリーダーの無理なお産でボロボロになった血統書付きの母猫。野良猫へエサをやる人の中にはTNR活動(※)をしている人もいること。TNRを施された猫の耳は一部分をカットされて“さくら猫”と呼ばれていることも知らなかったんです。私はこれまでもさくら猫を見かけていても喧嘩をして耳を怪我したのかな? と思っていました。そんな風に猫を取り巻くものの見方が変わりました」

■目の前の猫を救いたいのに…気持ちだけでは叶わない

 保護猫活動を続けるなかで、感じていることを聞いてみると「保護活動はお金がかかる、人手もかかる、場所も必要」だと“保護猫あずかり”さん。

「目の前の猫を救いたいという気持ちがありながら、叶わないことがあります。保護猫活動団体が多頭飼育崩壊してしまうのは、本末転倒。そして保護した猫が病気なら、動物病院に連れて行かなくてはなりません。すべて『お金、人、場所』が必要なんです」と厳しい現状について話す。

 もし私たちが保護猫のために「力になりたい」と思った時、どうしたらいいのだろうか。

「直接の寄付や募金などももちろんですが『猫グッズを買う』ことです。猫ちゃんのプリントされたTシャツやバッグなどの商品の中には“一部が保護猫団体に寄付される”というものがあります。実はふるさと納税でもそのような返礼品があるんですよ。私も今年は猫のラベルのお酒がもらえる返礼品を選びました」

 保護猫あずかりさんも、インスタ投稿やハイライトで、保護猫のためになる情報を発信しているという。
「様々な形で“保護猫を助ける”という気持ちを持ってくれる人が増えてくれたら、ほんとうにうれしいです」

※TNR活動とは、野良猫を捕獲して不妊手術や去勢手術を行い、元の場所に戻す活動のこと。TNRは「Trap(捕獲する)」、「Neuter(不妊手術や去勢手術を行う)」、「Return(元の場所に戻す)」の頭文字をとった言葉。

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