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三浦涼介主演舞台『オイディプス王』再び上演「ドラマティックな劇世界を」 クレオン役に岡本圭人

ORICON NEWS / 2024年9月4日 18時30分

舞台『オイディプス王』ティザービジュアル

 三浦涼介が主演する舞台『オイディプス王』が、2025年2月21日~24日に東京・パルテノン多摩 大ホールで、3月1日に大阪・SkyシアターMBSで上演することが決定した。

【写真】舞台『オイディプス王』の出演者たち

 古代ギリシャの三大悲劇詩人の一人ソポクレスが紀元前427年頃に執筆した『オイディプス王』。世界最高峰と称されるギリシャ悲劇で、実は解りやすく求心力の強い作劇、ミステリアスな展開は目も耳も捉えて離さず、人生の不条理を魅力的にドラマティックに描いた大作となる。

 そんな『オイディプス王』を、パルテノン多摩はリニューアルオープン1周年記念として2023年7月に上演。演出は石丸さち子が務め、本作に渦巻く人間の不条理、根底で交錯する深い愛憎、叙情的なせりふと衝撃の展開が連続する世界観を、悲劇でありながら圧倒的な感動作として創り上げ大好評を博した。約1年半ぶりに緻密な演出と出演陣の渾身の表現によって甦るギリシャ悲劇の最高峰に注目だ。



 主人公のオイディプス役は、2023年公演時に“ゆるぎない表現力とカリスマ性”が絶賛され、今回さらなる進境が期待される三浦が続投。先王ライオスの妻でオイディプスの母、のちにオイディプスの妻となるイオカステは、元宝塚歌劇団トップスターで退団後も舞台を中心に活躍を続ける大空ゆうひが同じく続投する。国民から信頼されるイオカステの弟クレオンには、近年舞台俳優として躍進する岡本圭人を抜てき。さらに預言者テイレシアスは所属の文学座はじめ秀作舞台で常に高い評価を受ける浅野雅博、オイディプスの出生の秘密を知る羊飼い役は表現力と存在感に優れた外山誠二、コリントスの使者役は、蜷川幸雄演出作に欠かせない存在で現在も幾多の舞台で実力を示す大石継太、神官と使者の二役は長年にわたり高い演技力で定評のある今井朋彦が務める。

■スタッフ・キャストコメント
【演出・石丸さち子】
2023年の『オイディプス王』上演の記憶は、見える風景も、聞こえる音も、鮮烈にわたしの中にある。オイディプスに与えられた運命は、一人の人間が背負うにはあまりに苛酷で、演じる三浦涼介さんは、俳優として無垢に大胆に、自らの命ごと舞台に捧げていたから、劇場に日々鮮血が滴り止まぬようだった。それでいて、美しく、強靱だった。大空ゆうひさんのイオカステは、ギリシャ悲劇の巨大な感情と、等身大の女であり母である苦しみ、双方を表現し、この戯曲の大胆な筋書きにリアリティーを与えてくれた。オイディプス統治であるがゆえに、飢えと疫病に苦しんだ民衆を、個々に魅力的な俳優とダンサーたちが、時には強烈な個となり、世代の代表となり、時に民衆という束になって、訴え、考え、苦悩し、慈しみ、祈ってくれた。その強烈な記憶を、追体験しつつ、新しく加わった俳優陣とともに、刷新していこうと思う。岡本圭人さんのクレオンが、三浦オイディプスにどう向き合うのか。新しいコロスはどんな祈りのアンサンブルを見せてくれるのか。演出家自身がけいこを待ちきれないでいる。人間と世界の残酷さは、2500年前から変わらない。そこに一筋の「生」の希望を手繰り寄せる、人間の露わな芝居を、お届けしたい。

【三浦涼介】
『オイディプス王』の2023年公演の際は、私にとって初めてのギリシャ悲劇であり、大作のタイトルロールを演じることに渾身で臨みました。けいこの日々は、演出家、コロス陣も含めて錚々たる共演者の方々、多くのスタッフの方々に支えていただいて、ひたすらにまい進した記憶があります。幸いお客様にご堪能いただける公演となり、作品に対する気持ち、オイディプス王という役を生き抜きたい想いは殊更に深まりました。今、25年2月~3月に再び新たに、圧倒的な劇世界をご覧いただける喜びを感じています。ギリシャ悲劇の醍醐味、そして、どなたにも感動していただけるドラマティックな劇世界を、心を込めて演じさせていただきます。 ぜひ、パルテノン多摩 大ホール、大阪SkyシアターMBSへおいでください。お待ちしております!

【大空ゆうひ】
2022年7月のリニューアルオープン時からパルテノン多摩での主催公演にキャスティングしていただくのは5回目となります。私にとってはすっかりなじみ深くなりました劇場、多摩センター駅から緩やかな坂道を歩いてすぐに正面に見えてくる階段の風景。誘い込まれるように演劇空間へ入っていくのが私のお気に入りです。23年の『オイディプス王』は私にとって初めてのギリシャ悲劇でしたが、コロス陣を含めて充実の共演者の方々と共にお客さまにお届けできたことは俳優として新鮮な体験でした。そして、25年に再び、新たな共演者の方もお迎えし、信頼する演出家の石丸さち子さんと共に更に作品を深め、圧倒的な劇世界をご覧いただける喜びを感じています。パルテノン神殿ならぬパルテノン多摩で、ギリシャ悲劇『オイディプス王』を堪能していただけますよう熱い気持ちで挑みたいと思いますので、ぜひ劇場へ足をお運びください。また、大阪駅前の新しい劇場SkyシアターMBSでの公演も、とても楽しみにしております。

【岡本圭人】
演劇の起源であるギリシャ悲劇に出演する事は、かねてから目標の一つでした。紀元前5世紀に書かれたギリシャ悲劇の最高峰とも言われる『オイディプス王』に、クレオン役で挑戦できることをとてもうれしく思っています。オイディプス王が恐ろしい苦難を背負いながらも、真実から目を背けずに、自らの運命に立ち向かっていく姿は、現代に生きる私たちにも通じる物語です。ギリシャ悲劇は難しそうに感じる方もいらっしゃいますが、実際に劇場にお越しいただき体感していただくことで、そのイメージは変わると思います。なぜ『オイディプス王』は2500年以上の間上演され続けているのか?その理由を感じていただけるように、素晴らしいカンパニーと共にけいこを重ねて、理解を深め、皆さまに届けられる日を心から楽しみにしています。

■『オイディプス王』あらすじ
古代ギリシャの都市国家、テーバイ。かつてこの地を怪物スフィンクスから救ったオイディプスは、非業の死をとげた先王ライオスの妻だったイオカステを妃にめとり、テーバイを治める王となった。やがてテーバイに疫病が発生。そこで、オイディプスはイオカステの弟クレオンをアポロンの神殿に派遣して神託を聞く。先王ライオスの殺害犯を捕らえ、罰すれば疫病は収まるというクレオンの進言に従い、預言者テイレシアスを召喚するが、テイレシアスは犯人について「オイディプスこそが犯人である」と暗示する。激怒するオイディプスに対し、イオカステはライオスが殺害された際の様子を語り、預言など気にしないようにとなだめる。それを聞いたオイディプスは、自分がライオスを殺したのではないかと思い、かえって不安に陥ることとなる。そして訪れた羊飼いが語る真実を聞き、自らの「罪」を知ったオイディプスは…。

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