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“推し活”がきっかけで骨髄バンク登録? 骨髄提供者が語るいま「ドナーになれて本当に良かった」

ORICON NEWS / 2024年9月5日 8時30分

推し活がきっかけで骨髄提供に至ったメメンと森さん(@MONOSUGOKUGENKIより)

 “推し活”がきっかけで骨髄バンクに登録し、実際に骨髄提供した経験をXに投稿したメメンと森さん。SNSでは「メチャクチャ参考になるし、ちょっと感動もした」「誰かのお役に立てるって嬉しいですよね」などと、反響が寄せられた。“推し”の存在が背中を押し、実際に骨髄提供に至った経緯と心境について聞いた。

【写真】すべては“推し”のため!病室には推しのユニホームも…骨髄提供した際の術後の様子

◆最初は「徳を積んで、舞台でいい席が欲しい!」ぐらいの気持ちだった

――「骨髄バンクにドナー登録していたら、患者さんのHLA型が一致したので骨髄提供してきた」が、大きな反響を得ました。『新テニスの王子様』の推し活がきっかけとのことですが、改めて骨髄バンクに登録をした経緯を教えてください。



【メメンと森さん】 ミュージカル『新テニスの王子様』のグッズを買いに池袋に行きました。その時に友達から連絡があり、「1時間くらいしたら池袋に着くからご飯を食べに行こう」と誘われ、時間があったので献血ルームに行きました。献血の待ち時間に骨髄バンクのスタッフさんが声をかけて下さり、「骨髄バンクとは何なのか?」という説明を受けました。「もしご興味があれば、献血ルームでも登録できます」と言われ、そのままその場で「登録します」とお返事しました。

――骨髄バンクにドナー登録後、実際に骨髄提供をするまで、どのような流れで行われるのでしょうか?

【メメンと森さん】 SMSで「HLA型が一致しました」というメッセージとアンケートをいただき、数日後に同様の内容の書類が届きました。その後、コーディネータさんから個別で連絡をもらい面談、健康診断を行います。その後、最終同意面談を行い、必要に応じて自己血輸血をして入院となります。これはあくまで私の場合ですが、提供までの流れは個人差もあるそうなので、参考になるかはわかりません。

――SNSでは、「やっぱりちょっと怖かったし、不安もどんどん大きくなった」と骨髄提供前の心境を吐露していました。骨髄提供をするまでの“心境の変化”を教えてください。

【メメンと森さん】 私は“推し活”に邁進するあまり、「徳を積んで、(舞台の)いい席が欲しい!」という120%の下心でずっと過ごしていました。ですが、入院数日前から「本当にやるんだ…」と急に実感が湧いてきました。そして入院当日、前日検査を行う時には、言葉では言い表せない不安と骨髄提供への重みを感じました。

◆手術後には腰の痛みも…最初は“下心”がきっかけも「ドナーになれて心から良かったと思うし、また提供したい」

――「起きたら腰と喉が痛くてちょっと泣いた」「麻酔が切れたのかめちゃくちゃ腰痛くてさすがに助け求めて痛み止め入れてもらった」とのことですが、骨髄提供後の様子を教えてください。

【メメンと森さん】 骨髄採取直後は、腰の痛みに気付く前に、喉の違和感に驚きました。術中、呼吸ができるように管を入れていたので、その影響で痰が絡んで声が出ませんでした。しばらくしてから腰の痛みが大きくなり、直ぐに病院の方を呼び、痛み止めの点滴を用意してくれました。その後は特に問題なく過ごせました。

――手術後の心境はいかがでしたか?

【メメンと森さん】 前日のような緊張感はないのですが、それよりも腰の痛みで余裕がありませんでした。入院は3泊4日でしたが、友達がお見舞いに来てくれて、お話できたことが本当に嬉しかったです。来てくれた友達以外にも、数名の友達には入院のことを話していたので、入院前から応援してくれたり、褒めてくれたりと本当に心強かったです。

――病室には、推しのユニホームがかけられていました。心の支えになったのは、やはり推しの存在でしょうか?

【メメンと森さん】 登録するきっかけが、応援している推しの存在だったので、最初から最後まで、彼ありきだったと思います。

――「他人に絶対ドナー登録してって言えるものじゃ無いけど私はやって良かったなって思ったし、1年の保留期間を置いた後もし、また声がかかったらやろうと思ってるよ~」とのことですが、骨髄提供をするのは、とても勇気のいる行動だと思います。骨髄提供を経験し、いま改めて思うことはありますか?

【メメンと森さん】 こんなに大きな反響があるとは思ってもいなかったので、驚いています。私自身は、ドナーとして骨髄提供をすることに周りが思うほど、自分の中では勇気のいる大変なことだとは認識していませんでした。献血の延長線上で、これだけ多くの反響をもらい、「自分ってもしかしたら、すごいことした?」というびっくりした気持ちの方が大きいかもしれません。ドナーになれて本当に良かったと思います。

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