1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 芸能
  4. 芸能総合

【RIZIN】平本蓮“ドーピング否定会見”ポイント振り返り(1)弁護士の同席と、動画取材なしの狙い

ORICON NEWS / 2024年9月4日 18時30分

会見を行った平本蓮 (C)ORICON NewS inc.

 あす5日の午後6時からRIZINが会見を開催し、榊原信行CEOと3人のドクターが登壇する。榊原CEOが先週末に自身のSNSで「ドーピングの検査結果を踏まえて、来週後半までには記者会見を必ず実施します」と告知したように、話題となっている平本蓮のドーピング検査の結果が発表されるとみられる。

【写真】「真実ハイチュウもうひとつ」笑顔も見せた平本蓮

 これに先駆け、今月2日には平本が自ら会見を開催して“ドーピング疑惑”を明確に否定。1時間以上にわたって自身の考えを語った平本だったが、RIZINの会見では行われている「ライブ配信」や動画メディアによる「ムービー取材」が行われなかったため、動画を見慣れている人にとってテキスト記事だけでは“消化不良”と感じている声もあがっている。



 平本が何を語ったのかは、会見を取材した多数のメディアが報じている記事を見ていくと内容が伝わってくる。本記事では改めて、あの会見で平本の語った言葉だけではなく、表情や口調、さらに会場の雰囲気や報道陣の空気など、これまで記事になっていない部分をできるだけ伝えていく。Part1では、なぜ平本が2名の弁護士とともに会見を行ったのか、そしてなぜ動画取材がなかったのか、その理由を考察する。
【※ORICON NEWSは、ドーピング使用については断固否定のスタンスです。本記事はこれまでの騒動と平本選手の会見を踏まえた、事実に基づいた分析となります】

●大手法律事務所の弁護士2名とともに会見を行った“意味”

 今回の会見について、多くの人たちがストレスを抱えている理由は、平本が話している映像を確認できていないため、文字のみの情報で「平本はウソを言ってる」と納得できてないという点だろう。会見に出席した記者として冷静に状況を考えると、業界大手の「のぞみ総合法律事務所」に所属する2名の弁護士を伴った会見で、平本が堂々とウソをつくとは考えにくい。もし発言内容に事実でないことがあった場合、平本だけではなく顔も名前も出している2名の弁護士にとっても、今後の業務に大きな影響が出る可能性がある。

 また、平本は自分のマイナスになることも話している。4月にアイルランド修行の際に右膝じん帯を損傷し、2ヶ月の予定を1ヶ月に切り上げて帰国して国内で練習していたところ、高校時代から見てもらっている信頼するフィジカルトレーナーから「怪我が早く治るし、ドーピング検査に引っかからない」という説明を受けて、治療薬を注射で数回取り入れたことも明かしたのだ。

 そのため、個人的な感情は人それぞれあるにせよ、現状では「平本はウソを言っていない」とフラットに受け止めるだけの説得力はあると思われる(膝の注射がドーピングに該当するかどうかは、検査結果により判明する)。それでも納得できない人は、匿名アカウントの発信する情報や、文字だけによる赤沢幸典の告発を根拠に平本を責めるが、現時点では弁護士を伴った会見でメディアに対して自らの言葉で説明をした平本のほうが、はるかに誠実であることは間違いないだろう。

 また、ある格闘技関係者が「平本寄りの“お抱えメディア”だけを集めた」と表現していたが、会場には50人以上の記者が集まり、普段はRIZINを取材しない一般紙、さらには写真週刊誌からの質問も飛んだ。もちろん、格闘技メディアやスポーツ新聞も平本の発言について疑問に感じたことを次々と質問し、擁護しようという雰囲気はなかった。平本も質問に対していま話せる範囲ですべて回答しており、けっして“お抱えメディア”だけによる予定調和の会見ではなかったと、強く否定したい。

●“切り取り”だけでは伝わらない真意、だから動画取材は行われなかった

 今回の会見は、これまで平本が参加してきたRIZINでの試合発表のような内容ではなく、世間を大きく騒がせて迷惑をかけている人も多いことから、平本もいつもより神妙な雰囲気であり、会見冒頭では持参したメモを見ながら自分の主張を丁寧に伝えていった。そして、赤沢への訴訟などについて聞かれると、法律の専門家である弁護士が回答する場面も多々あった。

 これが、今回の会見で動画取材が行われなかった理由ではないだろうか。もし会見動画が公開されたら、平本に不信感を持つ人は平本が話す前に考えを整理してしばし沈黙した瞬間や、弁護士が回答する瞬間などを切り取り、「やましいことがあるから言葉に詰まった」「平本が余計なことを言わないように弁護士が先に答えた」などとコメントを添えて投稿し、同じ考えの人たちに受け入れられて一気に拡散していただろう。事実ではない可能性があっても、極端で強い意見ほど拡散しがちな「エコーチェンバー」になりやすいのが、SNSの怖いところである。

 SNSを駆使し、時にはやりすぎなほどのトラッシュトークで自分の存在価値を高めてきた平本は、その拡散力と影響力を格闘技界の中で誰よりも知っている。そして、これまでに自分が参加してきた多数の会見で、事前に周到な準備を重ねて必ず見せ場を作り、何をマイクで語れば盛り上がるのかということも学んできた。だからこそ、今回の会見の真意は動画の“切り取り”だけでは伝わらないと考えて、動画取材が行われなかったのではないか。

 攻撃の材料を求めていた人たちだけでなく、平本の肉声によるドーピング否定を聞きたかったファンにとっても残念なかたちとなったが、それだけデリケートであり重要なことを語る場であったと受け止めたい。

 Part2では、平本の赤沢への変わらぬ信頼と“告発文”に抱いた違和感、そして今後の展望について考える。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください