黒木華、70年代の名曲「夜明けのマイウェイ」カバー 主演映画『アイミタガイ』主題歌に
ORICON NEWS / 2024年9月6日 7時19分
俳優の黒木華が、自身が主演する映画『アイミタガイ』(11月1日公開)の主題歌として、往年の名曲「夜明けのマイウェイ」をカバー。黒木の歌声入り本予告映像が解禁となった。これまで、CMやバラエティ番組でその透き通るような歌声を披露してきた黒木だが、映画の主題歌を初めて担当するのは今回が初。「温かい気持ちで聞いていただけるとうれしいです」とコメントを寄せた。
【動画】黒木華が歌う主題歌入り本予告映像
同映画は、中條てい氏による同名小説(幻冬舎文庫)が原作。監督は、来年(2025年)2月に『大きな玉ねぎの下で』の公開も控える草野翔吾。脚本の制作段階から主題歌として制作陣の念頭にあったという「夜明けのマイウェイ」は、1970年代に放送された連続ドラマの主題歌として知られる。俳優であり音楽家の荒木一郎が作詞・作曲した。
前向きなメッセージが込められた歌詞が驚くほどに物語と重なるこの曲をキャスティング前からカバーしたい意向はあったが、誰が歌うべきかを検討していた時、黒木が演じる主人公・梓を見て、やはり梓本人が歌うべきではないかと考えた結果、主演の黒木がボーカルを担当することになった。
不慮の事故により親友・叶海(藤間爽子)を失い立ち止まってしまった主人公・梓(黒木)を軸に、梓の恋人・澄人(中村蒼)をはじめ、梓をめぐる人々の想いがつながり大きな輪になっていく映画の内容にふさわしく、楽曲は「悲しみをいくつかのりこえてみました」という印象的な歌詞から始まる。
「高らかに歌い上げるのではなく、プライベートで語りかけるようなイメージにしたい」という監督の希望のもとアレンジが加えられ、登場人物たちの未来、等身大の日常が描かれた映画と地続きに続いていく観客一人ひとりの日常も照らすような柔らく温もりあふれる黒木の歌声が、物語の余韻を包み込む珠玉のバラードとなった。
黒木は「まさか自分が主題歌を歌わせていただくことになるとは思わず、とても緊張しています。歌唱指導の先生のおかげでなんとか形になりました。温かい気持ちで聞いていただけるとうれしいです」とコメントを寄せた。
黒木が歌う主題歌「夜明けのマイウェイ」が流れる本予告映像も解禁となった。梓と、中学時代からいつもかたわらで背中を押してくれていた親友・叶海との突然の別れから幕を開ける。心の支えを失って立ち止まってしまった梓は、返事がくることはないとわかっていても叶海にメッセージを送り続けていた。
そんな梓を支えたいと願う恋人の澄人、梓の叔母(安藤玉恵)、ある過去を抱えた老婦人こみち(草笛光子)、叶海を失った両親・優作(田口トモロヲ)と朋子(西田尚美)、叶海と生前に関わりのあった児童養護施設の所長(松本利夫)らの姿が次々と映し出され、物語は動き始める。
「残された人々の想いがつながり 小さな奇跡が起こる」というナレーションの直後、叶海へ宛てた読まれるはずのないメッセージに一斉に既読がついて…。梓の祖母・綾子(風吹ジュン)が、“相身互い”とは「気がついてないだけで、いろんな想いが巡って、自分のところに届いているんよ」と優しく語りかける通り、一期一会の連鎖が思いもよらない幸せの歯車を動かしていく。最後に、笑顔を浮かべながら涙をぬぐう梓の元に届いた想いとは…。ラストに期待が高まる映像となっている。
本作は、韓国で開催予定の「第29回釜山国際映画祭」(10月2日~11日)で注目を集めるコンペティション、キム・ジソク(Kim Jiseok)部門への出品が決定している。ジソク部門は2017年に設立され、釜山国際映画祭を代表する部門の一つで、昨年には『市子』(23年、戸田彬弘監督)と『月』(23年、石井裕也監督)が出品されるなど日本の映画賞レースにもラインナップされる作品が名を連ねてきた。
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