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北野武監督、ベネチア国際映画祭で新作お披露目 スタンディングオベーションを自ら制止も「反応が良かった」と手ごたえ

ORICON NEWS / 2024年9月8日 6時58分

「第81回ベネチア国際映画祭」レッドカーペットで「キタノコール」が巻き起こった北野武監督

 北野武監督、ビートたけし主演のAmazon Original映画『Broken Rage(読み:ブロークンレイジ)』が、イタリアで開催中の「第81回ベネチア国際映画祭」で現地時間6日に公式上映(アウト・オブ・コンペティション部門※特別招待作品)され、ワールドプレミアを飾った。上映後、北野監督は「ベネチア国際映画祭には何度も来ているけど、今回は、その中でもトップ3に入るほど反応が良かった」とコメントした。

Amazon Original映画『 Broken Rage』場面写真

 上映前のレッドカーペットでは記者たちからの熱烈な「キタノコール」に迎えられた北野監督。そして、出演者の浅野忠信と大森南朋。公式上映が行われたメイン会場のSALA GRANDEには、北野監督の新作を待ちわび たファンで1032席が埋め尽くされた。



 上映中は笑いと拍手の渦が起き、 世界中のファンが歓喜。上映後、熱狂に包まれた観客からは惜しみない拍手と歓声が送られ、スタンディングオベーションが6分を過ぎたところで北野監督は照れくさそうにそれを制止した。

 世界初上映を終えて浅野忠信は「お客さんにものすごくウケていたのでホッとしましたし、監督も喜んでいらっしゃいました。僕が日本の試写会で見た時に感じた『おもしろい!』という感覚が正しかったことが確認できてよかったです」。大森南朋は「イタリアのファンの方は北野監督の世界観をよくご存じなのだと思いますが、こんなにも愛と喜びを持ってこの映画と向き合っていただけるんだと思い、非常にうれしかったです」とそれぞれ喜びを語った。

 北野監督は「『HANA-BI』の時よりもスタンディングオベーションはこっちのほうが長くて、面積とか体積で言えば、今回のが一番良かったなと思います。『Broken Rage』はあまりにも映画らしくない、冒険した作品なので『大丈夫かな?』と思ったけど、反応がすごく良かった」と安堵した様子。

 映画監督として35年以上活躍し続ける北野監督にとってゆかりが深い同映画祭について、「ベネチア国際映画祭は、映画では無名だった武にグランプリをくれたので、自分たちが育てたという感覚を持ってくれてるんじゃない?ベネチアでグランプリを獲っても、あまり進化のないことをやっていたらファンに飽きられちゃうから、またチャレンジしてるところを見せないと。1本1本、ベネチアのファンがこの映画を見たらどう思うか?ということも意識しながら作ってます」と、思い入れたっぷりに語っていた。

 北野監督が脚本・主演を務め、「暴力映画におけるお笑い」をテーマに制作。前半では、警察とヤクザの間で板ばさみなった殺し屋が生き残りをかけて奮闘する、裏社会を舞台に繰り広げられる骨太のクライムアクションになっている。一方、後半は、同じ物語でありながら、前半と同じ物語をなぞるコメディタッチのセルフパロディになっている。主人公の殺し屋・ねずみをビートたけしが演じている。

 日本の配信動画作品として初のベネチア国際映画祭への正式出品となった『Broken Rage』は、動画配信サービス「Prime Video」にて2025年に世界配信予定。

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