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世界文化賞に建築家・坂茂氏 受賞に喜び「世界のために活動を」

ORICON NEWS / 2024年9月10日 18時0分

『第35回高松宮殿下記念世界文化賞』建築部門を受賞した坂茂氏 (C)ORICON NewS inc.

 世界の優れた芸術家に贈られる第35回高松宮殿下記念世界文化賞(日本美術協会主催)の受賞者が10日、発表された。建築部門には建築を通じた被災地支援活動を続ける坂茂氏が受賞した。

【写真】会見には、日本美術協会会長・日枝久氏も出席

 坂氏は2014年に「建築界のノーベル賞」といわれるプリツカー賞を受賞した世界的な建築家の一方、長年にわたり国内外で建築を通じた被災地支援を手掛けている。近年ではロシアのウクライナ侵攻による避難民を受け入れる施設の改善にも貢献、能登半島地震では自ら設計した木造仮設住宅の建設を進めている。

 選考委員の三宅理一氏は「イノベーションに基づいた新しい空間を作り上げ、社会の人々が切実に必要としていることにコミットして作り上げるという2つ側面がある建築家。状況に対する判断力に非常に鋭く、瞬発力に非常に驚かされる。間違いなく世界をリードする建築家だと思う」と選考理由を語った。



 坂氏は過去に受賞歴のある、世界的指揮者の小澤征爾さん、ファッションデザイナーの三宅一生さん、ドイツの建築家・フライ・オットーさんについて触れ「僕が世界で尊敬する方々が受賞されている賞をいただけるのは信じられないこと。災害支援の活動はライフワークだと思っていますが、災害に遭われて家を失った方々は地震で人は死ぬんじゃないんです。建築が崩れて人が亡くなるんですね。ですから、我々は責任があるわけです。そういうことを認識しながら、この御三方がやってこられたような世界のために活動を続けていきたい」と語った。

 会見にはこのほか、日本美術協会会長の日枝久氏、同協会副会長の清原武彦氏らが出席した。

 また、同時に発表される第27回若手芸術家奨励制度の対象団体には、インドネシア・ジャカルタで音楽、ダンス、演劇、文学、映画、美術など、さまざまなジャンルの表現活動を推進し、若手芸術家を支援している民間の複合芸術施設、コムニタス・サリハラ芸術センターが選ばれた。

【第35回高松宮殿下記念世界文化賞 受賞者】

絵画部門 ソフィ・カル(フランス)

彫刻部門 ドリス・サルセド(コロンビア)

建築部門 坂茂(日本)

音楽部門 マリア・ジョアン・ピレシュ(ポルトガル/スイス)

演劇・映像部門 アン・リー(台湾)

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