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「自然乾燥すると抜け毛が増える」実はウソ? 暑くてもドライヤーは必要? 髪・頭皮への影響を皮膚科医が解説

ORICON NEWS / 2024年9月12日 8時10分

AGA予防にもドライヤーは必須?

 お盆をすぎてもまだまだ続く暑さに、バスタイム後のドライヤーでさえも暑苦しく感じてしまうもの。だが「洗髪後、髪を自然乾燥に任せるのはよくない」というのは、以前からよく言われている。暑いからといってドライヤーを使わずにいると、髪や頭皮にはどんな影響が出てくるのか。また、薄毛や抜け毛などのAGAの症状がが悪化したりしないか…? ホントのところをクリニックフォア監修医兼ナチュラルスキンクリニック院長の皮膚科専門医・圓山尚先生に聞いた。

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■せっかく髪を洗ってもドライヤーでまた汗がじわり…、どうすべき?

――洗髪後、ドライヤーを使わずに自然乾燥にまかせるのは、髪や頭皮に良くないという話は本当でしょうか?



 「本当です。髪が濡れたままだと、キューティクルが開いて傷つきやすくなります。キューティクルは、いわば髪をコーティングしてくれているもの。また、湿った環境が続くと頭皮に雑菌が増え、においの元になることも。さらに、カラー剤やパーマ剤を使用している場合、キューティクルが開いた状態だとそれらが取れやすくなるので、やはりドライヤーを使用したほうがいいですね」

――ドライヤーの熱が、髪の毛によくないということはないんでしょうか?

 「基本的には、強すぎる熱を加えなければ大丈夫。60~80度程度の温度設定が良いとされていて、それ以上の温度にすると、頭皮を乾燥させすぎたり髪のキューティクルを損傷させたりするようです。また、髪の根元や頭皮に直接風が当たるような使い方は避けるべきで、頭皮から15~20センチくらい離して使うことをオススメします」

――とはいえ、現在のような暑い時期にドライヤーを使うと、せっかく洗髪したのにまた頭皮に汗をかいてしまうこともあるのですが…。そういう場合はどうしたらよいでしょうか?

 「確かに。その汗がまた頭皮のにおいに…ということもあり得ますが、ドライヤーで一緒に乾かすよう心がけてください」

――また、「自然乾燥は抜け毛や薄毛につながる」という噂もよく聞きます。AGAの要因になったりするのでしょうか。

 「それはないですね。自然乾燥とAGAは、ほぼ関係はないと考えてよいでしょう。同じように、ドライヤーを当て過ぎたからといって、抜け毛が増えるということもありません。キューティクルが傷んでパサついたりすることはあっても、AGAが起こるメカニズムとは別で、それらで症状は進行しません。『カラーやパーマでAGAは悪化しますか?』という質問もよくあるのですが、これも同様。髪が傷んだり切れ毛になったりはするかもしれませんが」

――なるほど。AGAを気にする人は、少し安心できますね…。

 「とはいえ、特に夏場は汗をかいて蒸れやすく、雑菌も繁殖しやすいので、におい防止のためにも乾かしたほうがよいです。最悪なのは、髪が乾ききらないまま寝てしまうこと。これでは髪の表面はパサついて痛み、根本は蒸れて雑菌が繁殖…という悪いところ取りになってしまうので、しっかり最後まで乾かすことを意識してください」

――ほかに注意点はありますか?

「枕の材質も通気性が良いものを選び、カバーは洗濯してしっかり干すことも大事です。髪の毛が長いと、首のあたりが蒸れてかぶれたり、にきびができたりと肌のトラブルの原因に。髪や頭皮、肌、においのことを考えれば、やはり自然乾燥は避けたほうがよいですね」

【監修】
圓山 尚(えんやまたかし)
ナチュラルスキンクリニック院長兼クリニックフォア監修医。金沢医科大学医学部卒業後、日本医科大学附属病院皮膚科に入局し皮膚科・皮膚外科・レーザーを中心とした診療を行う。その後、湘南美容クリニックでの勤務を経て、2019年にクリニックフォア新橋院を開院。現在はクリニックフォア監修医と永福スキンクリニック(現ナチュラルスキンクリニック)の院長を務め、”美のかかりつけ医”として活動している。

(文:衣輪晋一)

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