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池松壮亮主演、映画『本心』で描かれる「リアル・アバター」「バーチャル・フィギュア」とは

ORICON NEWS / 2024年9月12日 12時21分

VFゴーグルを着けた朔也=映画『本心』(11月8日公開)(C)2024 映画『本心』製作委員会

 平野啓一郎(『ある男』)の長編小説を石井裕也監督(『月』、『舟を編む』)が池松壮亮主演で映画化した『本心』(11月8日公開)より、「リアル・アバター」や「バーチャル・フィギュア(VF)」が存在する“近い将来”をリアルに描いた物語の世界観を表した場面写真が解禁となった。

【画像】リアル・アバターとして仕事中の朔也の姿などそのほかの場面写真

 本作は、今からさらにデジタル化が進み、“リアル”と“バァーチャル”の境界が曖昧になった少し先の将来が舞台。急逝した母が実は“自由死”を望んでいたことを知り、その母の“本心”を知るためAIで彼女を蘇らせるという、未知の領域に足を踏み入れた青年・石川朔也(池松)と、彼を取り巻く人間の【心】と【本質】に迫る革新的なヒューマンミステリー。



 原作小説は、2019 年に新聞連載が開始され、21年に出版された。当時は2040年代を舞台にした“未来の物語”として描かれていた。しかし、現実では想像を超える速度でテクノロジーが発展。映画では、舞台設定を「今から地続きの少し先の将来(始まりは2025年)」へと前倒しされている。

 現に、“亡くなった人をAIで蘇らせる”サービスは、アジア各国で既にビジネス展開されており、すでに多くの論争を生んでいる。朔也の母親のように個人が自分の“死”の時期を選ぶことのできる<自由死>という制度が施行されているという設定も、人間の存在価値がなお一層問われ、個々人の欲望がさらにエスカレートしている未来を暗示している。

 解禁となった場面写真には、主人公の朔也が、依頼人に身体を貸し出す「リアル・アバター」として働く姿を切り取ったものがある。ある事故をきっかけに昏睡状態に陥り、目覚めたころには職場がロボット化され、失業に追い込まれた朔也。そんなとき、幼なじみの岸谷(水上恒司)の紹介で、渋々始めたのがリアル・アバターの仕事だった。

 自身のカメラ付きゴーグルと依頼者のヘッドセットをつなぎ、遠く離れた依頼者の“身体”となって、要望を叶える仕事。依頼人はアバターに指示を出すことで、疑似体験が可能となる。

 病室から動けず、最期の時間を思い出の地で過ごしたいと願う若松(田中泯)からの依頼をはじめ、さまざまな顧客による際限のない要求、時に悪意のある理不尽な命令が、次第に朔也の心を錯乱させていく。

 “VFゴーグル”の向こう側に映る「バーチャル・フィギュア」の母親などが写し出されたシーンの写真は、かつて想像していたようなSFの世界ではなく、“日常”に溶け込んだ、今の生活と地続きの設定である事に着目だ。

 「バーチャル・フィギュア」は、最先端のAI(人工知能)、AR(添加現実)の技術を組み合わせながら、仮想空間上に外見だけでなく会話もできるように再現された“人間”とその技術。これまでのライフログ、メールのやり取り、写真、動画、ネットの検索履歴などの情報をAIが集約することで生成され、日々学習を続ける。

 朔也は”自由死”を望んでいた母の本心を知るため、VF技術を開発した技術者・野崎将人(妻夫木聡)に依頼し、AIで母親を蘇らせる。最初こそ不安を抱いていたものの、まるで本当に生きているかのようなの母親、そしてひょんなことから同居することになった生前の母親の親友・三好彩花(三吉彩花)とともに、他愛もない日常を取り戻していく。しかし、VFは徐々に“息子の知らない母親の一面”をさらけ出していくことに…。

 AIは人間の“本心”までを再現できるのか?テクノロジーの進化に翻ろうされていく登場人物たちの行く末が案じられ、好奇心が駆り立てられる。

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