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車いすテニス・上地結衣選手のドキュメンタリー映画公開決定 ナレーションは花江夏樹

ORICON NEWS / 2024年9月13日 8時16分

映画『The Break 世界一、負けず嫌いのテニスプレイヤー、上地結衣。』(10月18日より全国順次公開)ナレーションを花江夏樹(右)が担当

 6年連続世界ランク2位のプロ車いすテニスプレイヤー・上地結衣。いつも同じ選手に負け、ずっと2位であった彼女が世界に挑戦する日々を追いかけたドキュメンタリー映画『The Break 世界一、負けず嫌いのテニスプレイヤー、上地結衣。』が、10月18日より全国で順次公開されることが決定した。ナレーションは、『鬼滅の刃』竈門炭治郎役で知られ、『新テニスの王子様 U-17 WORLD CUP』(2022年)などさまざまな作品で活躍中の声優・花江夏樹が担当する。ティザービジュアルと特報映像も解禁となった。

【動画】車いすテニス・上地結衣選手のドキュメンタリー映画特報

 先天性の病で、成長と共に歩行が困難になり車椅子生活となった上地。姉の影響により11歳でテニスを始め、テニスプレイヤーとしての才能を開花させていく。当時は競技用の車椅子が地元になかったため、両親がわざわざ遠方から毎回借りて来たという。周囲のサポートもあり、高校3年生でロンドン2012パラリンピック競技大会に出場。高校卒業後はプロに転向し、親元を離れて18歳から単身海外遠征へ、20歳で世界ランキング1位を獲得した。



 2017年には、全豪オープン、全仏オープン、全米オープンで優勝、年間王者に。リオ2016パラリンピック競技大会は銅メダル、東京2020パラリンピック競技大会は銀メダルを獲得した。

 しかし、彼女前には常にオランダのディーデ・デフロート選手が立ちはだかり、上地は世界ランキング2位に6年間甘んじることに。いつも2位。それでも負けたくない。上地は、金メダルに向けて、世界一に向けて、日々戦い続けた。

 制作チームは、3年間にわたって密着取材を敢行。一年のほぼ大半を海外遠征に費やし、世界中を飛び回っている上地。彼女は、可能性があればとことん追求し、どんなことにも貪欲に挑戦する。何より楽しむときはとことん楽しむ。それは小さな頃から好奇心旺盛でどんなことも自分でやってみなければ気がすまない彼女だからこそ、上地の周りにはいつだって笑いが絶えない。

 そんな上地を日本から明るく見守る母。彼女に寄り添い、最適解を一緒に導き出そうとするコーチや車椅子エンジニア。さらには車椅子テニス界のレジェンドで昨年引退した元プロ車いすテニスプレイヤーで男子世界歴代最多となる計50回優勝の記録保持者・国枝慎吾。それぞれの立場から彼女を支える姿も同時に描いていく。

■新山正彰(監督)のコメント

 この映画は、一人のアスリートが金メダルを目指してひたむきに努力する姿を描いています。上地結衣選手は、世界ランキング2位という輝かしい成績を誇りながらも、笑顔を絶やさず、常に周りへの感謝を忘れない温かな人柄を持っています。しかし、その裏には、決して己には妥協しない苛烈な一面がありました。上地選手の姿を通じて、車いすテニスというスポーツに少しでも興味を持ち、これからも応援し続けていただければ、これほどうれしいことはありません。

■小澤祐治(プロデューサー)のコメント

 ここ2年、上地結衣という人と接していく中で、彼女のたくさんの魅力に出会えました。そしてたくさんの勇気をもらいました。あきらめない!自分にもできる!やってやる!その人の背中を優しくそして強くおしてくれる、そんな存在である上地さんの魅力をできるだけたくさんの人に届けられたらうれしいです。

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