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八木勇征、単独初主演映画『矢野くんの普通の日々』で座長ぶり発揮 池端杏慈&中村海人との“優しい”撮影現場レポート到着

ORICON NEWS / 2024年9月13日 17時0分

映画『矢野くんの普通の日々』(C)2024 映画「矢野くんの普通の日々」製作委員会 (C)田村結衣/講談社

 ダンス&ボーカルグループ・FANTASTICSの八木勇征が映画単独初主演を務める『矢野くんの普通の日々』(11月15日公開)の場面写真とメイキングカットが13日、公開された。あわせて、八木、池端杏慈、中村海人(Travis Japan)の撮影の様子やコメントも到着した。

【メイキングカット】全力でずっこける矢野くん(八木勇征)

 田村結衣氏の人気ラブコメ漫画を実写化。超不運体質な男子高生・矢野剛(八木)と、心配性な女子高生・吉田清子(池端)をはじめとするクラスメイトたちの日常を描く。

 3月下旬、関東近郊の高校で矢野が吉田への気持ちを自覚し、授業中にふと告白するという序盤の大事な場面が撮影された。教科書を忘れてしまった矢野が隣の席の吉田と机をくっつけ、見せてもらうカットとなる。ノートを取ろうとした吉田の肘が矢野の肘に当たって「あっ…」となるなど、身もだえさせられる2人の時間を、八木と池端が丁寧に演じていく。



 普通の学園ドラマならこのまま一気に2人の胸が高鳴っていくが、超不運体質の矢野は、ドキドキする気持ちに動揺し、ノートで指を切るという不運さを発揮。その流れで吉田が矢野に絆創膏を貼ってあげるカットも生まれる。そんな矢野の視線が吉田の視線とふと絡み合い、「好きです」と思わず口にする矢野を、八木が絶妙な間で演じる。ピュアさゆえに、何を考えているのかわからなくなる矢野ならではの空気感も、八木は繊細に表現。突然の告白にたじろぐ吉田のキュートなリアクションも見どころとなる。

 八木は「矢野くんはとてもピュアですよね。安全欲求がとても強く、ケガやアクシデントから身を守りたい思いが強すぎて、ほかの欲求にまで気持ちが行かないんですよね。でも、吉田さんや大切な仲間と出会い、変わりたいと思うようになっていく。矢野くんが本当に実現したかった日々を、この撮影期間で経験することができたと思っています」と振り返った。

 池端は「撮影現場では、自分と清子ちゃんの関係を深めていきたいなと思っていました。清子ちゃんは何事にも全力でまじめで、一生懸命な子。特に、矢野くんに対しては常に全力です。そんな清子ちゃんが矢野くんに対して持ついろんな気持ちを理解しながら、役作りをしていきました。私と清子ちゃんが似ているのは、心配性な部分です。私もすぐ、家族などに対して『大丈夫?』と聞いてしまったりするので。そういった自分と、清子ちゃんを照らし合わせることはあったと思います」と明かした。

 そして、教室内の少し離れた位置には、挙動不審な2人を複雑そうに見つめる羽柴雄大(中村)の姿も。羽柴の存在も、矢野と吉田の淡い恋模様に絡む。通常、恋敵に邪魔されたり、いじわるされたりするストーリーが多いが、今作には悪い人やいじわるな人が一切登場しない。みんな他人思いでみんな優しい。そんなやさしすぎる登場人物たちを通して描かれる物語は優しくすてきな方向へ。それは撮影現場の空気ともリンクしていた。特に、同い年の八木と中村はクランクイン後すぐ意気投合したようで、現場のムードメーカーに。温かい空気の現場で楽しそうにするキャストたちが、この優しい物語の大事なピースになっている。

 中村は、羽柴を演じて感じることがあったという。「羽柴は勉強もスポーツも、なんでもできる人。正直、僕に似ていると言いたいところですけど(笑)、普段の僕とは違うキャラとして向き合っていきました。それに、羽柴はとことんいいヤツで、すごく優しいんです。自分の恋をどこかしら諦めきれない感じがありながらも、好きな子の恋を応援するような瞬間があったりします。『俺、何やってんだろう?』というせりふがあるんですけど、本当にちょっと思いましたもん。でも、矢野のことを知って、彼とも距離が近くなる。それも1つの青春なのかなと思いました。そういったことに対する戸惑いも含めて、すごくかわいいキャラクターです」とアピールした。

 共演者について、八木は「池端さんはとてもフレッシュでした。キラキラしていてまぶしくてすごくまじめな方です。撮影が始まって間もない頃、とある大事なシーンを撮ったんですが、そのときにあらためて『吉田さんを演じるのは池端さんしかいない!』と思いました。とても頼もしい存在です」と話す。また「羽柴役の(中村)海人くんとは同い年で、僕は親しみをこめて『うみちゃん』と呼んでいて、彼とは地元もほぼ同じで近しいものを感じています。ライバル役ではありますが、僕は羽柴くんと矢野の関係も好きです。矢野は羽柴くんのことが友だちとして好きだし、羽柴くんも矢野を気にかけている。そんな2人の関係も見どころだと思います」と話す。

 4月上旬、鎌倉市内は、矢野くんの超不運体質を物語るシーンが撮影された。下校していた矢野が平坦な道でコケる、道端の標識にぶつかる、自分の学生かばんにつまずく、道脇の用水路に落ちるなど、いつの間にかボロボロになってしまう矢野の日々が見られる冒頭間もないシーンとなる。「こういうのは大胆にやってなんぼですからね!」と笑顔を見せつつ、最後は水の冷たい用水路に見事ぽちゃり。不運男子ぶりを豪快に熱演した後、何事もなかったかのようにスタスタ歩く姿まで不運慣れした矢野らしさたっぷりだった。

 アクシデントに見舞われるシーンの大事なポイントについて、八木は「いかに自然に見せられるかだと思います。矢野くんにとっては初めて起こることじゃなく、日常の一部にあることだと意識して演じました。『あ、まただ…』みたいな。新城(毅彦)監督もおっしゃっていたんですが、『あ、またいつも通り起きちゃった』という感じが矢野くんらしさなんです」と思いを語った。

 撮影現場には、映画単独初主演の立場と真摯に向き合う八木のたたずまいもあった。「グループ活動をしている時はおっとりした印象もありますが、撮影現場ではリーダーシップを発揮し始めて。すごく頼もしかったですね」と小川プロデューサーは語る。池端ら10代のフレッシュなキャストが顔をそろえる現場のリーダーを率先して務め、キャスト同士をつなぐ役割も積極的に果たしていた。そんな八木からの提案で、撮影の中盤にはキャスト同士の交流を深める食事会もロケ先で開催。座長としてみるみる成長していく八木の頼もしさと優しさがキャストにもスタッフにも伝染し、物語の“優しい世界”ができあがっている。

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