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“国内唯一”元女性暴力団員、顔出しで息子2人へ「謝りたい」 壮絶半生&更生支援に励む姿ドキュメンタリー化

ORICON NEWS / 2024年9月14日 16時1分

22日放送『追跡スペシャル「女ヤクザ」母なる懺悔録』(C)ABCテレビ

 ABCテレビのドキュメンタリー「追跡スペシャル」新シリーズ『追跡スペシャル「女ヤクザ」母なる懺悔録』が、22日に放送される(後4:25~5:25 ※関西ローカル)。かつて「女ヤクザ」として指定暴力団に身を置き、その後、更生支援に携わる女性に密着。最愛の息子との再会しようとする姿に迫った。眞島秀和がナレーションを務める。

【写真多数】元女性暴力団組員、子育ての様子

 兵庫県姫路市に本拠を置くNPO団体「五仁會」は、犯罪者や元暴力団組員の更生支援の先駆けとして、20年近くにわたり再犯防止に取り組んできた。同団体の岐阜市局長に、地元出身の西村まこ氏が昨年任命された。

■更生支援団体の拠点は「爆発騒ぎ」が序の口 刀傷事件も



 拠点は、岐阜市内最大の歓楽街・柳ヶ瀬にある7階建てマンションで、強盗殺人犯の元組員をはじめ、元薬物中毒者、精神的な病を抱えた高齢者など“生き場”をなくした「ワケあり」たちが身を寄せる。いつしかここは「岐阜の西成」と呼ばれるようになった。

 爆発騒ぎなどで警察や救急隊が出動するのは序の口。住民が覚醒剤の売人の女を部屋に連れ込んだり、刀傷事件も起こる。そのたび、支局長の命を受けた西村氏が解決に立ち上がり、住民たちの心の入れ替えに力を尽くしている。最近は、元犯罪者に限らず、DVに悩む女性も、西村氏に相談に訪れるようになった。

 西村氏の半生は、まるで映画のよう。父親は愛知県庁の元幹部職員、親戚は東大出身の裁判官と、エリート家庭で育った。スパルタ教育に嫌気がさし、14歳で非行に走った。男相手のタイマン勝負で無敗を誇り、20歳で住吉会にスカウトされ、国内唯一の女性の指定暴力団組員となった。頭角を現し、薬物事件で服役。出所時には配下のヤクザが総立ちで出迎えた。

■ケンカ沙汰で瀕死のケガ 息子2人と絶縁状態

 一方、ある組長の男と恋に落ち、結婚・出産を経験。いったんは一般の仕事に就いたものの、ヤクザの過去や全身のイレズミが災いとなり、次々と仕事をクビになり、40歳でヤクザの世界へと戻った。しかし、そこは「詐欺集団」と化しており、ほどなく脱退届けを出した。

 そして、過去の反省から元受刑者らの世話をする更生支援に乗り出した。しかし、とんだ裏切りに遭う。元ボクサーの出所者を自宅で面倒を見ていたところ、ケンカ沙汰で瀕死のケガを負った。その後、重い後遺症にも悩まされ、時折激しい発作が襲う。全てを諦めて出家の道に進もうとしていた矢先、「五仁會」の竹垣悟会長と出会った。その考えに感銘を受け、満身創痍という爆弾を抱えながら、正式に更生支援の道に乗り出す決意をした。

 西村には、現在20代になる2人の息子がいる。「2人のためなら命を差し出しても構わない」と、精一杯の愛情を注いで育ててきた。しかし、毎日のように勃発する夫婦ゲンカ、そして離婚。生活のために、子どもが寝静まるのを見はからって自宅で薬物の売買の作業を続けたこともあった。そんな「ヤクザ稼業」の母親を見限って、いまは長らくの離縁状態。「会ってあの時のことを謝りたい、そして、再び仲良く暮らしたい…」。更生支援に命がけで挑む母親の誓いと決意は、最愛の息子たちに届くのか…。

 放送後、ABCテレビ公式YouTubeチャンネルで見逃し配信予定。

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