“世界最大の球体会場”「スフィア」で『UFC』初開催 メインは人気選手オマリーvs.強豪メラブ

『Noche UFC』で対戦するバンタム級王者のショーン・オマリー（左）と挑戦者のメラブ・ドバリシビリ（画像はUFC公式Xより）

　昨年10月にアメリカ・ラスベスガスに誕生した世界最大の球体型会場「スフィア／Sphere」で、現地時間14日に世界最大の格闘技団体『UFC』が大会を開催する。世界の注目を集めるスフィアで、史上初のスポーツイベントとなる。

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　「スフィア」は、外観のほぼすべてがLEDパネルで覆われた球体型のコンサート会場。高さ約112メートル、幅約157メートル、外側を約5万3884平方メートルのLEDが覆い、内部には16万個以上のスピーカーを設置。観客の頭上をも覆う120万個のLEDスクリーンの解像度は地上最大の解像度18Kで、総工費約3400億円という、規格外、画期的な会場として話題となっている。

　経験したことのない没入感を与える最先端の会場で行われるのは、メキシコの独立記念日（9月16日）にちなみメキシコ語で「夜」を意味するNoche（ノーチェ）を冠した『Noche UFC』。そのメインで、バンタム級タイトルマッチが行われる。

　29歳の王者のショーン・オマリーは、期待の若手として2017年にUFCデビュー。長いリーチを生かしたアグレッシブなファイトスタイルで勝ち星を重ね、ピンクやレインボーなど派手なカラーのヘア＆体中のタトゥーで、大きな注目を集めた。23年8月に前王者のアルジャメイン・スターリングにTKO勝利して、バンタム級ベルトを獲得。今年3月にマルロン・ヴェラに圧倒的な判定勝利で防衛に成功した。ニックネームは“シュガー”。

　対する33歳の挑戦者のメラブ・ドバリシビリは、母国ジョージアでレスリングやサンボを学び、徴兵期間を終えて渡米し17年にUFCデビュー。参戦直後は2連敗するも、強力なタックルとグラウンドコントロール、そして尽きることのないスタミナで一気に10連勝を飾り、ついにタイトルマッチにこぎつけた。オマリーからベルトを奪われたスターリングは同じジムで親友であるため、今回はベルト奪取に強い思いを持つ。

　世界中の格闘技ファンが熱い視線を注ぐ大一番、試合内容はもちろん「スフィア」という世界初の空間を存分に生かした演出面でも楽しませてくれることは、間違いないだろう。

　『Noche UFC』は日本時間15日午前8時半からU-NEXTで見放題ライブ配信される。