堂本剛、独立後初公の場 27年ぶり映画主演で周囲に感謝「大きな愛に包まれながら」

独立後初公の場に登場した堂本剛（C）ORICON NewS inc.

　KinKi Kidsの堂本剛が18日、都内で行われた映画『まる』（10月18日公開）完成報告会に登壇した。1月11日にももいろクローバーZの百田夏菜子と結婚し、3月31日に独立した堂本が以降、初めて報道陣の前に登場した。

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　今作は27年ぶりの映画主演となる堂本が演じるのは、美大卒だがアートで身を立てられず、人気現代美術家のアシスタントをしている男・沢田。

　堂本は「僕の役者人生、僕が数々演じさせていただいた人生の中でも受け身の役はあまり演じていなかったので、また一段階難しい受け身の役で非常に難しかった。なんですが共演者、スタッフのみなさんの大きな愛に包まれながらリラックスして難しい沢田を日に日に解決しながら演じることができた。自分ひとりでなく、たくさんの人に力を借りながら演じることができ感謝の思いでいっぱいです」と振り返った。

　荻上直子監督は「脚本の段階から打ち合わせを重ねて、実際に撮影現場で一緒にお仕事をするなかで想像以上に純粋な方だと毎日伝わって、その純粋さが映画の沢田を通して出ているのでは」と自信をみせた。

　撮影では監督とセッションを重ねながら「現場でこういった心情で、とか、こんなふうに思って現場に入ったのですが正しいでしょうかとか丁寧に答え合わせをしながら撮っていった。フィルムでの撮影の緊張感や間を大切に撮っていたので、かなりミーティングしてから撮ることを自然とやっていた。実は主演を楽しんでいる証でもありましたし、僕自身、役に没頭できた作品を書いていただけた」と達成感をみせていた。

　劇中では独立する気配もなければ、そんな気力さえも失って、言われたことを淡々とこなすことに慣れてしまっている。ある日、通勤途中に事故に遭い、腕のケガが原因で職を失う。部屋に帰ると床には蟻が1匹。その蟻に導かれるように描いた○（まる）を発端に、日常が○に浸食され始める奇想天外な物語を描く。

　このほか、綾野剛、小林聡美、吉岡里帆、森崎ウィン、萩上直子監督が参加した。