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エミー賞授賞式の視聴率も好転させた『SHOGUN 将軍』 ディズニーひとり勝ちの要因

ORICON NEWS / 2024年9月26日 16時12分

『SHOGUN 将軍』 (C)2024 Disney and its related entities

 俳優の真田広之が主演・プロデューサーを務めた『SHOGUN 将軍』が旋風を巻き起こした、米国のTV・配信業界の最高の権威である「第76回エミー賞」。現地時間15日に開催された今回の授賞式の視聴率は前年比54%増で、コロナ禍以前より苦戦が続いていた授賞式の視聴率を好転させたそうだ。

【画像】記事内で紹介している作品のキービジュアルや授賞式の写真

 ウォルト・ディズニー・カンパニーのニュースリリース「第76回エミー賞にみるトレンド:『SHOGUN 将軍』を作品賞に導いた映像業界の本物志向とは」によると、近年、各分野のこの手の授賞式は視聴率の低迷に悩まされており、前回の「第75回エミー賞」授賞式は過去最低を記録。それが今回、好転したのは、「候補作も受賞結果も、文字通り多様性に富み、世界各国のスターが集結した」ことが要因の一つと考えられている。



 そして、ドラマシリーズ部門の作品賞、主演男優賞(真田)、主演女優賞(アンナ・サワイ)など、エミー賞史上最多の18冠を達成するという歴史的快挙を成し遂げた『SHOGUN 将軍』を含め、今回の「エミー賞」で合計60の賞を受賞し、圧倒的な存在感を見せたのが、ウォルト・ディズニー・カンパニーであった。

 「エミー賞」は、音楽、映画、演劇の分野における優れた功績を讃える「グラミー賞」、「アカデミー賞」、「トニー賞」に並ぶ、エンターテインメントにおいて最高峰に位置づけられているアワードの一つ。世界のショービジネスの中心地である米国最大のアワードの受賞結果が、世界各国に与える影響には絶大なものがある。

 その栄えある賞の頂点を極め、歴史を塗り替えたのが、日本人俳優とスタッフが数多く参加し、台詞の約7割が日本語である本格的な日本の時代劇『SHOGUN 将軍』であったことは、「今後の世界のエンターテインメント業界のトレンドを左右する大きな意味を持つ」と同社は豪語する。

 真田は、主演男優賞と作品賞の受賞スピーチをそれぞれ英語で行ったが、作品賞のスピーチでは、あえて日本語で時代劇への強い思いと日本の先人たちへの感謝を述べ、日本の時代劇が国境を越えたことを高らかに伝えて拍手喝采を浴びた。

 サワイは日本人かつアジア系俳優として初めて主演女優賞を獲得。「西洋と東洋の文化が出会う『SHOGUN 将軍』の物語と同じく、その舞台裏である現場ではハリウッドと日本の才能が互いの異なる文化に敬意を払い、尊重しながら一つの傑作を作り上げる過程そのものでした。こうした姿勢もまたディズニーが長年取り組んできた、今の時代に必要な多様性と包括性を象徴するもの」だとアピールし、真田が度々語ってきた「オーセンティック(本物志向)へのこだわり」の追求が勝因と同社は分析している。

 『SHOGUN 将軍』の製作を手がけたのは、ディズニー傘下のFXプロダクション。2000年代以降、画期的な作品群で業界をリードしてきた。今回の「エミー賞」では、ネットワーク別の受賞数ではNetflix、HBO/Maxをしのぐ36を記録する大躍進をみせた。

 コメディシリーズ部門では『一流シェフのファミリーレストラン』シーズン2が11冠を達成し、自作が持っていたシーズン1の記録を更新する形で新記録を樹立。人生に行き詰まった人々が集まり、レストランを再建するというシンプルなストーリーラインでありながら、スタイリッシュな映像と見応えのある人間ドラマを描いて普遍的な感動を伝え、米国で絶大な人気を博している。また、キャストのライザ・コロン=ザヤスが、ラテン系俳優として初の助演女優賞を受賞した。

 ほかにも、今回の「エミー賞」ではディズニーが持つ制作スタジオの健闘が際立った。3部門の受賞を果たした、ハリウッドの重鎮たちが共演するミステリー・コメディ『マーダーズ・イン・ビルディング』シーズン3や、TV映画部門の作品賞を受賞したオークワフィナとサンドラ・オーのアジア系女性が主演を務めた『クイズ・レディー』は、ディズニー傘下のHulu/20世紀テレビジョンの作品。エミー賞常連の公立小学校を描いた秀作コメディ『アボット・エレメンタリー』シーズン3は、ディズニー傘下のABCネットワークの大ヒットシリーズだ。

 20thテレビジョンや20世紀スタジオ、そしてFXプロダクションといった多彩なスタジオの存在はもちろん、各スタジオから生み出される多種多様な作品の数々を、世界同時配信で手軽に観ることができる動画配信サービス「Disney+(ディズニープラス)」の存在も不可欠だったとしている。

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