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綾野剛、“赤髪”にチェンジで“いけ好かない”人物を好演 堂本剛主演『まる』新たな場面写真が公開

ORICON NEWS / 2024年9月30日 18時0分

映画『まる』に出演する綾野剛(C)2024 Asmik Ace, Inc.

 KinKi Kidsの堂本剛が主演し、荻上直子が監督を務める映画『まる』(10月18日公開)の新たな場面写真が公開された。俳優・綾野剛演じる沢田(堂本)のアパートの隣人で売れない漫画家・横山をフィーチャーするカットが到着した。

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 27年ぶりの映画主演となる堂本が演じるのは、美大卒だがアートで身を立てられず、人気現代美術家のアシスタントをしている男・沢田。独立する気配もなければ、そんな気力さえも失って、言われたことを淡々とこなすことに慣れてしまっている。ある日、通勤途中に事故に遭い、腕のケガが原因で職を失う。部屋に帰ると床には蟻が1匹。その蟻に導かれるように描いた○(まる)を発端に、日常が○に浸食され始める奇想天外な物語。



 公開された写真は、道端に座り込み、途方に暮れた様子でどこかを見つめる姿、“○”を手に沢田と見つめ合う姿、さらには赤い傘を持ち不適な笑みを浮かべる姿が明らかになり、さまざまな表情を見せる横山の魅力が垣間見える写真となっている。

 ○によって人生が思いもよらない方向に転がり始めた沢田を一番近くで見ている横山。実は荻上監督が自身の“闇”を投影してもいるという横山を具現するにあたって、荻上監督の青い髪からインスピレーションを得て、綾野は髪を赤くカラーリングした。

 主演映画『カラオケ行こ!』、Netflixシリーズ「地面師たち」の大ヒットが記憶に新しく、出演のたびにその役づくりが話題となる綾野だが、今作でも細やかなディテールの部分においてもキャラクター性を生かすべく、思考をめぐらせている。

 台本上の横山は“いけ好かなさ”が漂っている、できれば関わりたくないタイプの人物像として描かれていたが、綾野が演じたことによって、その攻撃的な言動の裏側には実に人間くさく、どこか愛おしさすら感じるぐらいチャーミングなキャラクターへと昇華した。

 堂本も「綾野くんの横山が現場に来てくれて関わっていく中で、僕も沢田がどういう人物なのかをつかむことができた」と、最大級の賛辞をおくっている。先日行われた完成報告イベントでも、初共演ながら共演を通して「剛さん」、「綾ちゃん」と呼び合い、親交を深めた2人の姿が話題になり、綾野も、堂本との共演を「ご褒美(ほうび)のような時間」と表していた。

 まるでセッションをするかのように芝居の精度を高めていった2人が創り上げた沢田と横山、それぞれのキャラクターをどのように表現したのかも見どころとなっている。

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