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松重豊『劇映画 孤独のグルメ』世界初上映 “ムルトック”などグルメも堪能した韓国・釜山滞在記

ORICON NEWS / 2024年10月4日 11時0分

「第29回釜山国際映画祭」参加にあわせて観光地めぐりを行った松重豊(海雲台ビーチの近くにある市場「海雲台(ヘウンデ)伝統市場」にて)

 松重豊が監督・脚本・主演する『劇映画 孤独のグルメ』(2025年1月10日公開)が、韓国・釜山で開催されているアジア最大規模の映画祭「第29回釜山国際映画祭」オープンシネマ部門に出品され、松重が渡韓。ワールドプレミアとなった上映を含む公式行事に参加した模様と、その合間に市内の観光名所を訪れ、グルメも満喫した2日間を紹介する。

【動画】キャスト総出演『劇映画 孤独のグルメ』最新予告映像

■10月2日 午後6時~「第29回釜山国際映画祭」レッドカーペットイベント

 「第29回釜山国際映画祭」の開幕を祝うオープニングセレモニーの会場は、映画祭のメイン会場である「釜山シネマセンター」(通称:映画の殿堂)。釜山入りした松重は「海を越え、アジア最大と言われている釜山国際映画祭で、自分が撮って出演した作品が出品されたことは非常に名誉なことだと思っています。そして、(自身の出身が福岡のため)身近に感じていた釜山でこの作品のお披露目をできるのは、ある意味“運命の巡り合わせ”だとも感じます。映画祭を楽しみたいです!」と会場に向かった。



 オープニングセレモニー前のレッドカーペットイベントには、世界中から集まった監督・俳優などの映画人らが、次々と登場。熱気に包まれる会場に、『劇映画 孤独のグルメ』監督・脚本・主演を務めた松重は、『孤独のグルメ』らしく“もぐもぐ”しながら姿を現した。登場するや否や、その“もぐもぐ”姿に黄色い悲鳴が上がり、「ゴロウサーン!」「マツシゲサーン!」など現地のファンから熱い歓声が上がった。

 さらに、ほかの登壇者が作品名と名前のみで紹介される中、松重については「監督兼俳優である“五郎さん”松重豊の入場です!」と役名も含めて紹介され、韓国で『孤独のグルメ』、そして“井之頭五郎”というキャラクターの浸透ぶりが明らかに。松重はレッドカーペットを堂々と歩き、多くのメディアが集まったフォトコール、現地ファンの歓声に手を挙げて応えた。

 松重も自身のカメラで会場の様子を写真に収め、監督として初めて参加した映画祭のオープニングセレモニーを楽しんだ様子。レッドカーペットを歩いた感想を聞くと「こんなお祭りに参加できてうれしい!」と大興奮だった。

■10月3日 午後4時~映画祭公式イベント「オープントーク」

 映画祭名物の野外ステージに監督や俳優が登壇し、現地で有名なコメンテーター(MC)とトークショーを行う人気イベントの「オープントーク」。「アニョンハセヨ!松重豊イムニダ!」と韓国語であいさつすると、会場に集まった観客から温かい拍手と、“五郎さん”(松重)への熱い声援が送られた。松重は約50分間にわたり作品について、監督・主演という2つの目線でトークを繰り広げました。

 MCから『劇映画 孤独のグルメ』を作るにあたっての想いを問われると、松重は「料理をおいしく食べることだけで、アジアからこんなにも愛されるドラマになったことは奇跡だと思います。だから、アジアの懸け橋になるようなストーリーにしたいと思い、作りました。そして何より、これだけ長くやってこれたのはファンの皆さんのおかげなので、ファンに納得してもらう作品を届けないといけないと思っていました」と本作に込めた思いを真剣に語った。

 さらにMCから「レッドカーペットを歩いている時に、何かを食べていたと思いますが…?」と、前日に実施されたオープニングセレモニーのレッドカーペットイベントについて聞かれると、松重は「ネタバレになってしまうから言えないけれど、実は、映画の中で重要なモチーフになっている物を食べていました。本編を観て、これを食べてたのか!と思ってもらえたらうれしいです」と少しストーリーのヒントを交えながら回答。

 また、「レッドカーペットに降り立ったとき、作品ならではの“孤独カット”を演出してみました。お気づきいただけましたか?」と監督・松重が演出の種明かしをすると、会場は笑いに包まれた。作品に懸けた想いと、ユーモアを交えながら緩急をつけた、松重らしいさまざまなエピソードが披露され、会場は大いに盛り上がった。

■10月3日 午後8時~『劇映画 孤独のグルメ』ワールドプレミア上映

 監督・脚本・主演を務めた松重は、上映前の舞台あいさつに登壇。世界で最初に本作を鑑賞する観客を前に、「こうして皆さんの前でお披露目することができるのが本当にうれしいです!皆さんの反応をこれからの励みにしたいと思います!」と喜びの気持ちを語った。

 そして、MCの呼び込みによって登壇したのは、日本でも話題となったドラマ『梨泰院クラス』(20年)で、主人公の因縁の相手であり、飲食業界のトップに君臨する大企業「長家(チャンガ)」の会長・チャン・デヒを熱演したユ・ジェミョン。なんと、本作に特別出演していることが登壇をもって解禁となった。釜山を訪れた松重を激励すべくこの舞台あいさつに駆け付けたユ・ジェミョンは、本作の撮影から約1年ぶりの再会を喜び、がっちりと握手。会場は驚きと共に大きな歓声に包まれた。

 松重も観客と一緒にワールドプレミア上映を鑑賞。上映が終了すると、松重に向けて観客から大きな拍手と歓声が巻き起こり、それに対し松重も大きな声で「カムサハムニダ!」と感謝の言葉を叫び、笑顔で会場を後にした。監督として初めて映画祭に参加し、観客の反応を肌で感じた松重は「韓国の皆さんに見てもらえてよかった!カムサハムニダ!」と忘れられないワールドプレミアになったようだ。

■映画祭公式行事の合間に釜山を観光

 映画祭公式行事の合間、釜山の観光名所をめぐり、映画の宣伝にも精力的に協力した松重。2020年にオープンした韓国南部・海雲台(ヘウンデ)のLCTランドマークタワー内にある人気展望台「釜山 X the sky(プサン・エックス・ザ・スカイ)」では、映画のロゴ看板を持って記念撮影を敢行した。

 釜山で1番高いこの展望台は、標高441.6メートル、100階建てのフロアから釜山の海や山、市街地を一望できる人気スポット。展望台から望む絶景を眺めたり、床が強度ガラスで作られた「ショッキング・ブリッジ」の上から、地上を見下ろしたりと、松重は釜山の新名所を楽しんだ。

 韓国を代表するビーチ「海雲台(ヘウンデ)ビーチ」を訪れ、つかの間のリラックスタイム。そして、海雲台ビーチの近くにある市場「海雲台(ヘウンデ)伝統市場」にも足を運んだ。

 この市場は、1910年代に発祥したとされる歴史の古い市場。「まずは胃袋の意見を尊重したい」という井之頭五郎のように、食べてみたい料理を探し求め、新鮮な食材や出来立ての惣菜の並ぶ屋台、韓国伝統料理を味わえる店が立ち並ぶ市場内を散策。最終的には“ムルトック”(餅をおでんの出汁で煮た釜山名物料理)や、市場でも人気のハチミツをかけたアイスなど、釜山グルメを満喫した。

■釜山国際映画祭とは

 1996年に創設され、世界中の映画人から愛されるアジア最大規模の由緒ある映画祭。『劇映画 孤独のグルメ』は、同映画祭を代表する部門の1つで、人気、芸術性に富んだ新作や国際的に評価された作品が選出されるオープンシネマ部門への出品となり、収容人数約5000人の「釜山シネマセンター」野外スクリーンにて上映された。過去上映作品としては、「第95回アカデミー賞」作品賞など7部門で受賞した『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』(2022年)、邦画では『キングダム2 遥かなる大地へ』(22年)や『シン・ゴジラ』(16年)など、数々の話題作が上映されきた。

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