SUPER EIGHT、20周年の横アリ公演 変わらぬ絆のeighterへ愛届ける【ライブレポート】
ORICON NEWS / 2024年10月11日 4時0分
5人組グループ・SUPER EIGHT(横山裕、村上信五、丸山隆平、安田章大、大倉忠義)が10日、横浜アリーナで『超アリーナツアー2024 SUPER EIGHT』神奈川公演を開催した。今年2月にSUPER EIGHTに改名して以降初の全国アリーナツアーとなる今回、全25曲(アンコール3曲)を約2時間でパフォーマンス。CDデビュー20周年を迎え、ますますパワーみなぎるライブを繰り広げた。(※以下、本編のネタバレを含みます)
【写真】魂ゆさぶる!SUPER EIGHTのバンド演奏
近未来を思わせるオープニングムービーに始まり、「カカッテコーゼ」でパワフルな歌声とともに5人がお目見えすると約1万5000人は大熱狂。すきあらばファンサービスを連発する丸山は「ヘイ、横浜!みんなで会場を爆発させようぜ!」とあおり、安田は「SUPER EIGHTの20周年このあともまだまだ続いていくぞ!ついてこい!」と力強く投げかけた。メインステージに戻った「アンスロポス」では、バンドスタイルにチェンジ。冒頭から歌とバンドでエネルギーに満ちた空間に包まれた。
「20周年を祝ってくれてマジでありがとう。ここまでこれたのは応援し続けてくれたみんなのおかげやぞ」と感謝をこめる安田が、会場のeighter(ファンの愛称)に声を求めれば「イエ―!」の大きな歓声が。これに応じて5人も拍手すると、その歓声が「フーッ」に変わる。そんな息のあったやりとりを受け、安田は「これがSUPER EIGHTとSUPER eighterとの確かな絆だ!」と満足そうな笑みを浮かべた。
中盤には横山が、同公演に映像収録用のカメラが用意されていることに触れ「映像入ってるときのほうがええぞ~(映像)って…」とギャグをかましながら「私が“なにか”を言いますから。“なにか”をください」とお決まりのコール&レスポンスをリクエストすると“いつもの”ポジションにセット。「エイト!イッパ~ツ!」の掛け声で気合いを入れ定番曲「モンじゃい・ビート」で、eighterと一体となってぶち上がった。
続けて、駒澤大学高校吹奏楽部37人を迎え入れ、10年前の夏にリリースされた「オモイダマ」をブラスバンドバージョンで披露。丸山がギャグを連発して生徒の緊張をほぐしながら彼ららしいアツさ、現役高校生のフレッシュなきらめきが化学反応を起こし、ステージを彩った。退場する際もメンバーが「またどこかで会おうね」「おつかれさまでした」「気を付けてね」「またのご搭乗お待ちしております(?)」と声をかけ、観客の拍手とともにあたたかな空気感で包まれた。
MCではテイチクレコード所属時代の思い出を回想。関西限定のCDデビューだった彼らだが、会場のファンに尋ねるとそのCDを持っているという人もちらほら。村上は「いや、あきらめず…。国が許すならお小遣いをあげたい。よくぞ耐え忍んでこの日を迎えてくれてありがとうございます」と感謝しきり。大倉は「あの頃は(メンバーの数が)半分になると思わなかったよね…」とポツリとつぶやいて、笑いを誘った。
その流れから、かつて安田と丸山が披露していた伝説の漫才ユニット“山田”の話題になり、オリジナルネタ「扇風機」を再現。「やることは覚えている」という丸山は安田のフリに完璧に応えていき、会場に爆笑の渦を巻き起こした。長い歴史を積み上げてきたからこそのトークも展開した。
後半はクールなダンスと大人の魅力あふれる「ハリケーンベイベ」からスタート。いくつもの扉から輝く未来を選び取る5人を思わせる映像から、安田が「さぁもうひと暴れしようか!」と声をあげれば「ブリュレ」「ゴリゴリ」は再びバンドスタイルで。過去に発表した楽曲ながら熱量は変わることなく、安田の「任せろ!未来!」の言葉は頼もしいものだった。
思わずお腹の音が鳴るような「ハライッパイ」と、思い切りグループ名を叫ぶ「“超”勝手に仕上がれ」で終盤を駆け抜ければ熱量は高まるばかり。曲終わりには安田から「マルちゃんのソロからもう1回やってよろしいですか?」と振られた丸山のベース音ともに、“おかわり”タイムもサプライズでプラス。安定と想定外の繰り返しで客席の名残惜しい想いに応えていった。
一度ペンライトを置き、クラップから始まる「音楽が聴こえる」は悲しいときもうれしいときも全部に寄り添う5人によるメッセージソング。「未来はeighterとEIGHTのものだ」と替えた歌詞。これからも続く道への決意と、そして支えてきたeighterへの愛があふれる想いをあいさつで語った安田のフリから始まった本編ラスト「Eightdays」は、5人のまっすぐな想いが胸を打つ。
アンコールではスタンドにトロッコで登場すれば「乾杯!!節」「∞SAKAおばちゃんROCK」「無責任ヒーロー」と、一体感とキャッチー振り付けで楽しめる楽曲たちでにぎやかにしめくくる。最後は横山による「俺たちが“最高”で“最強”の」の問いかけとともに「SUPER EIGHT!」と両隣のファンと手をつないで終了。安田は「みんなのこと無責任に愛してまっせ!」と声をかけ大倉は「また会いましょう!」としっかりと約束。約2時間のステージは幕をおろした。
年齢を重ねて深みを増した楽曲、変わらずにノリと勢いでひたすら“バカになって”盛り上がれる楽曲、20年経ってもまだまだ彼らの新しい一面を引き出すような楽曲…SUPER EIGHTが歩んだ過去・現在・未来を感じさせ、eighterとの変わらぬ絆、そして愛があふれたコンサートとなっていた。
■安田章大あいさつ全文
ヘイ、eighter!うれしいか?ドキドキするか?ゾクゾクもするんか?一つひとつの感情を、瞬間瞬間に爆発させる。それがSUPER EIGHTのライブ。コンサートです。届いてますか。これまで作ってきたものがたった今、こういう形となって、みんなに届けられる。これがいいよねぇ…。幸せをくれて本当にありがとう。感謝しています。
『感謝している』や『ありがとう』を上回る言葉なんてないんちゃうかなって日々考えているんですけど一個見つけたんです。『ありがとう』『感謝してる』。それを上回る感謝の気持ちはたった五文字「あいしてる」ってことです。何回も言えば言うほど陳腐な言葉になってしまう「ありがとう」や「感謝」という言葉を「あいしてる」という思いを込めていうなり、「あいしてる」で返すなり、僕らはそれを体現してきました。これからも「ありがとう」と感謝を「あいしてる」という言葉で返し続けたいと思います。受け取ってください。
育ててくれてありがとう!僕以外の4人も思っていると思います。この人たち(とステージの上のメンバーを指す)。これからも音楽を一緒に奏でている上で、ここに来てくれているあなたたち、そしてきょう入れなかったあなたたち。一人ひとり“あなた”は、まぎれもなくSUPER EIGHTの一員、メンバーのひとりです。だから一員である証をしっかりと持って、一緒にこの先も旅したい。ええかな?よっしゃ。この先、もっともっとワクワクすることがあると理解してこの曲を聞いてくれ。(「Eightdays」を歌唱)
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