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“いい人”草なぎ剛、“悪役”への思い「日常とかけ離れていることをできるのが一番の楽しみ」

ORICON NEWS / 2024年10月15日 7時0分

舞台『ヴェニスの商人』で主演を務める草なぎ剛 (C)ORICON NewS inc.

 俳優・歌手の草なぎ剛が、12月6日から来年1月10日まで東京、京都、愛知で上演される舞台『ヴェニスの商人』に主演する。さまざまな舞台に出演してきた草なぎが、稀代の戯曲家であるウィリアム・シェイクスピアの作品に挑むのは初めて。温厚で穏やかな“いい人”のイメージがある草なぎだが、本作の高利貸しの悪役・シャイロックのように“悪い役”での好演も多い。周囲が“悪役”を求めること、役への臨み方について聞いた。

【写真】憂いた表情にドキドキ…シャイロックを演じる草なぎ剛

■悪い役でもいい役でも「僕と仕事をしたいな」と思ってくれることがめちゃめちゃうれしい

――シェイクスピア作品初挑戦ということですが、『ヴェニスの商人』の印象を教えてください。



【草なぎ】初めてのことは、いつも楽しい要素をたくさん感じられるので、またこうやって新作に挑めるなと思っています。脚本を読んだり、YouTubeで調べたり、ググったりしているのですが、シェイクスピアさんの400年くらい前の脚本が、こうやって現在にも語り継がれている魅力みたいなものを、僕自身も感じています。
 それを今、このタイミングでやるっていうのは、僕にとっても、皆さんにとっても意味深いものになればなと思って。今いろいろと自分の中で考えて、楽しんで何かを構築しているというか、そんな段階ですかね。

――今回、悪役・シャイロックを演じられるわけですが、なぜご自身にオファーが届いたと考えられますか?

【草なぎ】たぶん、スケジュールが空いてたからじゃないですか(笑)。

――そんな理由ではないと思います(笑)。

【草なぎ】分からないなぁ。なんかこれまでも悪い役というか、ちょっとエッジの効いた役…白井(晃)さん(演出)の舞台『アルトゥロ・ウイの興隆』(20、21~22年/独裁者役)とか、ああいう役も僕にハマって。そういうのを、偉い方が見に来てくれて、重なったんじゃないでしょうか(笑)。

――草なぎさんは、普段から温厚で穏やかな印象がありますし、ドラマや映画、舞台などでもそういった役を数多く演じられてきました。一方でお話にもあった、舞台『アルトゥロ・ウイの興隆』などで悪役も演じていらっしゃいます。求められるものが幅広くなっていくことについては、どのようにお考えですか?

【草なぎ】何にも考えないですね。どう思っていただいても、なんかうれしいというか…。人の気持ちって、自分からはコントロールできないものなので、悪い役でもいい役でも「僕と仕事をしたいな」とか「こういう役いいんじゃないかな」と思ってくれた気持ちがめちゃめちゃうれしくて。だから別に(演じる役は)何でもいいですよ。

■大切なのは劇場に来た瞬間に違う空気感に誘うこと「この世界観にお客さんを引きずり込む」

――ご自身は、悪役を演じる“やりがい”についてはどのように感じていますか?

【草なぎ】楽しいですね。普段使わない言葉をせりふとして言ってみたり。そういう楽しみがあるのも役の醍醐味でもありますよね。日常とかけ離れていることをできるっていう。それが一番の楽しみですね。(今回は)どこまで自分は悪くなれるのかなって。挑戦ですね。

――今回のシャイロック役について、「ちょっとでも共感できる」「ご自身と似てる」と感じてる部分はありますか?

【草なぎ】まだしっかりと台本を読み込めてなくて、実はよくわかってなくて(笑)。役作りってよくおっしゃるけど、それより大事なのは、いかにお客さんに楽しんでもらうかということ。別に(役と)僕の共通点とかそんなのどうでもいいんですよ。劇場に来た瞬間に、違う空気感に誘うことが大事であって、共通点とか探そうと思わないし、別に演出家さんがそういう感じだったら演技して役作り的なこと話すけど(笑)、別にないですよ。

――作品の世界観に観客を没頭させる。

【草なぎ】そうですね。この世界観にお客さんを引きずり込むというか、そこが大事だなと思っています。監督さんが「共通点を探してくれ」って言えば探すけど、分からないですよね。厳密にいうと、ユダヤ人の苦しさだとか、400年前に書かれたこの脚本の冥利だとか、難しいじゃないですか、考えると。なので僕はあんまり難しく考えず、何もない私ですけど、何かあるようにするのが演技で。セットや衣装もプロがやってくれるので、そこで自分がいかに楽しむか。いかになりきるかというか、そういうところを楽しめればなって思ってます。

■『ヴェニスの商人』公演日程
【東京公演】日本青年館ホール(東京都新宿区):2024年12月6日(金)~22日(日)
【京都公演】京都劇場(京都市下京区):2024年12月26日(木)~29日(日)
【愛知公演】御園座(名古屋市中区):2025年1月6日(月)~10日(金)

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