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絵本作家・中川李枝子さんが死去 89歳 『ぐりとぐら』など保育園勤務中に創作活動

ORICON NEWS / 2024年10月17日 14時36分

絵本作家の中川李枝子(なかがわ・りえこ)さん(C)浅田政志

 絵本「ぐりとぐら」シリーズで知られる作家の中川李枝子(なかがわ・りえこ)さんが14日、老衰で亡くなった。89歳。葬儀は家族葬として執り行い、お別れの会は未定。同書を発行する福音館書店が発表した。

【画像】『ぐりとぐら』ほか中川李枝子さんの代表作

 同社はインスタグラムで、中川さんの顔写真と代表作『いやいやえん』『そらいろのたね』『ぐりとぐら』書影を添えて報告。「保育園に勤務しながら、子どもの本の創作をはじめられ、1962年に『いやいやえん』でデビューされた後は、「ぐりとぐら」シリーズをはじめ、『そらいろのたね』『ももいろのきりん』など数多くの楽しい作品を子どもたちに届けてくださいました」とつづり、「『ぐりとぐら』は、中川さんが文章を書かれ、妹の山脇百合子さん(2022年逝去)が絵を描かれた人気シリーズの第1作で、昨年、刊行60周年を迎えました」と紹介。「謹んでお悔やみ申し上げます」と締めくくった。



 中川さんは1935年9月29日、北海道札幌市出身。保育園に勤務しながら創作をはじめ、62年に出版された童話『いやいやえん』(福音館書店)は、厚生大臣賞、サンケイ児童出版文化賞などを受賞。80年『子犬のロクがやってきた』(岩波書店)で毎日出版文化賞受賞。童話『かえるのエルタ』『ももいろのきりん』、絵本「ぐりとぐら」シリーズ、『そらいろのたね』『はじめてのゆき』『とらたとおおゆき』、エッセイ『絵本と私』(以上福音館書店)など多数を手がけた。

 同社によると、『ぐりとぐら』は最新刷が第250刷、累計部数は571万2000部。シリーズ全体(全22作)の累計部数は2232万9430部。このほか、『いやいやえん』は最新刷第151刷、累計部数208万2300部、『そらいろのたね』最新刷第131刷、累計部数139万9000部となる。

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