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朝倉海「UFC王者になるのはまだ第1歩」兄・朝倉未来の復帰、そして日本格闘技界のためベルト奪取へ!【インタビュー】

ORICON NEWS / 2024年10月18日 12時0分

12月8日開催の『UFC310』で王者パントージャと対戦する朝倉海 (C)ORICON NewS inc.

 ついにUFCへの参戦、しかもいきなりフライ級タイトルマッチの挑戦者となることが発表された、朝倉海。RIZINの誇りと日本格闘技界の期待を背負い、ラスベガスのケージに足を踏み入れる海が、ORICON NEWSのインタビューで試合への意気込み、そしてともに格闘技の道を歩んできた兄・朝倉未来への思いを語った。

【撮り下ろしカット】朝倉海にインタビュー&会見の模様

■格闘技を始めたときから目標は“世界最強の男=UFCチャンピオン”

 インタビューの冒頭で、海はUFCを初めて知った時のことを振り返った。「格闘技を始めた頃、19歳くらいの時にUFCのことを知りました。“世界最強の男=UFCチャンピオン”だって教えてもらって、その頃から自然と目標にするようになりました」。



 格闘技を始めると決意した瞬間から、彼の中には「どうせやるなら世界1位を目指す」という強い信念があった。アウトサイダーでチャンピオンになった頃には、すでに「俺は世界トップになるんだ」とUFCを意識し始めていた。

「当時は夢のようなものだったかもしれませんが、常に小さな目標を設定して、それをクリアしていくことで、最終的にはUFCに行きたいという気持ちを持っていました。RIZINに参戦してからもUFC出身の選手を何人か倒したので『自分も通用するかも』って思い始めて、(2020年8月にバンタム級ベルトを獲得して)チャンピオンになった次の目標は『UFC王者だ』って思っていました」

 所属ジムのJAPAN TOP TEAM(JTT)はフルサイズのケージを導入しているが、これも海がUFCで戦うことを想定して作られた設備で、オーナーの堀鉄平氏のサポートのもと、最高の練習環境が整えられている。

「堀さんには『UFCでチャンピオンになる』とずっと言っていたので、そのためにケージを作ってくれました。自分がUFCチャンピオンになったらジムをプレゼントすると言われていますが、今はまだ選手に専念したいのでプレゼントされても困るかな(笑)。選手をしながらジム経営って大変なので、引退したらやりたいですけど、今はジムにもっと良い練習環境を整えてもらえるとありがたいです」

■正式発表できずアンチからDMも…「UFCは一番盛り上がるように大事に考えてくれた」

 昨年大みそかの『RIZIN.45』でフアン・アーチュレッタにKO勝利してRIZINバンタム級のベルトを獲得した直後から、海はUFCへの希望を公言し、RIZIN榊原信行CEOの尽力もあり、6月の『RIZIN.47』の休憩時間にリングに上がるとファンにUFC参戦を正式に表明した。そこから今回の試合発表まで約4ヶ月、ファンは「今か今か」と待ちわびていたが、海本人が発表できないもどかしさを誰よりも感じていた。

「毎日アンチから『いつ試合するんだよ』『本当に契約したのか』ってDMが来てましたよ(笑)。うるさいなと思ってましたけど、それだけ期待してくれているのも分かるし、僕自身も早く発表したい気持ちはありました。ただ、UFC側もいつ誰との試合でデビューさせたら一番盛り上がるのか、僕のことを大事に考えてくれて。すごく良い条件で僕を迎え入れてくれたので、そこはひたすら待っていました」

 一度はフライ級1位のブランドン・ロイバルと8月に対戦するプランが浮上したが、条件が合わなかったため実現せず。改めてフライ級王者のアレッシャンドレ・パントージャとの王座戦が決定した、という経緯があった。「ロイバル戦に向けて追い込んで、次にパントージャ戦が決まってまた追い込んで。去年の大みそかが終わってからずっと追い込んできた感じなので、今はめちゃくちゃ仕上がっていて、いつでも準備バッチリですよ」。

 今回は、RIZINで戦っていたバンタム級(61キロ)よりも一つ軽いフライ級(57キロ)での試合となる。「フライ級では背が高いほうだし、今までほとんど減量をしてこなかったので、不安は多少ある」というものの、「UFCの選手をサポートしている栄養士の方にもついてもらっているので、その点は安心感があります。それにアマチュア時代から含めて計量失敗は一度もないので、何が何でも落とす。以前にフライ級でやっていたときよりサポート体制もしっかりしているので、リカバリーも大丈夫だと思います」。

■朝倉未来のセコンドは「BreakingDownとかぶってしまって…」CEOをラスベガスに連れ出せるか!?

 ともに日本格闘技界を盛り上げてきた兄の朝倉未来は、7月の『超RIZIN.3』で平本蓮にKO負けし、格闘技から一旦の引退を宣言した。依然として人気は高く、海がUFCで結果を残すことで兄の復帰を期待する声も多い。

「僕も同じ気持ちですね。僕がUFCでチャンピオンになったら、兄貴も何か感じるものがあると思うし、やる気になるんじゃないかと思っています。それが今回の試合の僕のモチベーションにもなっていますね。僕がいきなり王者になったら、UFCが兄貴も欲しがって復帰戦はUFCになるかも(笑)」

 未来が復帰戦でコナー・マクレガーと対戦する、もしくは海と同様に階級を下げてショーン・オマリーとケージで向かい合う。ファンは思わずそんなことを妄想したくなるほど、海のUFC参戦は夢を広げてくれる。これまで海の試合は未来がセコンドについてきたため、今回もケージに向かって一緒に入場することが期待されるが、まさかの事態が起きていた。

「僕の試合の日が『BreakingDown14』の開催日とかぶってしまったんですよ(笑)。12月に大きいイベントとしてやる予定で、会場のさいたまスーパーアリーナのコミュニティアリーナを既に抑えていて。日程変更も考えたのですが、年末なのでほかの会場が空いてないから難しいんです。だから予定通りにやるしかないので、CEOをラスベガスに連れ出すミッションはかなり難易度が高いです(笑)」

 海はUFC王者になってもBreakingDownには引き続き携わっていく予定で「今後はUFCの現役の選手とかを呼べるようになったら、面白いですよね。僕がチャンピオンになればUFCの社と湯とも交渉できるかもしれないし、BreakingDownだけじゃなく日本格闘技界にとってもプラスになればいいと思っています」と夢は広がっていく。

 今回の試合に向けて、兄への思いと同じくらいの大きさで“RIZINを背負う”という覚悟も持っている。「6年間も戦わせてもらって、自分の格闘技キャリアの中で一番長い期間お世話になりました。そのRIZINの代表としてUFCのチャンピオンに挑戦するので、僕が勝てばRIZINの選手の評価も上がるだろうし、世界からもっと注目されて、今後はもっと好条件でUFCに行けるきっかけにもなると思う。それが僕の結果にかかっているので、ここは絶対に勝ちます」。

 大きなものを背負ってUFCに挑む。その思いを語ってくれた海だが、本人はいたって落ち着いた口調で気負いは感じられなかった。最後にそう伝えると「僕はUFCチャンピオンになるとずっと心に決めていたし、いきなりタイトルマッチになったこともそこまで驚かなかった。すべて予定通りに来ている感じだから、ここで勝ってチャンピオンになるし、もっと上に目標を掲げているので、まだ第1歩だからこんなところで負けてられないですよ」といつものように爽やかな笑顔を見せてくれた。

●朝倉海が参戦!『UFC310』はU-NEXTで見放題完全生配信
放送日時:日本時間12月8日
【対戦カード】
・ウェルター級タイトルマッチ
(王者)ベラル・ムハマッド vs.(挑戦者)シャフカト・ラフモノフ
・フライ級タイトルマッチ
(王者)アレッシャンドレ・パントージャ vs.(挑戦者)朝倉海
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