横浜流星、5つの顔持つ逃亡犯役「つらかった」 4年越しの映画公開に感慨
ORICON NEWS / 2024年11月5日 20時14分
俳優の横浜流星(28)が5日、都内で行われた映画『正体』(29日公開)完成披露舞台あいさつに登壇。5つの顔を持つ逃亡犯を演じたことを振り返り「つらかった」と本音を吐露した。
【写真】大好きに…!横浜流星の正体を明かした森本慎太郎
今作は、染井為人氏の同名小説(光文社文庫)を映画化。日本中を震撼させた殺人事件の容疑者として逮捕され、死刑判決を受けた鏑木(横浜)が脱走することから物語は始まる。全国に指名手配される中、別人のような容姿と偽名で潜伏し、間一髪の逃走を繰り返す343日間を描く。
企画から4年越しの公開となった今作。会場を見わたした横浜は「サスペンスですが、エモーショナルな人間ドラマになっているので、老若男女問わず見ていただきたいです。自分の中の集大成となった作品が4年の月日を経て皆さんに届けられることをうれしく思います」と感慨深げにあいさつ。藤井道人監督も「4年かからなかったら、これだけのすばらしいキャストもスタッフも集まらなかったし、運命がぶつかる瞬間があるんだなとこの日を迎えました」とうなずいた。
撮影は、2023年の夏と2024年の冬に分けて2回行われた。横浜は「分けて撮れたことは、すごくぜいたくだし、幸せだと思います。整理もできたし、時間経過を描く作品はこう撮るべきだなと思いました」と充実感をにじませつつ、「ただ、鏑木としてこの気持ちを維持するのはほんとつらかったです」と本音をこぼした。
鏑木について「(脱獄は)正しいとは思えない行動ですが、どんな状況においても、どんなことがあっても、彼の真意や目的を見失わないようにいることを一番大事にしていました。それをずっと維持するのはとても苦しく苦労しました」と回想。「5つの顔と言っていますが、別人格ではないので、しっかりと彼の心を意識していました。監督とスタッフの皆さんと相談してリアルを追求しました。やりすぎになるとコスプレになってしまうので、街の中で紛れられるようにと意識していました」と語った。
そして「信じることを改めて考えさせられ、冤罪の怖さを突きつけられました。ただ、彼は希望を持って生きていてすごく心を動かされました。我々の覚悟が込められているので、ぜひ受け取ってください」とまっすぐ前を見据え、伝えた。
舞台あいさつにはそのほか、吉岡里帆、森本慎太郎(SixTONES)、山田杏奈、山田孝之も登壇した。
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