『第67回グラミー賞』坂本龍一さん、最期のピアノソロコンサート作品『Opus』がノミネート
ORICON NEWS / 2024年11月9日 2時41分
来年2月2日に米ロサンゼルスで開催される米音楽界最高峰の祭典『第67回グラミー賞』のノミネート作品/アーティストが日本時間9日に発表され、2023年3月に亡くなった音楽家・坂本龍一さんの最期のピアノソロコンサート作品『Opus』が「Best New Age, Ambient, or Chant Album」にノミネートされた。
【動画】生前の坂本龍一さんの貴重なメッセージ映像
坂本さんが「日本で一番いいスタジオ」と断言したNHK509 スタジオを特別に借り、2022年9月に8日間をかけて、1日に2・3曲ずつ収録した。映画はヴェネチア国際映画祭、ニューヨーク映画祭、東京国際映画祭に出品され、5月10日より一般公開された。
『Opus』には、坂本さんが生涯の最後に遺すべき曲として選んだ20曲が収録されている。監督の空音央氏、撮影のビル・キルスタイン氏、録音のZAK氏、編集の川上拓也氏、照明の吉本有輝子氏らが参加した。
深浅の息づかいや足が踏むペダルの動作音といったノイズ、前後にも左右にも泳ぐ上体と頭、鋭く射抜くかと思えば悲痛にゆがみもする哀しみの目、それ自体が生き物のように、しかし、どこまでも意志的に動く指と手。それらはすべて、音楽の有機的な一部として音とモノクローム映像に残された。
坂本さんは1952年1月17日生まれ、東京都出身。東京芸術大学を卒業。テクノグループ「YMO」(イエロー・マジック・オーケストラ)を細野晴臣、高橋幸宏さんと結成し、アメリカをはじめ世界的に成功した。“世界のサカモト”と称され、『ラストエンペラー』の音楽で日本人初のアカデミー賞作曲賞を受賞。ほかに『戦場のメリークリスマス』など多数の劇伴を手がけ、多彩なジャンルの音楽を手がけた。“教授”の愛称でも親しまれた。
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